2025.04.18鉄道JR四国 「復刻!初代アンパンマン列車」出発式 など【今週の交通新聞より】
2025年4月14日~4月18日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR東日本 今秋から「えきねっと」など5項目で機能拡充
・JR四国 「復刻!初代アンパンマン列車」出発式
・JR東海 「ホテル 寧 奈良」規模拡大、30年度開業へ 約100室/若草山の眺望を確保
・九州鉄道記念館 JR九州東京支社発行「鉄聞」の企画展始まる 6月16日まで
・ジェイアール西日本商事 TOMIX製Nゲージ「大阪・関西万博323系ラッピング列車」発売
4月14日 月曜日
JR東日本 今秋から「えきねっと」など5項目で機能拡充
新幹線早期予約、最大3ヵ月前に 「JRE ID」と連携も
訪日客チケットレスに
JR東日本は、インターネット予約サービス「えきねっと」などに関する5項目の機能拡充を今秋から実施する。新幹線の早期予約サービスや輸送障害時のウェブサイト上での変更・払い戻し、同社グループIDとの連携、訪日客向けチケットレス予約などの機能を備えることで、より利便性の高いチケッティングサービスの提供につなげる。
今秋からは、同社とJR北海道エリアの一部の新幹線について、えきねっとで最大3カ月前から希望列車の座席の確保・購入・決済ができる「早期予約サービス」を開始する。「新幹線eチケット」のみの取り扱いで、列車限定・座席数限定。列車の確定後、座席は乗車日1カ月前に決定して通知される。対象列車は決定次第発表する。
現在は乗車日の1カ月前から予約の申し込み、1カ月と1週間前から事前受け付けが可能。予約可能期間を大幅に前倒しすることで、旅行や帰省など早めに予定が決まっていて座席を確実に予約したい利用者のニーズに応える。
JR東日本エリアの新幹線・特急列車(他社線への直通列車を含む)を対象に、えきねっとで予約した列車の運休や遅延などが発生した場合、発車時刻を過ぎた先行列車の新規購入や予約変更が、窓口に並ぶことなくウェブサイト上でできるようになる。「トクだ値」などの割引きっぷ利用時も、元の予約の割引を引き継いだ状態で先行列車に変更可能とする。
また、車両故障や人身事故など突発的な輸送障害時にも、運休・遅延情報を基に手数料なしでウェブサイトから払い戻しができるようになる。
9月からは、えきねっとと、今年2月にサービスを開始した同社グループの統合IDサービス「JRE ID」との連携がスタート。すでにJRE IDを持っていてえきねっとの利用を開始する場合に会員登録が簡単にできるほか、JRE IDと連携済みの「モバイルSuica」を利用の場合、SuicaのID番号を入力せずに新幹線eチケットとのひも付けが可能だ。
10月からは、訪日外国人向けアプリ「Welcome Suica Mobile」と訪日外国人向けチケット予約サービス「JR-EAST Train Reservation」が連携し、同アプリの利用者が新幹線や特急列車をチケットレスで予約・購入して発券不要で乗車できるようになる。
新幹線は、新幹線eチケットの予約完了と同時に予約情報が同アプリに自動連携され、同アプリを改札にタッチして乗車できる。対象路線・列車は、東北・北海道、秋田、山形、上越、北陸の各新幹線と、特急「成田エクスプレス」「富士回遊」「あずさ」「かいじ」。
このほか、えきねっととは別のコンテンツとして、同社エリアの新幹線限定で会員登録や希望の列車・座席を探す手間を最小限に抑えた新たな新幹線チケットの提供サービスについて、来春をめどに開始を予定している。
4月15日 火曜日
JR四国 「復刻!初代アンパンマン列車」出発式
アンパンマン列車登場25周年 土讃線で来年1月12日まで運転
JR四国は12日、土讃線の特急「あしずり」(高知―土佐くろしお鉄道中村・宿毛間)で、初代「アンパンマン列車」とほぼ同じデザインを再現した「復刻!初代アンパンマン列車」の運転を開始した。同列車登場25周年記念事業の第1弾として、来年1月12日まで運転する予定。
アンパンマン列車は、2000年10月に2000系特急気動車(4両1編成)でデビュー。車両内外にアニメ「それいけ!アンパンマン」(原作者・故やなせたかし氏)のキャラクターがあしらわれ、土讃線の特急「南風」「あしずり」として運転を開始した。
現在は、「土讃線あかい・きいろいアンパンマン列車」(2700系)、「予讃線8000系アンパンマン列車」など5種類計21両が四国各地で活躍している。
復刻列車は2000系2両編成で、水色ベースの車体に、アンパンマン、ばいきんまんといったキャラクター、虹などをあしらった初代とほぼ同じデザイン。特急「あしずり」で1日2往復程度運転する。
この日は高知駅1階改札外コンコースで、同社主催の出発式が開催され、四之宮和幸社長、太田正高知駅長、西森裕哉高知県副知事、山脇深土佐くろしお鉄道社長、アニメ関係者らが出席。
四之宮社長は列車登場当時を振り返り、「高速道路の延伸や景気低迷で元気がなかったところ、アンパンマン列車は私どもにとって集客や話題づくりで〝ヒーロー〟になった。復刻列車が走ることで、日本中から四国、高知へ、たくさんのお客さまと笑顔を沿線に届けたい」とあいさつ。
続いて、西森副知事がアンパンマン列車によるこれまでの誘客に謝意を表し、「復刻列車は県西部への周遊の大きな力になると心強く思っている」と述べた。
この後、2番線ホームで出席者によるくす玉開花が行われ、太田駅長と地元園児の出発合図で中村行き「あしずり3号」を送り出した。
