2025.11.07鉄道JR西日本 新型車両「Kizashi(きざし)」 山陽線山口エリアに26年度以降順次投入 など 【今週の交通新聞より】

2025年11月4日~11月7日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 新型車両「Kizashi(きざし)」 山陽線山口エリアに26年度以降順次投入
・東急・JR東海 「ザ・ロイヤルエクスプレス 東海道・富士クルーズトレイン」 メディア向け試乗会
・JR東日本 シティーハンター大原画展 上野駅で特別な告知映像、カードフェイスなど進呈も
・JR博多シティ「光の街・博多」スタート 今年は「マリオ」も登場
11月4日 火曜日
JR西日本 新型車両「Kizashi(きざし)」 山陽線山口エリアに26年度以降順次投入
JR西日本は10月30日、山陽線の山口エリアに新型車両「Kizashi(きざし)」を2026年度以降に順次導入すると発表した。同エリアへの新車投入は45年ぶり。岡山エリアなどで運行する227系近郊形直流電車をベースに開発し、外観は「維新」のイメージを漆黒と金色で表現する。
現在運行している115系は国鉄時代に製造されたもので、老朽化が進んでいる。新たな車両は2両3編成と3両6編成の計24両を26年度以降に順次投入し、115系の一部と置き換える。
外観デザインは「維新の陽光」をコンセプトに、シルバーの車体に夜明け前の漆黒と差し込む金色の光のラインをあしらう。黒と金色のシンボルカラーで、秋芳洞や錦帯橋といった沿線観光地のライトアップや夜景の光、「SLやまぐち号」にも通じる重厚な品格を表現している。
安全面では、戸挟み検知装置、運転士異常時列車停止装置(EB-N装置)など、同エリア初となる機能を新たに導入。車内にはバリアフリートイレや車いす・ベビーカー利用者向けスペースを設けるほか、自動温度調節空調、自動換気機能などを備え、快適に過ごせる車内空間を提供する。
このほか、出入り口付近のスペースを拡大、車内ドア上部の情報表示装置による2カ国語(日本語と英語)の行き先案内も導入し、利便性を高める。
11月5日 水曜日
東急・JR東海 「ザ・ロイヤルエクスプレス 東海道・富士クルーズトレイン」 メディア向け試乗会
沿線の文化・食材ゆったり楽しんで
東急とJR東海は、周遊列車「THE ROYAL EXPRESS ~TOKAIDO・FUJI CRUISE TRAIN~(ザ・ロイヤルエクスプレス 東海道・富士クルーズトレイン)」を7日から運転開始するのを前に、メディア向け試乗会を2日に開いた。
7日から運転開始
同列車は、昨年11~12月と今年5~6月に運転した「静岡・富士クルーズトレイン」の好評を受け、運行エリアを愛知、岐阜県に拡大して設定。東海道線横浜発着で、12月19日出発分まで金~月曜日の3泊4日コースを計6回にわたり実施し、静岡市、岐阜市、愛知県犬山市、浜松市(静岡県)などを巡る東海道の旅を堪能してもらう。旅行代金は1人82万~134万円で、1回当たり定員13組(最大26人)。
試乗会は、伊豆エリアの運行と同じ8両編成の列車が自走する形で、ツアー3日目の運転区間の一部となる同線岐阜―豊橋―蒲郡間で行われ、取材陣は岐阜駅2番線ホームに姿を現したロイヤルブルーの車両に乗車。豪華で趣ある車内の装飾や沿線地域にまつわる展示物、提供する料理の一部、車窓からの景色などをカメラに収めた。
歌川広重の作品55枚を3号車に
このうち、3号車のマルチカーには、静岡市東海道広重美術館の協力で、江戸時代の浮世絵師、歌川広重の「東海道五拾三次之内」を特別に展示。アダチ版画研究所(東京都新宿区)の復刻でよみがえった全55枚の作品が壁一面に掲げられ、東海道線の車窓を眺めながら沿線の歴史と文化を感じることができる。
