2025.09.05鉄道JR西日本 特急「まほろば」第2編成「悠久」10月18日デビュー など【今週の交通新聞より】
2025年9月1日~9月5日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 特急「まほろば」第2編成「悠久」10月18日デビュー
・JR大宮支社など 「うつのみや街巡りエキタグスタンプラリー」
・JR東海 10月、日帰り旅行商品「『JR東海 浜松工場へGO』ツアー」設定
・JR北海道フレッシュキヨスク 寝台特急「北斗星」ヘッドマークなどのオークション
・JR東日本 寝台特急「カシオペア」1号車 大宮駅西口「桜木PPJ」に移設展示
9月1日 月曜日
JR西日本 特急「まほろば」第2編成「悠久」10月18日デビュー
JR西日本は、10月18日から大阪・新大阪―奈良間を結ぶ特急「まほろば」の第2編成「悠久(ゆうきゅう)」の運行を開始すると発表した。奈良の文化と歴史の継承をテーマに、墨色から灰渋色へのグラデーションをまとった重厚な外観デザインで、4月にデビューした第1編成「安寧(あんねい)」と合わせて、来年2月までの土曜日・休日に1日2往復運転する。
「悠久」は、安寧と同じ683系3両編成を改造したリニューアル車両で、外観は深みを帯びた仏像の経年変化を思わせる墨色と灰渋色のグラデーションで「文化の万世(万葉)への継承」を表現。車内は、墨色を基調としたシートに奈良・平安時代の装飾として多く用いられた空想上の花「宝相華文様」をあしらい、いにしえの奈良に思いをはせる旅の空間を演出している。
1号車デッキ部のギャラリースペースには、奈良時代に造られた塑像の国宝「新薬師寺 十二神将 伐折羅(ばざら)大将立像」のレプリカを展示。今回のために3D計測したデータを使用し、5分の1サイズで再現した。展示は来年9月30日まで。
車両デザインはGKデザイン総研広島(広島市)が監修、奈良県知事公室万博推進室の松本耕士氏が協力。
「まほろば」の運転ダイヤは、下りが大阪発9時58分(新大阪発10時4分、法隆寺着10時48分、奈良着10時57分)、上りが奈良発16時21分(法隆寺発16時30分、新大阪着17時10分、大阪着17時15分)。さらに来年2月末まで、下り「まほろば92号」(大阪発14時15分)、上り「同91号」(奈良発12時21分)も運転される。
10月18日の「まほろば」は「悠久」編成を使用し、翌日以降は「安寧」「悠久」のどちらかで運転する。
また、10月14日から平日運行の通勤特急「らくラクやまと」(奈良―新大阪間)に「安寧・悠久」編成を投入。同25、26日、11月1、2日に京都―奈良間を各日1往復運転する臨時特急「いにしへ」も「安寧・悠久」編成を使用する。
9月2日 火曜日
JR大宮支社など 「うつのみや街巡りエキタグスタンプラリー」
JR東日本大宮支社とジェイアール東日本企画(jeki)は1日から、宇都宮駅開業140周年記念企画として「うつのみや街巡りエキタグスタンプラリー」を開催している。宇都宮駅をはじめ宇都宮市内9カ所にスタンプを設定。達成状況に応じて限定スタンプがもらえる。10月13日まで。
スタンプは同駅のほか、宇都宮ライトレール宇都宮駅東口定期券うりば、宇都宮タワー、東武宇都宮駅などに設置。4カ所達成でJR宇都宮駅マスコットキャラクター「みやゴロくん」、全9カ所を達成してアンケートに回答すると開業140周年記念ロゴの限定スタンプを進呈する。
9月3日 水曜日
JR東海 10月、日帰り旅行商品「『JR東海 浜松工場へGO』ツアー」設定
JR東海は10月25、26日、日帰り旅行商品として「『JR東海 浜松工場へGO』ツアー」を開催する。東海道新幹線のオーバーホールを行う同工場で、普段は見られない車両の姿を見学し、ツアーならではの体験を楽しんでもらう。
ツアーでは、新幹線団体専用列車で同工場に直接入場し、同新幹線唯一の踏切を通過した後、同ツアー初となるN700S車両での「バッテリ自走」を体験。災害時に活躍する「バッテリ自走システム」により、パンタグラフを下ろしてバッテリー走行を行う。