4月16日 水曜日
JR東海 「ホテル 寧 奈良」規模拡大、30年度開業へ 約100室/若草山の眺望を確保
JR東海とジェイアール東海不動産、ジェイアール東海ホテルズは11日、奈良市登大路町で進めているJR東海グループ初のラグジュアリーホテル「ホテル 寧(ねい) 奈良」の開発について、客室数を当初計画の約70室から約100室に拡大し、2030年度の開業を目指すと発表した。ハイアット ホテルズ コーポレーション(米国・シカゴ)が展開するラグジュアリーブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」として西日本初進出となる。
計画地は、近畿日本鉄道奈良線近鉄奈良駅から徒歩2分の場所で、敷地面積約4160平方㍍、延べ床面積約8630平方㍍。建物は鉄骨造り、地上4階(一部5階)、地下1階。設計は安井建築設計事務所、ジェイアール東海コンサルタンツ。土地はジェイアール東海不動産が所有し、ジェイアール東海ホテルズが運営に当たる。
街の玄関口ににぎわい創出
今回の発表によると、当初の計画地に隣接する土地を取得したことで、東側の若草山へと続く街並みや名勝の眺望がより一層楽しめるという。登大路側には宿泊者以外も利用できるパブリック施設としてレストランやラウンジなどを設け、奈良の玄関口の街並みににぎわいを創出。宿泊者が使うロビーなどのプライベート施設は北側に配置して奥庭を設けることで落ち着いた空間とし、近隣の住宅地にも配慮する。
また、車寄せを敷地の奥に引き込み、周辺交通を考慮した動線とした上で、登大路の街並みの連続性や安全で快適な歩行者空間を確保して周囲との調和を保つ。
ロゴマーク発表
ホテルのロゴマークも新たに発表。奈良の伝統的な風景で見られる灯籠の笠(かさ)や、その下にともる明かりを「寧」の文字の中に表した。さらに、奈良の歴史、文化やホテルのホスピタリティーに触れた利用客の心に残るホテルでありたいという願いを込めている。奥深く、神秘的な奈良への橋渡しとなる「Mystique(ミスティーク)・奈良」というホテルコンセプトも表現した。
JR東海では「隣接した土地を取得することで、若草山が見える東側の眺望をしっかりと確保できるメリットは大きい。客室を約100室とした規模の需要は見込めると考えており、大変良い形で計画を見直すことができた」としている。
4月17日 木曜日
九州鉄道記念館 JR九州東京支社発行「鉄聞」の企画展始まる 6月16日まで
企画展をPRする保戸田さん(左)と松本館長
「鉄聞」のあゆみを一堂に――北九州市門司区の九州鉄道記念館で15日からJR九州東京支社発行のフリーペーパー「鉄聞」の企画展が始まった。昨年12月の通算100号の発行を記念したもので、九州の魅力発信を目的に首都圏向けに14年にわたって発行してきた1~100号を初めて一斉展示した。
鉄聞は、記事やイラストを手書きし、写真も切り貼りしたA4判の手描き新聞で、東京都内のフリーペーパー専門店への持ち込みを契機に2011年に創刊。以後、おおむね1カ月間隔で発行を続け、配布先を都内の九州各県アンテナショップにも広げて毎号500部を無料配布し、味のある紙面が長く愛されてきた。
「手描きが魅せる九州の旅」とサブタイトルをうたった企画展は、本館2階企画展示場で開催。列車編としてD&S(観光)列車「指宿のたまて箱」の魅力紹介から始まった第1号以降、沿線編(11~20号)、駅編(21~30号)など全紙面をポスター大に拡大して掲出。不定期発行してきた「号外」の原画も展示され、その何度も修正した跡からは紙面製作の苦労を垣間見ることができる。
創刊から編集長を務め取材・制作をほぼ一手に担ってきた同支社企画課の保戸田麻衣子さんは「100号まで続くとは思っていなかったので、企画展が開けるところまできたというが非常に感慨深い。これも支えてくれた皆さんのおかげです」と達成感を吐露。
かつて同じ職場で働いた縁から保戸田さんに展示会を持ちかけたというJR九州OBの松本博文館長は「紙面では車両や温泉など九州の魅力が網羅されています。展示を通して九州の方々にも九州の良さをもう一度知ってもらえたら」と鉄聞の魅力を語った。
会期は6月16日まで。観覧無料。別途、入館料大人300円、中学生以下150円(4歳未満は無料)が必要。9~17時(入館16時30分まで)。最終日は14時まで。
4月18日 金曜日
ジェイアール西日本商事 TOMIX製Nゲージ「大阪・関西万博323系ラッピング列車」発売
ジェイアール西日本商事は、大阪・関西万博の開催を記念した「TOMIX製オリジナルNゲージ 323系大阪・関西万博ラッピング列車」(8両編成)を発売している。
大阪環状線を走る323系の車体に、白を基調に万博公式キャラクター「ミャクミャク」などのカラフルなイラストをデザイン。文字や表記類も可能な限り再現した。3万9600円。
ミャクミャクとJR西日本のICOCAキャラクター「カモノハシのイコちゃん」をあしらった特製スリーブ(車両ケースの紙製カバー)、列車種別・行き先表示の交換用パーツ、JR西日本の「323系整備用マニュアル(業務用)」をリデザインしたA4クリアファイル付き。
同社通販ウェブサイト「トレインボックス」、JR西日本公式産直オンラインショップ「DISCOVER WEST mall」、トレインボックスWESTERモール店で販売。注文は1人3セットまで。販売予定数に達し次第終了。
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