2020.07.28鉄道WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河―夜行でも走る長距離列車。車両ごとの過ごし方を写真つきで徹底解説(THE列車)
カジュアルとくつろぎを両立した新たな長距離列車
多様な旅のスタイルに対応できるように複数の種類の座席を設置し、落ち着いた車内空間で鉄道の旅の楽しさを体感できる新たな長距離列車、それが「WEST EXPRESS 銀河」です。6両編成の列車は、1両ごとに異なる座席タイプを配置して多様化を図り、シンプルながらも快適な車内空間を実現しています。車体カラーは、西日本が誇る美しい海や空を表現した「瑠璃紺」色で、側面には長距離の旅をイメージさせる長いラインを採用。誰もがもつ「遠くへ行きたい」という憧れを叶える列車であることが表現されています。
旅の必需品であるスマートフォンに対応して、全車両にフリーWi-Fi、全座席に電源コンセントを装備。さらにグリーン車の全座席・個室にUSBポート、2号車に女性用更衣室、4号車にAED、5号車に車いす対応座席・車いす対応トイレ、2・3・5号車には大型荷物置場が用意されており、快適な旅が楽しめる車内設備が揃っています。
ロゴマークは、西日本エリアの魅力的な地域を星に見立て、その星々の間を列車が移動する様子を曲線でデザインしたものとしており、車体側面やヘッドマークに使用されています。
- ※新型コロナウイルス感染症の影響により、列車の運休や変更が発生することがあります。「WEST EXPRESS 銀河」公式サイトやJRニュース等をご確認ください。
鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報
1号車グリーン車指定席「ファーストシート」
1つのボックスに向かい合う2席を配置した座席で、ボックスの中央には折り畳み式テーブルやテーブルランプを備えています。夜行列車として運転する場合は1ボックス1人の利用となり、可動式の背もたれを倒してベッド状に転換することで、ゆっくりと休むことができます。なお、車両最前部のデッキには、グリーン車乗客専用のラウンジが設置されています。
2号車普通車指定席「リクライニングシート」「クシェット」(女性席)
2号車は明るいカラーリングを採用したリクライニングシート(女性席)と、横になってくつろぐことができるノビノビ座席「クシェット」(女性席)が配置されています。リクライニングシートは座席間隔が広く、リクライニング角度が深いので、長距離の旅でもゆったり過ごせます。また、「クシェット」はひとつのボックスに上下2段の計4席が設置されていますので、グループでの利用にも最適です。
3号車普通車指定席「ファミリーキャビン」
3号車はブルーを基調としたモケットを採用したリクライニングシートと、大きなベンチシートが設置された半個室の「ファミリーキャビン」(2部屋)が配置されています。ファミリーキャビンにあるベンチシートの座面はマットレスのように広げることができるので、座ったり寝転んだりと自由に過ごせるのが魅力です。広い空間で周りを気にせず利用できるので、家族連れやグループでの利用に最適です。
4号車フリースペース「遊星」
4号車は夜間も明るく、にぎやかに遊び・楽しめるフリースペースの「遊星」です。4つあるボックス席のテーブルには、将棋やチェスなどのボードゲーム盤面が刻印されていますので、駒を持ち寄れば遊ぶことができます。なお、他の号車のフリースペースは3号車に「明星」、6号車には流れゆく風景が楽しめる「彗星」があります。
5号車普通車指定席「クシェット」
かつての簡易寝台のように横になってくつろぐことができるノビノビ座席の「クシェット」が配置されています。ひとつのボックスに上下2段の計4席が設置されていますので、4人グループで利用することもできます。座席ごとに、個別の照明や倉敷帆布の小物入れなど便利な設備もあります。なお、この車両には、車いす対応の座席(2席)やトイレ、洗面台が設置されています。
6号車グリーン個室「プレミアルーム」
6号車には、プライベート空間が確保できるグリーン個室の「プレミアルーム」が、2名用個室4室(昼行運転時は2~3名用)、1名用個室1室の計5室あります。車窓に対して斜めに配置されたベンチ型の座席からは、ワイドでダイナミックな車窓風景が楽しめます。可動式の背もたれを倒してベッド状に転換することで、ゆっくりと休むことができます。なお、ナンバー式のルームキーで施錠することができます。
列車情報
運転日 | 2020年9月から2往復/週 程度運転予定 |
---|---|
運転区間 | 西日本エリア |
運転時刻 |
詳細は公式サイトでご確認ください。 |
著者紹介
- ※写真/交通新聞クリエイト
- ※掲載されているデータは2020年7月現在のものです。
- ※運転日・運転区間等は変更となる場合があります。