料理は、3日目の岐阜―鷲津間で提供する名古屋市のイタリア料理店「BOTTEGON(ボッテゴン)」から一部を用意。「サスエ前田魚店」(静岡県焼津市)の魚介類や愛知、岐阜の野菜など東海道の新鮮な食材にこだわって仕上げた。
運転中はJR東海の運転士と車掌が、運行に関わる点を一つ一つ確認しながら乗務に当たった。
東急の松田高広社会インフラ事業部事業統括グループ部長は「初の中華料理を含めてさまざまな料理を提供し、沿線地域の食材の良さを感じていただきたい」、JR東海の沖健太東海鉄道事業本部運輸営業部営業課担当課長は「過密な東海道線のダイヤを工夫し、線区を熟知した運転士が担当する。ゆったりと車窓の風景を楽しんでいただければ」、同イタリア料理店の山口太郎氏は「思っていたほど走行中の揺れが少なく、いろいろな調理法に取り組んでみたい」と話した。
11月6日 木曜日
JR東日本 シティーハンター大原画展 上野駅で特別な告知映像、カードフェイスなど進呈も
〝玄関口〟から盛り上げ 上野の森美術館で開催
JR東日本は今月から、上野の森美術館(東京都台東区)で22日から12月28日まで開催される「シティーハンター大原画展~FOREVER,CITY HUNTER‼~」とのタイアップ企画を展開している。開催記念の「モバイルSuica限定カードフェイス」やステッカーのプレゼントなどを用意し、原画展の盛り上げや人的流動の活性化を図る。
同展は、総発行部数5000万部を誇る人気漫画「シティーハンター」の作品史上最大規模となる原画展。同社通販ウェブサイト「JRE MALLチケット」では鑑賞チケットを発売中。
タイアップ企画では、今月17~30日に同展の「ここでしか見られない告知映像」を上野駅「PLATFORM13」(13番線ホーム壁面)で放映する。8時~21時30分(一部時間帯を除く)。
1日には同カードフェイスのプレゼントキャンペーンを開始。12月28日までの期間中、JRE POINTと連携した会員登録済みのモバイルSuicaで2500円以上買い物をすると、主人公の冴羽獠とパートナーの槇村香をデザインしたカードフェイスがもらえる。
キャンペーンへのエントリーが必要。参加が10万人を超えた場合は抽選。プレゼントの実施時期は来年1月下旬~2月上旬、カードフェイスの着せ替え可能期間は同8月ごろまでを予定。
このほか、JR東日本クロスステーション(JR―Cross)が運営する商業施設「エキュート上野」の店舗(一部を除く)では今月17日から、Suicaで1回500円以上買い物をすると、オリジナルステッカーがもらえる。なくなり次第終了。
- ※Ⓒ北条司/コアミックス 1985
11月7日 金曜日
JR博多シティ 「光の街・博多」スタート 今年は「マリオ」も登場
JR博多駅博多口広場をイルミネーションで彩るJR博多シティ主催の「光の街・博多」が1日から始まった。通算15回目となる冬の風物詩で、今年は「HAPPY HOLIDAYS in HAKATA with SUPER MARIO」と題し、任天堂のゲームシリーズ「スーパーマリオ」のキャラクタースポットも用意し、約64万球の電球で照らしている。来年1月12日まで。
今回はマリオデザインのオーナメントなどで彩った約15㍍のシンボルツリーが登場。2階ペデストリアンデッキにはキャラやアイテムの演出が楽しめる光の道「LED SKY WALK」などを展開している。
また、広場では地元企業による「クリスマスマーケットin光の街・博多」も12月25日までの期間で行われ、ホットワインやクリスマス雑貨を売る三角屋根のヒュッテが幻想的なムードを高めている。
交通新聞
- ※画像の改変・複製利用等を禁じます

