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2025.06.20鉄道JR九州 佐賀・長崎地区3線区にYC1追加投入 老朽車両との置き換え完了 など 【今週の交通新聞より】

2025年6月16日~6月20日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR旭川支社 沿線巡ってスタンプ集めて・・・ 宗谷線ビンゴスタンプラリー
・JR東海 リニア・鉄道館 ドクターイエローT4編成の展示開始
・JR九州 佐賀・長崎地区3線区にYC1追加投入 老朽車両との置き換え完了
・JR東日本・西武ホールディングス・軽井沢町 エコイベント「軽井沢町環境WEEK」28日から開催
・四国ツーリズム創造機構 25年度事業計画 日本人宿泊者を誘客

6月16日 月曜日

JR旭川支社 沿線巡ってスタンプ集めて・・・ 宗谷線ビンゴスタンプラリー


交通新聞

JR北海道旭川支社は、初夏から秋にかけての宗谷線の旅を楽しんでもらおうと、「宗谷線ビンゴスタンプラリー」を実施している。沿線地域と協力して企画。縦横3マスずつの9マスのビンゴ台紙に、駅や沿線施設のスタンプを列でそろえてビンゴを達成。達成数に応じて景品がもらえる。10月31日まで。

スタンプは、旭川、稚内駅と、沿線の比布町、和寒町、剣淵町、士別市、名寄市、美深町、音威子府村、中川町、幌延町、豊富町の観光施設や飲食店舗(各2~3カ所)の計30カ所に設置。台紙は宗谷線主要駅などで配布中。一部の施設は、利用後または会計後に係員がスタンプを押す。

景品は、ビンゴ1列でオリジナル缶バッジ、2列で缶バッジとキーホルダー、3列で缶バッジ、キーホルダーに加え、ノートがもらえる。缶バッジ、キーホルダーはいずれも5種類からランダムで1個。先着順、数量限定。

景品交換場所は、旭川駅東コンコースの旭川観光物産情報センター(9~19時)と、稚内駅一体の複合ビル内「キタカラ まちなか情報コーナー」(10~18時)。


6月17日 火曜日

JR東海 リニア・鉄道館 ドクターイエローT4編成の展示開始


交通新聞

JR東海のリニア・鉄道館(名古屋市)は14日、1月に引退した923形新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエローT4編成」の展示を開始した。23年以上にわたって東海道・山陽新幹線の電気や軌道などの設備の状態を検測し、安全・安定輸送と快適な乗り心地に貢献してきた車両は、〝第二の人生〟として、その功績を後世に伝えていく。

700系新幹線をベースに製造されたT4編成は、2001年に運用開始。JR西日本所属のT5編成とともに、東海道・山陽新幹線東京―博多間を約10日に一度の頻度で検測走行し、安全を支えてきた。いわば「新幹線のお医者さん」であり、運行ダイヤは非公開で希少性があることから、見ると幸せになると親しまれた。

同館に展示されたのはT4編成7両のうち、東京方先頭車の7号車。前照灯の下には前方監視カメラを備え、車内は添乗員室として約50席の座席が配置されている。展示では車内に入ることができ、ドクターイエローの役割や検測内容を紹介する動画、架線監視の再現映像を座席に座って見られる。運転台は通常非公開。車外には、全7両の車内をバーチャル見学できる映像機器も設置した。


交通新聞

この日は、青い幕で覆われたT4編成の除幕式が行われ、武田健太郎副社長、川越洋執行役員・新幹線鉄道事業本部副本部長・施設部長、洞口明史執行役員・新幹線鉄道事業本部副本部長・電気部長、岡部仁館長が出席。

事前抽選で選ばれた49人が観覧する中、あいさつに立った武田副社長は「T4編成が縁の下の力持ちとして活躍した記憶を長くとどめて、今後も親しみを持って愛していただければ」と呼びかけた。

続いて岡部館長の「展示開始」のかけ声で幕が下ろされると、汽笛吹鳴とともに、前照灯をともした黄色の車体が姿を現し、館内に大きな拍手と歓声が響いた。この後、運転台の特別公開が行われ、当選した鉄道ファンら約150人が運転席に座り、貴重な体験を満喫した。


6月18日 水曜日

JR九州 佐賀・長崎地区3線区にYC1追加投入 老朽車両との置き換え完了


交通新聞

JR九州は7月1日、佐賀・長崎地区の3線区で運用するキハ47形気動車の老朽取り換えを目的に、近郊型ディーゼルエレクトリック車両「YC1系」=写真=7両を追加導入する。これにより同3線区で使用する一般用車両は同系に統一され、さらなる安全・安心、快適性の向上が図られる。

