2026.03.13鉄道JR東北本部 「あいづSATONO」40日間運転 ふくしまDCに合わせ など 【今週の交通新聞より】

2026年3月9日~3月13日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR東北本部 「あいづSATONO」40日間運転 ふくしまDCに合わせ
・JR北海道など 記念列車を新函館北斗駅で出迎え 北海道新幹線開業10周年・東北新幹線全線開業15周年
・JR東海 飯田線運賃支払い「PayPay」を導入 14日から一部区間で
・JR東日本 新幹線の「地震対策左右動ダンパ」を開発 脱線リスク低減
・JR東海 リニア中央新幹線 山梨県駅で起工式 品川―名古屋間全6駅で工事着手に
3月9日 月曜日
JR東北本部 「あいづSATONO」40日間運転 ふくしまDCに合わせ
JR東日本東北本部は、4~6月の「ふくしまデスティネーションキャンペーン」(ふくしまDC)に合わせて、磐越西線郡山―喜多方間で観光列車「あいづSATONO」(HB-E300系2両、全車指定席)を運転する。3年目となる今回は車内で乗客限定の駅カードがもらえるほか、モバイルオーダーシステム「うけとりっぷ」で福島の地酒やつまみをセットした新メニューが楽しめる。
運転日はDC期間中の月、金曜日と土曜日・休日を中心に計40日間。1日1往復運転し、下りは郡山発10時5分、喜多方着12時1分、上りは喜多方発15時32分、郡山着17時16分。料金は、1号車(グリーン車)が大人・子ども同額2000円、2号車(普通車)が大人840円、子ども半額。
特製駅カード配布
郡山―会津若松間の車内では、クリエーターの「ばーみりをん」氏が同車両などを題材に描き下ろした特製駅カードを配布。平日、土曜日・休日で異なるデザインがもらえる。また、1号車に鉄道風景画家の松本忠氏によるSATONOの絵画を展示。「あいづSATONO」限定デザインのエキタグも取得できる。
うけとりっぷの新規メニューは、下りが「地酒の森『あいづSATONO』唎(き)き酒セット(SATONOオリジナル 唎き猪口〈ちょこ〉付き)」(3850円)、上りが「甲斐商店 SATONOでほろ酔いいい気分セット」(1500円)。期間中、うけとりっぷ商品を2000円以上購入した人に、オリジナルキーホルダーを進呈する。なくなり次第終了。
また、同本部では5月に、福島県会津エリアの魅力を郷土料理や文化体験、地元住民の特別ガイドなどを通じて満喫できる団体臨時列車を運転する。
5月9日は、観光列車「SATONO」に乗車し、ガイド付きの鶴ケ城散策や漆塗箸研ぎ出し体験などを楽しむ「大人の学び旅『なつかしの修学旅行』」(郡山―会津若松間、1万8000円から)を設定。同23日は、「びゅうコースター風っこ」を使った「春の恵み!新緑只見線 金山町山菜採りと『春の奥会津ごっつおまつり』」(会津若松―会津中川間、1万2000円)を走らせる。
このほか、只見線沿線グルメを堪能できる商品(会津若松―只見間、同28日)や大山祇神社の春の例大祭に合わせた商品(6月5、19日、郡山―野沢間)もある。申し込みは会津若松観光ビューローの予約サイトで受け付けている。
3月10日 火曜日
JR北海道など 記念列車を新函館北斗駅で出迎え 北海道新幹線開業10周年・東北新幹線全線開業15周年
JR東日本とJR北海道は7日、東北・北海道新幹線上野―新函館北斗間で団体臨時列車「北海道新幹線開業10周年・東北新幹線全線開業15周年記念」号を運転した。終着の新函館北斗駅では、JR北海道社員や沿線自治体関係者らが横断幕を掲げて乗客を迎えた。
列車は上野を7時32分に出発し、12時31分に新函館北斗へ到着。大宮、宇都宮、郡山、福島、仙台、一ノ関、盛岡、新青森の8駅に停車し、降車は新青森と新函館北斗のみとした。片道限定の特別運行で、JR東日本びゅうツーリズム&セールス、日本旅行、クラブツーリズムなど6社が旅行商品を発売、各地から約480人が乗車した。
終着駅では、神林辰法新函館北斗駅長をはじめ、JR北海道社員、沿線自治体や企業、旅行会社、さらに道内に拠点を持つ宿泊施設会員組織「JR北海道ツインクルパートナーズ」のメンバーら約40人が、新幹線改札内でご当地キャラクター7体と共に出迎えた。乗客には北海道観光のパンフレットなどが手渡された。