工場内では、こちらも初めての実演として、けん引車両の入れ換え動車を使い、先頭の1、16号車を連結した2両編成の〝日本一短い新幹線〟を動かす。このほか、新幹線車両の台車、連結部の見学、車両を横移動させる「トラバーサ」の実演、間近に見られる保守用車の展示を行う。
各種ブースでは、新幹線の安全を守る取り組みの紹介や、新幹線再生アルミ製品の展示、鉄道グッズや静岡地区の土産品の販売を実施。JR東海音楽クラブの演奏も予定する。
ツアーはジェイアール東海ツアーズのウェブサイトで発売している。申込者はEXサービス(エクスプレス予約、スマートEX)の会員登録が必要。
25日は東京、品川、新横浜、三島、静岡、浜松発着、26日は新大阪、京都、名古屋発着の設定。旅行代金(大人往復)は、首都圏発着2万9000~3万6500円、静岡地区発着1万4300~2万2500円、関西・中部地区発着2万1000~3万6800円。6歳以下の場合も子ども代金が必要。
さらに、見学コンテンツ付きプランも用意。車両の検査、修繕を行う建物内を工場の社員が案内しながら見学するプラン(所要約40分、1人2000円追加)、運転台に座って記念撮影できる見学プラン(所要約1分、1000円追加)を設けた。
9月4日 木曜日
JR北海道フレッシュキヨスク 寝台特急「北斗星」ヘッドマークなどのオークション
JR北海道フレッシュキヨスクは、きょう4日12時から「北の特急便 JRE MALL店」で、寝台特急「北斗星」ヘッドマークなどのオークションを実施する。入札は8日12時30分まで。
同社は通販サイト「北の特急便」「同 JRE MALL店」を今月末で閉店予定。これに伴い、同社が不定期で「JRE MALL」で開催していた鉄道部品のオークションについても今回で最終となる。
商品は「北斗星」と釧網線列車「足湯めぐり」のヘッドマーク各1点のほか、ED79形電気機関車番号板4点の計6点を出品する。
9月5日 金曜日
JR東日本 寝台特急「カシオペア」1号車 大宮駅西口「桜木PPJ」に移設展示
27年春 見学デッキなど整備予定
JR東日本は3日、大和ハウス工業(大阪市北区)、大和ハウスリアルティマネジメント(東京都千代田区)とさいたま市の大宮駅西口で開発を進めている桜木駐車場用地活用事業「(仮称)桜木PPJ(パーキングプロジェクト)」の敷地内に、寝台特急「カシオペア」の1号車スロネフE26を移設展示すると発表した。今年6月に惜しまれつつ運行を終了したカシオペアが〝鉄道のまち大宮〟のシンボルとして2027年春にも復活する。
桜木PPJは、敷地面積約1万8000平方㍍に、商業棟、オフィス棟、駐車場棟、フィットネス棟、MICE(国際会議、研修、展示会)・結婚式場棟の5棟で構成する、延べ床面積3万平方㍍超の大型複合施設。27年春の竣工(しゅんこう)が予定されている。
カシオペアはE26系客車12両が製造され、1999年7月16日にJR初のオール2階建て全室A個室の寝台列車として、上野―札幌間で運転開始。2016年3月の定期運行終了後は旅行商品向け団体専用臨時列車「カシオペア紀行」として運行されていたが、今年6月30日に惜しまれつつ最後の運転を終えた。
大宮が停車駅だったことや、桜木PPJの北東に位置する大宮総合車両センターで車両検査を行っていた縁もあり、今回の展示が決まった。
移設されるスロネフE26は、展望室タイプのカシオペアスイートを有する車両。敷地内北東の広場空間に隣接して整備予定で、具体的な展示内容は検討・調整中。解説板や見学デッキなどの整備を予定するほか、JR東日本大宮支社とさいたま市が開催する「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」、桜木PPJの南西エリアで同市が整備を進める「(仮称)第五地区公園」と連携したイベントなども検討している。
交通新聞
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