導入線区は、長崎線江北―長崎間、佐世保線江北―佐世保間、大村線早岐―諫早間。長崎線江北―小長井間では同系が初めて運行を開始する。追加投入後のYC1系の車両数は3線区計59両。

YC1系は、セミクロスシートに広々とした座面幅を確保して快適性を高めるとともに、乗降口の段差を解消したバリアフリー構造。車両と地上設備の状態を把握する状態監視システムを搭載し、回生電力の有効活用や蓄電池アシストによる効率的な走行を実現するなど、安全性や環境性能にも優れる。

2020年3月に長崎―佐世保間(大村線経由)に初導入して以降、3線区で進めてきた同系と経年車両の置き換えは、今回で完了。各線区で活躍したキハ66、67形については21年6月で終えており、キハ47形は22年9月の西九州新幹線開業に伴い他線区から転配された。


6月19日 木曜日

JR東日本・西武ホールディングス・軽井沢町 エコイベント「軽井沢町環境WEEK」28日から開催


交通新聞 自動運転を行うEVバス「Minibus2・0」のイメージ

JR東日本、西武ホールディングス、長野県軽井沢町は28日から、同町の「ゼロカーボンシティ」の実現に向けたエコイベント「軽井沢町環境WEEK」を開催する。7月4日まで。

28、29日に「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」の「ガーデンモール芝生のひろば」で実施するメインイベント(Weekend企画)では、出展企業・自治体が環境に関する取り組みを紹介する14のブース展示を実施。環境について楽しく学べる各種コンテンツを提供する。長野県PRキャラクター「アルクマ」と「信州と脱炭素社会」について考えるステージイベントなども開く。

開催期間を通して、軽井沢駅と旧軽井沢エリアを結ぶルート(1周約3㌔)で、自動運転(レベル2)によるEV(電気)バスの実証実験を行う。同町の公道で自動運転車両が走行するのは初めて。「Minibus2・0」が時速35㌔以下で運行する。

体験乗車は、29日が9時55分~16時20分、30日~7月4日が10時5分~16時25分。6月28日は関係者のみ。通販ウェブサイト「JRE MALL」チケットから予約し、指定時間に乗車する。乗車無料。

なお、インターネット予約サイト「えきねっと」で北陸新幹線を軽井沢駅まで利用すると、「ザ・プリンス 軽井沢」など3ホテルの対象レストランで飲食代金が10%引きとなる。


6月20日 金曜日

四国ツーリズム創造機構 25年度事業計画 日本人宿泊者を誘客


交通新聞

四国ツーリズム創造機構(代表理事・半井真司JR四国相談役)は16日、2025年度事業計画を発表した。本年度は、日本人宿泊者数の増加に向けて夏場の誘客促進策「キーーーンと四国!『しこくーる』キャンペーン」(7月1日~10月31日)を展開するほか、ジオツーリズムの取り組みに着手。国内・国外向けの従来の施策も継続する。また、26年度以降のアクションプランとなる「第6次四国観光交流戦略」を策定する。

しこくーるキャンペーンは、昨年の四国における日本人宿泊者数が約1265万人泊(前年比88・9%、19年比95・1%)と減少したことを踏まえ、旅行需要の大きい夏場の誘客を強化するのが狙い。五感で涼を体感できるスポット、飲食品などを特設ウェブサイト(今月27日公開予定)で紹介し、スタンプラリー、ハッシュタグキャンペーンで〝涼しい四国〟のイメージの浸透を図る。

ジオツーリズムは、地質、地形などのジオと生活、文化の関係に着目した新たな旅の創造に向け、ジオ研究の専門家も交えたセミナーを8月と11月に高松市で開催予定。

また、サステナブルツーリズムの動画制作や大阪・関西万博で四国へのプラスワントリップを促す「旅ナカ」プロモーションを新たに行うほか、「ブランディング」「マーケティング」「組織」の各戦略と「データ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)運用」において、それぞれ事業を展開する。

なお、四国観光・旅アプリ「しこくるり」で観光施設、飲食店などを割安に利用できる「旅ぱす」ポイントは4月1日から、6ポイント分の購入額を2400円(従来2500円)に改定した。

同日は高松市で記者発表が行われ、半井代表理事はジオツーリズムについて「四国でブームを巻き起こし、(住民や関係者が)他の地域にはない四国のジオの特徴を知ることで、誇りを持っていただきたい。さらには人口増加にもつなげたい」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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