2025.04.11鉄道JR北海道・東急 「ザ・ロイヤルエクスプレス 北海道クルーズトレイン」8、9月運転 など【今週の交通新聞より】
2025年4月7日~4月11日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道・東急 「ザ・ロイヤルエクスプレス 北海道クルーズトレイン」8、9月運転
・JR東日本 「ふくしまプレDC」開幕 多彩な企画で誘客促進
・JR東海 吉本興業と大阪・関西万博イベント 都内でPR
・JR四国など 「高徳・鳴門・徳島線エキタグデビュー記念」デジタル駅スタンプラリー
・JR西日本 ワンピース新幹線「せとうちブルー」12日デビュー 鮮やかな青車体に40体超のキャラ描く
4月7日 月曜日
JR北海道・東急 「ザ・ロイヤルエクスプレス 北海道クルーズトレイン」8、9月運転
にっぽん丸と〝陸海クルーズ〟 4プランを設定
JR北海道と東急は今年も8月から9月にかけて、道内を周遊する「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」(ザ・ロイヤルエクスプレス 北海道クルーズトレイン)を運転する。6年目となる今回は、新たに設定したクルーズ船「にっぽん丸」乗船と合わせて陸海のクルーズを楽しむ5泊6日や、旧国鉄士幌線タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)特別観光を盛り込んだ3泊4日など4プランを用意し、昨年と同じ9回運行。クルーズを通じて一層の観光振興、地域活性につなげていく。
クルーズトレインは、東急の観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」(8両)を短い5両編成とし、電源車を連結してディーゼル機関車2両でけん引。2020年から毎年8、9月に北海道内で運転している。
札幌から道東、道北方面を専用バスと組み合わせて周 遊し、宿泊は各地の名宿、列車内で提供される食事は道 内の著名料理人が手がける。ツアー全般は東急、機関車と運転はJR北海道、北海道への車 両回送はJR貨物が担当する。電源車はJR東日本が東急に譲渡した1両を使用する。
今年初めて設定した陸海クルーズ5泊6日(9月12日発)の「HOKKAIDO SPECIAL CRUISE」は、クルーズトレインと専用バスで札幌から稚内、富良野、美瑛などを3泊4日で周遊し、宗谷岬観光や利尻富士の見える絶景ドライブルートのバス走行、美瑛の丘の自然風景の中での音楽などを楽しめる。札幌帰着後、バスで小樽港に移動し15日夜に乗船、17日午後に横浜港で解散となる。2人1室で1人106万円から。
「HOKKAIDO 日本最北端の旅」(3泊4日、9月19、26日発)はスペシャルクルーズの札幌帰着までと同コース。タウシュベツ川橋梁のガイド付き観光を組み込んだ「HOKKAIDO CRUISE LIMITED」(3泊4日、8月1、15、22日発)は、札幌から帯広、北見、旭川などを巡り、牧場でのランチや車窓観光などを楽しめる。各87万円から。
「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」(3泊4日、8月8、29日、9月5日発)は、札幌から帯広、釧路、網走、旭川、富良野などを巡る。牧場ディナーや車窓からの釧路湿原、摩周湖の観光などを盛り込んだ。同89万円から。
また、新たな料理人として、クルーズトレイン1日目で17年ミシュランガイド北海道一つ星獲得の「古今山久」(札幌市)の山根明弘氏、最北端の旅とスペシャルクルーズの1日目で同二つ星の「北の華はやし」(千歳市)の林直司氏が食事を提供する。
定員は各回14組28人。申し込みは専用ホームページ、郵送で5月6日まで受け付け、応募多数の場合は抽選を行う。
4月8日 火曜日
JR東日本 「ふくしまプレDC」開幕 多彩な企画で誘客促進
本番に向けて機運醸成
JR東日本と福島県が共同で展開する「ふくしまプレデスティネーションキャンペーン」(ふくしまプレDC)が1日にスタートした。6月30日までの期間中、「しあわせの風ふくしま」のキャッチコピーの下、団体臨時列車の設定、多彩な観光素材、特別企画の情報発信などに取り組み、同県への誘客促進とともに、来年4~6月のDC本番に向けた機運醸成を図る。今月5日に郡山駅西口駅前広場でオープニングセレモニーが開かれた。
キャンペーンは、JRグループ旅客6社と県が一体となり来年4~6月に開催する「ふくしまデスティネーションキャンペーン」(ふくしまDC)に先立ち実施するもので、さまざまな企画を通して、自然や絶景、食、歴史、文化などを楽しむ旅を提案する。
オープニングセレモニーには、同社の高岡崇執行役員・東北本部長・同本部鉄道事業部長、斎藤陽一同本部郡山統括センター所長・郡山駅長、堀田高雄水戸支社地域共創部長、福島県デスティネーションキャンペーン実行委員会会長を務める内堀雅雄同県知事、こおりやま広域観光協議会会長の品川萬里郡山市長らが出席。
冒頭、内堀知事が「福島県の魅力、宝物を多くの方に感じていただきたい。県内の皆さんと心ひとつに観光を盛り上げていきたい」、高岡本部長が「JR東日本グループを挙げて福島県への送客にしっかりと取り組んでいく」と述べた後、関係者によるテープカットとくす玉開花が行われた。
