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2025.04.04鉄道JR四国 NHK朝ドラ「あんぱん」 ラッピング列車運転開始 など【今週の交通新聞より】

2025年3月31日~4月4日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本・姫路市 山陽線英賀保駅の南北自由通路・北改札口の供用開始
・JR四国 NHK朝ドラ「あんぱん」 ラッピング列車運転開始
・JR北海道 今年も「JRで行く富良野・美瑛」キャンペーン 秋にかけ「ノロッコ」など運転
・JR九州・熊本県 肥薩線八代―人吉間の鉄道復旧で最終合意
・JR新潟支社など 「越後よってたのしいエキタグスタンプラリー」開催

3月31日 月曜日

JR西日本・姫路市 山陽線英賀保駅の南北自由通路・北改札口の供用開始


交通新聞

JR西日本と兵庫県姫路市が整備を進めていた山陽線英賀保駅の南北自由通路と北改札口が竣工(しゅんこう)し、22日に使用を開始した。新設された北改札口は、同駅北側からのアクセス向上や南北経路のバリアフリー化を目的としたもので、駅利用者の利便性と安全性が向上した。

自由通路は幅員4㍍×延長40㍍。南北それぞれにエレベーター1基(自転車搭載可能)を設け、車いすやベビーカー、自転車の利用者も安全に線路上を往来できる。北改札口には自動改札2通路(うち幅広1通路)、券売機1台を備えている。

同日は北駅前広場で完成記念式典が開かれ、JR西日本の國弘正治理事・近畿統括本部副本部長・兵庫支社長、小谷高明姫路統括駅長、清元秀泰姫路市長ら関係者が出席。テープカットを行って完成を祝った。

國弘支社長は「北改札口の整備により、駅北側からのアクセスが改善するとともに、自由通路にはエレベーターも設置し、車いすやベビーカー、自転車をご利用される方々も、安全かつ快適に南北を往来できるようになった。来年春には姫路―英賀保間に新駅が開業し、地域の利便性がさらに向上する。これからも姫路市と共に、姫路エリアに新たな価値を提供することを目指す」と述べた。


4月1日 火曜日

JR四国 NHK朝ドラ「あんぱん」 ラッピング列車運転開始


交通新聞

JR四国は3月29日から、2025年度上期のNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」のメインビジュアルやロゴを車体にラッピングした車両(1000型1両)を土讃線で運行している。ラッピングはNHK高知放送局が地域振興を目的に行ったもので、朝ドラと主人公ゆかりの地のPRを通じ、高知への誘客促進を図る。運行期間は9月末ごろまで。

「あんぱん」は、高知県出身で童話やアニメ「アンパンマン」の作者として知られる漫画家の故やなせたかし氏(朝ドラでは柳井嵩)と、妻の小松暢さん(朝田のぶ)がモデル。

ラッピング車両は、朱色をベースとした車体の側面に、のぶ役の今田美桜さんと嵩役の北村匠海さんのメインビジュアル、ロゴなどをあしらった。前面のラッピングはない。運行区間は、高知周辺を中心にした土讃線全線(多度津―窪川間)と、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線全線(後免―奈半利間)。

同日は土讃線土佐山田駅1番線ホームでJR四国主催の出発式が開催され、四之宮和幸社長、太田正高知駅長、来賓の小西繁雄高知県観光振興スポーツ部長、依光晃一郎同県香美市長、海老原史NHK高知放送局長が出席。

四之宮社長は「この車両はやなせさんにご縁のある地域を走行する。たくさんのお客さまが高知に足をお運びいただくことを祈念する」とあいさつ。

小西部長は「(観光客に)県内全域を周遊していただけるよう、取り組みを強化していきたい」、依光市長は「JRと共にいろいろな企画をしながら街を盛り上げていきたい」、海老原局長は「ラッピング列車でドラマをPRしていただけることに感謝している」と述べた。

続いて関係者によるテープカットと出発合図が行われ、高知行きラッピング列車を送り出した。


4月2日 水曜日

JR北海道 今年も「JRで行く富良野・美瑛」キャンペーン 秋にかけ「ノロッコ」など運転


交通新聞

JR北海道は今年も26日から、富良野美瑛広域観光推進協議会と連携して「JRで行く 富良野・美瑛2025」を実施する。札幌から富良野へ直通する臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」(札幌―根室線富良野間)や、「富良野・美瑛ノロッコ号」(富良野線旭川―富良野間など)を設定。割安なきっぷの設定や専用ホームページの公開なども行い、二次アクセスとなる周遊バスや路線バスを紹介している。

ラベンダーエクスプレス、ノロッコ号の運転日は、いずれも6月7、8、14日~8月11日の毎日と、8月16日~9月15日の土曜日・休日、9月20~23日。

ラベンダーエクスプレスのダイヤは、札幌発7時41分、富良野着9時42分、折り返しは16時54分発、札幌着18時52分。途中停車駅は岩見沢、滝川、芦別。261系5000番代「ラベンダー」編成(5両編成)を使用、指定席2両。

ノロッコ号はディーゼル機関車が客車3両をけん引・推進。1日3往復で、旭川―富良野間1往復、美瑛―富良野間2往復。途中停車駅は上富良野、中富良野、ノロッコ号のみ停車する臨時駅のラベンダー畑。沿線の見どころでは速度を落として運転する。指定席1両、自由席2両で、8月16日以降は全車指定席。

さらに、6月7、8日、9月21日は、美瑛、上富良野、中富良野駅の停車時間をそれぞれ20分に拡大した「富良野・美瑛まんきつノロッコ号」(旭川発9時14分、富良野着11時36分)を走らせる。

