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2025.04.25鉄道JR九州 特急「ソニック」30周年 大分駅などで出発式 など 【今週の交通新聞より】

2025年4月21日~4月25日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東日本 初のドローン展示会・競技会 各職場での推進事例を共有
・JR九州 特急「ソニック」30周年 大分駅などで出発式
・JR北海道 「2025JRヘルシーウォーキング」開幕
・JR四国 愛媛県西条市でサーモン陸上養殖事業を開始
・JR東海「推し旅」 「小市民」とコラボ 新幹線と岐阜市舞台に

4月21日 月曜日

JR東日本 初のドローン展示会・競技会 各職場での推進事例を共有


交通新聞

JR東日本は14日、本社ビル内のJRホールで「ドローン展示会・競技会」を初開催した。業務でのドローン利活用を図るエネルギー企画部や設備部門、電気ネットワーク部門、建設工事部、新幹線統括本部が企画したもので、ドローンを活用した新たな施設・電気設備の保全・工事方法に関する機運向上や、各職場での活用推進・取り組み事例の共有が目的。本社や各支社などから約350人が参加した。

電力や土木といった各地の設備技術センターなどでは、ドローンを設備の点検や調査などに活用している。さまざまな取り組みが進んできたことから、新たな設備保全や工事方法の情報交換、各箇所の連携を推進する場として展示会を、ドローンの操縦技術や画像の撮影技術などを磨く場として競技会を企画した。

開会式では、加藤修JR東日本常務執行役員・イノベーション戦略本部副本部長・鉄道事業本部副本部長(電気)が「本日の展示会・競技会で多くの交流が生まれ、ドローン利活用の機運が高まりスピードアップすることを期待する」とあいさつ。

展示会では、橋脚部の航路灯の点検や天井裏の工事確認などでのドローン活用事例について、19箇所がパネル展示を行い、担当者が熱心に説明する場面が見られた。同社や同社の子会社が出資するグリッドスカイウェイ有限責任事業組合、CalTa(カルタ)もドローンの実機を展示し、活用事例を紹介した。

競技会には23チームが普段使用しているドローンを持ち込んで参加。高さ3㍍×幅9㍍×奥行き13㍍の競技エリアで、ドローンをポートから離陸させ、ポールを抜け、大きさや濃淡の異なるQRコード4枚を読み取り、フラフープをくぐり抜けてポートに着陸させるまでのタイムを競った。ドローンが器用にフープをくぐるたびに歓声が湧き、ゴールすると大きな拍手が起こった。

このほか、ドローンの体験会やCalTaによる狭小空間のデモンストレーション飛行も行われた。


4月22日 火曜日

JR九州 特急「ソニック」30周年 大分駅などで出発式


交通新聞

JR九州は20日、同社初の振り子式特急電車883系で1995年4月にデビューした特急「ソニック」(博多・小倉―大分間)の30周年を記念し、日豊線大分駅など沿線主要駅で出発式を開催した。曲線区間をより速く走行できる同列車の登場により、同区間の大幅な速達化を実現。各駅では地元のイベントやファンの見送りなどでにぎわいを見せた。

ソニックは95年4月20日にデビュー(当初の名称はソニックにちりん)。博多―大分間を当時21分短縮した最速2時間9分で結び、都市間輸送のスピードアップ、利便性向上に大きく貢献した。現在は同系の通称「青いソニック」と、同じく振り子式の885系「白いソニック」が、同区間を最速2時間1分で走行している。

各駅の式典は、大分発の記念ラッピングトレイン「ソニック24号」の発車に合わせて実施。883系7両1編成の車体に、周年キャッチフレーズ「今日も。初めまして。」や記念ロゴマークなどをあしらった。12月ごろまで運行予定。

大分駅3番線ホームで行われた式には、久野和代執行役員・大分支社長、末藤隆浩駅長らが出席。久野支社長は「883系の青いソニックはデビューから30年がたったがまだまだ元気で、これからも大分と博多を結ぶ特急として走り続ける。今後も応援をお願いしたい」とあいさつ。

続いて末藤駅長、同社キャラクター「ソニックマン」、地元幼稚園児の3人が出発合図し、太鼓の演奏の中、盛大に列車を送り出した。

このほか、別府駅では荒巻良考駅長、中津駅では橋倉正人駅長、小倉駅では松尾宜彦駅長がそれぞれ出発合図を行った。

オリジナルグッズ販売

JR九州リテールは20日から、「ソニック」オリジナルグッズの販売を開始した。883系の〝顔〟をデザインしたラバーキーホルダー(700円、2種類)、歴代ソニック車両をデザインしたタオルハンカチ(770円)、B6リングノート(990円)などをラインアップ。博多、小倉、別府、大分の各駅「銘品蔵」限定。


4月23日 水曜日

JR北海道 「2025JRヘルシーウォーキング」開幕


交通新聞

JR北海道の健康増進イベント「2025JRヘルシーウォーキング」が19日にスタートした。毎年の恒例企画で、シーズン初日のイベントウォークは、札幌市北区で「春の訪れを感じる、安春川と屯田防風林・新川さくら並木ウォーク」が開かれ、多くの人たちが水辺の景観を楽しんだ。