次いで同駅4番線ホームで、内堀知事と斎藤駅長が団体臨時列車「ふくしまプレDCオープニングSATONO号」の出発合図を行い、列車を送り出した。
4月9日 水曜日
JR東海 吉本興業と大阪・関西万博イベント 都内でPR
お笑いで万博いざなう
JR東海は7日、13日に開幕する大阪・関西万博の機運醸成につなげるイベント「未来の私たちに、会いにいこう。~JR東海×よしもと『笑いでつなぐ、大阪・関西万博』」を東京都内で開催した。万博に独自のパビリオン「よしもと waraii myraii館」を出展する吉本興業とのコラボレーション企画で、人気芸人たちが会場に笑いを振りまいた。
万博機運を醸成
会場にはステージが設けられ、吉本のお笑い芸人を代表して「サバンナ」の八木真澄さんと、「銀シャリ」の鰻和弘さん、橋本直さんが、万博のイメージカラーを取り入れた衣装で登場。それぞれがネタを披露し、集まった観客と掛け合いながら会場を沸かせた。
万博のほか、東京と大阪を結ぶリニア中央新幹線に関するクイズにも挑戦。父親が東海道新幹線の運転士だったという八木さんは、当てにいくと言いつつ、次々とボケを披露して笑いを誘い、鉄道に詳しいという鰻さんはリニア中央新幹線の営業最高速度の問題に見事正解するなど、場を盛り上げた。
万博関連の仕事については、八木さんが「お客さんと一緒に巡るツアーを楽しみにしている」、銀シャリの2人は「開幕日のイベントに参加するので楽しみたい」と声を弾ませた。
このほか会場では、万博でJR東海が参加するテーマウイークイベントや吉本のパビリオンを紹介するパネルを展示。クイズラリーも実施して、正解者に万博オリジナル金平糖やリニア中央新幹線を描いたペンをプレゼントした。
JR東海では、万博を通じて関西方面での観光を楽しむ体験コンテンツ商品も用意している。
4月10日 木曜日
JR四国など 「高徳・鳴門・徳島線エキタグデビュー記念」デジタル駅スタンプラリー
JR四国は、ジェイアール東日本企画(jeki)との連携によるスマートフォンの駅スタンプアプリ「エキタグ」の対応駅を、高徳線高松―徳島間、鳴門線池谷―鳴門間、徳島線佐古―佃間に拡大した。これに合わせて8月31日まで、「徳島線エキタグデビュー記念」デジタル駅スタンプラリーを開催している。
徳島線デビュー記念ラリー
スタンプを収集できるNFCタグの設置駅は、高徳線12駅(高松、栗林、屋島、志度、讃岐津田、三本松、引田〈近隣の観光施設「讃州井筒屋敷」〉、板野、池谷、勝瑞、佐古、徳島)、鳴門線2駅(池谷、鳴門)、徳島線6駅(佐古、石井、鴨島、学、穴吹、貞光)と、観光列車「藍よしのがわトロッコ」車内。高松、池谷、佐古駅のスタンプは、同じ駅に発着する他路線のスタンプ帳にも反映される。
徳島線エキタグデビュー記念ラリーは、徳島線の対象6駅全てのエキタグスタンプを取得した人に、特典としてもれなく「キハ185系」スタンプを進呈する。
同社ではこれまで、エキタグを予讃線、内子線、土讃線、予土線の一部の駅などに導入済み。本年度も未導入線区への拡大を予定している。
4月11日 金曜日
JR西日本 ワンピース新幹線「せとうちブルー」12日デビュー 鮮やかな青車体に40体超のキャラ描く
Ⓒ尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
Ⓒ尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
車内外に描き下ろしキャラ
JR西日本があす12日から山陽新幹線新大阪―博多間で、主に「こだま」として運用開始する「ONE PIECE(ワンピース)新幹線」(700系8両)の第1編成「せとうちブルー号」が9日、博多総合車両所で報道公開された。人気アニメ「ONE PIECE」とのコラボレーションで、瀬戸内の海をイメージした鮮やかなブルーの外観に40体超ものキャラクターが多彩にデザインされた。13日に開幕する「大阪・関西万博」からの〝プラスワントリップ〟を狙って全3編成の展開を計画する。
第1編成は、コンセプトの「いざ、『偉大なる線路(グランドレイル)』へ!」から着想を得た「せとうちへの旅」をテーマに、海をイメージした鮮やかな青色を基調として、内外装に主人公のルフィをはじめとした数々のキャラクターを登場させた。
全てオリジナルの描き下ろしで、外装には博多方1号車から新大阪方8号車までそれぞれ異なるキャラが描かれ、ルフィ、ゾロなど〝麦わらの一味〟はじめ、ライバルのロー、黒ひげなどが作品の世界観を表現している。
車内でも世界観楽しんで !
内装は、全座席にオリジナルヘッドカバーを備え、妻壁部のドア横額にはイラストを飾った。一部洗面台の鏡には、利用者が顔の輪郭に合わせて撮影が楽しめるよう、「WANTED」と書かれた作中の「手配書」のデザインもある。
車内チャイム・メロディーには、アニメの初代オープニングテーマ「ウィーアー!」が使用され、一部の駅発着時にはルフィの声による車内アナウンスが行われる。
竹澤徹マーケティング本部鉄道マーケティング部担当部長は「初めて世に出ていくワンピース新幹線ということで、できる限りたくさんのキャラクターを登場させようとこだわった。海外にもファンがたくさんいる作品なので、国内外問わず多くのお客さまにこの車両での旅を楽しんでいただきたい」と話した。
交通新聞
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