今月26日から利用できる割安なきっぷでは、札幌からの往復特急とフリーエリア内の普通列車普通車自由席乗り放題をセットした4日間有効の「ふらの・びえいフリーきっぷ」(10月10日利用開始分まで発売、7790円)、フリーエリア内の普通列車普通車自由席が1日乗り放題の「ラベンダーフリーパス」(10月13日まで発売・利用、3050円)を設定した。ラベンダーエクスプレスの運賃・指定席券がほぼ半額の「えきねっと」限定「特急トクだ値1」もあり、席数限定で札幌―富良野間2720円となる。

専用ホームページでは、富良野、旭川、美瑛駅などからの周遊バスやバスツアー、観光地への定期バス路線なども順次掲載していく。


4月3日 木曜日

JR九州・熊本県 肥薩線八代―人吉間の鉄道復旧で最終合意


交通新聞

上下分離で 33年度再開めざす

JR九州の古宮洋二社長と熊本県の木村敬知事は1日、2020年7月の豪雨災害で不通が続く肥薩線(八代―吉松間)のうち八代―人吉間(51・8㌔)について、鉄道での復旧に関する最終合意書を取り交わした。3月31日に開かれた「JR肥薩線検討会議」の第11回会合での最終合意を受けたもので、「上下分離方式」での鉄道復旧などが正式に決まった。33年度の運転再開を目指す。

同線は、豪雨災害により橋りょうの流失、大規模な土砂流入など甚大な被害が発生。全体で448カ所に及んだ被害箇所は八代―人吉間に集中し、鎌瀬―瀬戸石間や那良口―渡間では球磨川に架かる橋りょうの橋桁が流され、瀬戸石駅ではホームや待合室も流失した。

これを受けて、八代―人吉間について、河川や道路などの公共事業との連携の可能性も含めた復旧方法や、復旧後の同線の持続可能性などを検討する、国土交通省、熊本県、JR九州で構成のJR肥薩線検討会議が発足し、22年3月の初会合以降議論を深めてきた。

昨年4月4日には第7回会合(同3日)までの議論を踏まえ、JR九州と熊本県は八代―人吉間の鉄道での復旧に関する基本合意書を締結。

復旧区間の運営は、県など自治体が設備を保有・管理する上下分離方式を採用することや、「観光を軸とした日本一の地方創生モデルの実現」「マイレール意識の醸成による日常利用の創出」を図る方向性に定まり、最終合意に向けては、持続可能な鉄道の復旧に向けた議論を深めるとともに、復旧後の運営の在り方、数値目標の設定・管理についての協議が焦点となっていた。

最終合意では、本年度から鉄道復旧工事に着手し、国の補助制度を最大限活用してJR九州が実施することに決定。将来の利用見込みなどを踏まえ、3駅(瀬戸石、海路、那良口)を廃止し、11駅(段、坂本、葉木、鎌瀬、吉尾、白石、球泉洞、一勝地、渡、西人吉、人吉)で営業再開。JRが地上設備を県指定の第3セクターに無償譲渡して上下分離方式を採用する。さらに営業再開前に、再開後10年間の年度別収支目標を設定し、毎年度の収支目標に対する実績の評価・検証を行う。

このほか、県とJRは連携して「JR肥薩線復興アクションプラン」を推進。33年度の運転再開を目指し、球磨川の自然や文化資源を生かした観光施設の整備、地域を代表する観光列車の導入、自治体職員の率先した鉄道利用の実施など20項目の取り組みを進める。

同日、熊本市の県庁で合意書の取り交わしが行われ、木村知事は「合意は肥薩線を生まれ変わらせていく壮大な物語の始まりである。肥薩線が帰ってくるという希望の光を胸に、球磨川流域の復旧復興、熊本県の創造的な未来に向けて頑張っていきたい」とあいさつ。

古宮社長は「今回の最終合意はスタートラインだと考えており、まずは安全に復旧させることが大切だ。復旧後はたくさんの方々に鉄道を利用してもらうことを一緒に考えていきたい。肥薩線が球磨川エリアの復興のシンボルになるよう尽力していく」と述べた。


4月4日 金曜日

JR新潟支社など 「越後よってたのしいエキタグスタンプラリー」開催


交通新聞

JR東日本新潟支社とジェイアール東日本企画(jeki)は3日から、jekiの駅のデジタルスタンプ収集アプリ「エキタグ」を活用して、駅や〝のってたのしい列車〟、沿線の酒蔵などを巡ってスタンプを集める「越後よってたのしいエキタグスタンプラリー」を開催している。12月31日まで。

ラリーは、沿線地域の酒蔵やワイナリー、クラフトビール製造元などと連携。名称の「よって」には「寄って&酔って」の意味をかけている。

対象箇所は、駅が信越線青海川、柏崎、宮内、長岡、東三条、新津、新潟、羽越線新発田、村上、桑川、上越線越後湯沢、六日町、浦佐、小出、越後川口、小千谷、飯山線十日町、弥彦線燕三条、吉田、弥彦、磐越西線津川、北陸新幹線上越妙高、首都圏駅の東京、上野、大宮、北越急行六日町、十日町、まつだい、えちごトキめき鉄道直江津、糸魚川、新井、上越妙高、高田の計33駅。

〝のってたのしい列車〟が「海里」「越乃Shu*Kura」「SLばんえつ物語」の3車種、施設が沿線の酒蔵やブルワリー、新潟駅と長岡駅のぽんしゅ館など17カ所。

対象のスタンプを集めて条件を達成すると、記念スタンプ(全5種類)が取得できるほか、抽選で特急「しらゆき」の3Dコンテンツが5人に当たる。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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