コースは学園都市線(札沼線)新川駅をスタート・ゴールとする約12・5㌔(ショート約9・5㌔)。当日は駅の受付で地図を受け取った後、鉄道高架沿いの遊歩道や安春川の散策路、新川・琴似川沿いの道などを歩いた。この日は札幌(道央)は開花予想日前でサクラのつぼみはまだ固かったが、参加者はスミレやフキノトウなど足元の小さな春に目を止めていた。

今年は11月9日までの開催。北海道内を中心に、土曜・休日開催の「イベントウォーク」、期間中好きな日に歩ける「いつでもウォーク」の2タイプ全58コースを展開する。


4月24日 木曜日

JR四国 愛媛県西条市でサーモン陸上養殖事業を開始


交通新聞

交通新聞

JR四国は16日から、愛媛県漁業協同組合ひうち支所(愛媛県西条市)との協業により、同支所でサーモン陸上養殖事業を開始した。これまで熊本県八代市でトライアル事業を行っており、本格実施・四国展開の第1号。同日はトラウトサーモン約4700匹の稚魚を放流し、今後6000匹まで増やす見込み。1年間かけて1匹当たり約2㌔まで育て、来年春に出荷予定。

同事業は「非鉄道事業における最大限の収益拡大」の取り組みの一環。トライアル事業は昨年8月から、ひらやま(八代市)との協業で実施し、同12月からひらやまの「桃太郎サーモン」の一部として首都圏などで販売している。

西条市での事業実施は、▽養殖に必要となる良質な淡水(石鎚山系の伏流水)が豊富に得られること▽同市に打診した際の反応が好意的だったこと――が理由。実施場所については、水量・水質のほか、周囲に宅地のない立地や、日々の管理を行う事業者の存在が決め手となった。

事業は、面積約700平方㍍の敷地に直径5㍍、深さ約1・5㍍の水槽を13基設置(うち1基予備)。1基当たり約500匹の稚魚を育て、全体で年間10㌧以上の出荷を目指す。日々の管理は同支所の貴良(たかよし)水産(同市)が行う。売上高の目標は、西条市、トライアル事業を継続する八代市、今後四国内の他地域で開始する事業の分を合わせ、2030年度に1億円。

西条市での事業開始に合わせて18日、現地で竣工(しゅんこう)式・豊漁祈願祭が開催され、平田成正JR四国常務・事業開発本部長、平山正ひらやま社長、浅木厚貴貴良水産社長、高橋敏明西条市長が出席。

神事の後、平田本部長は「念願の四国で事業をスタートすることができた。貴良水産の力を借り、精いっぱい取り組んでいく」とあいさつ。平山社長は「一生懸命応援していきたい。西条からサーモンが出荷できることを心待ちにしている」、浅木社長は「関係者の皆さまとの連携をより図り、事業の成功に向けて精進していく」、高橋市長は「事業は市の大きな目玉になると確信した。地域漁業のけん引役として、お力添えを賜りたい」とそれぞれ述べた。


4月25日 金曜日

JR東海「推し旅」 「小市民」とコラボ 新幹線と岐阜市舞台に


交通新聞 Ⓒ米澤穂信・東京創元社/小市民シリーズ製作委員会

JR東海はきょう25日から、自身の「推し」に会いに行く旅を提案する「推し旅」と、人気アニメ「小市民シリーズ」とのコラボレーションキャンペーンを実施する。アニメ第2期放送を記念し、東海道新幹線の車内限定コンテンツのほか、7月1日からは岐阜市内を中心とした各種イベントを企画した。9月30日まで。

同新幹線の乗車中にキャンペーンウェブサイトにアクセスすると楽しめる企画では、梅田修一朗さんや羊宮妃那さんら出演声優がシリーズの魅力を伝えるクロストークを配信。ミニゲーム参加者にはスマートフォン用オリジナル壁紙を進呈する。原作小説の一部試し読みもできる。

7月1日からは、岐阜市内コンテンツのプロローグストーリーとしてボイスドラマを配信。これらの新幹線コンテンツを楽しむと、同市観光案内所で特製ブックカバーがもらえる。

同市内コンテンツは、東海道線名古屋、尾張一宮、岐阜の各駅で同サイトにアクセスし、位置情報を取得すると、各駅で異なるオープニングストーリーのボイスドラマが聴ける。謎解きのボイスドラマを聴いて市内を周遊するデジタルスタンプラリーは、全スタンプを集めると、オリジナルフォト風カード(全4種)1枚が同案内所でもらえる。登場人物のボイス付きAR(拡張現実)フォトフレームでの撮影も楽しめる。

市内ではこのほか、モデル地紹介マップの配布、スイーツをテーマにしたコラボ商品購入での紙製コースターのプレゼント、オリジナルイラストの限定グッズの販売、岐 阜駅や各施設での作品関連装飾を実施。フィギュアや、出演声優のサイン入り台本が当たる抽選企画も行う。各特典の一部はなくなり次第終了。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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