上野から乗車したという千葉県在住の小学生と母親は「初めての北海道で、車内アナウンスで北海道新幹線の話をしてくれて楽しかった。函館朝市でイカ釣りをしてみたい」と笑顔を見せていた。
3月11日 水曜日
JR東海 飯田線運賃支払い「PayPay」を導入 14日から一部区間で
JR東海は14日始発から、飯田線天竜峡―宮木間で、降車時の運賃の支払いを対象にQRコード決済「PayPay」を導入する。2両以下のワンマン列車内での支払い時に、高額紙幣の両替がしづらい状況が生じるケースがあったことを踏まえた。引き続き現金での支払いも可能。
コード決済は、運転士、駅係員が提示するQRコードを利用者がスマートフォンで読み取って決済するユーザスキャン方式。2両以下のワンマン列車で降車時に車内で支払う場合に利用できる。天竜峡、飯田、伊那市の3駅では全列車を対象に、降車した駅での支払いもできる。一部の乗り越し精算や特急料金などは対象外。
3月12日 木曜日
JR東日本 新幹線の「地震対策左右動ダンパ」を開発 脱線リスク低減
高速走行時の安全性向上
JR東日本の喜㔟陽一社長は10日の定例会見で、新幹線の地震対策として、地震発生時の車体の左右方向の揺れを抑制して脱線リスクを低減する日本初の「地震対策左右動ダンパ」を開発したと発表した。来年秋から2032年度にかけてE5系、E6系、E7系、E8系の計128編成へ順次搭載し、高速走行時の安全性向上と輸送の安定確保を図る。
同社はこれまで、04年の新潟県中越地震や11年の東日本大震災、さらに21年と22年の福島県沖地震などを教訓に、「設備の耐震補強対策」「列車緊急停止対策」「列車の線路からの逸脱防止対策」に取り組んできた。
このうち逸脱防止対策では、新潟県中越地震での新幹線脱線事故を踏まえ、鉄道総研の協力を得て08年から走行中の列車の脱線・逸脱リスクを低減する地震対策ダンパの開発を開始。次世代新幹線の試験車両・E956形式「ALFA―X(アルファエックス)」や既存車両に搭載して検証を進めてきた。
台車と車体の間で車両の振動を減衰・吸収する左右動ダンパは従来、高速化しても良好な乗り心地を確保するのを目的としていたのに対し、新たに開発したダンパは乗り心地に加え、脱線・逸脱リスク低減を図る。地震動が車体に伝わる過程で振動を低減させ、より大きな力を吸収できる構造となっている。
従来型のダンパは、地震動を受けると車体のロールが始まり、揺れが大きくなるにつれて片側の車輪にかかる力が減少。さらに地震動が大きくなるとロールも大きくなり、片側の車輪が大きく持ち上がり、左右変位によって脱線に至る危険性があった。
一方、地震対策左右動ダンパは、地震動が大きくなっても車体の揺れを抑制して車輪が持ち上がりにくくなり、脱線・逸脱リスクを低減できる。強い揺れに耐えるため部材の強度を高め、軸を太くするなど大型化している。
新たな左右動ダンパの導入により、脱線の確率を最大約5割低減できることが確認されており、22年の福島県沖地震相当の地震動に対しても有効性が示されているという。
取り付けに際しては、台車や車両の大幅な構造変更が不要で同社は今後、全般検査のタイミングに合わせて順次交換を進める。E5系、E6系、E8系は31年度まで、ダンパの形状が異なるE7系は32年度までの完了を見込む。工事費は車両改造とメンテナンス設備整備を含め約100億円。
喜㔟社長は「もともと低い脱線・逸脱リスクがさらに低減する」と述べ、導入による安全性向上に期待を示した。
3月13日 金曜日
JR東海 リニア中央新幹線 山梨県駅で起工式 品川―名古屋間全6駅で工事着手に
JR東海が品川―名古屋間で建設を進めるリニア中央新幹線で、山梨県駅(仮称)新設工事の安全祈願と起工式が11日、甲府市の現地で行われ、本格工事に着手した。工期は2031年12月までを見込む。16年1月に品川駅から始まった同区間の駅新設工事は、これにより6駅全てで着手した。
各地の駅新設工事はこれまで、16年1月から品川、同12月から名古屋、19年11月から神奈川県、22年6月から岐阜県、同12月から長野県(中間駅名は仮称)で進められている。
山梨県内の路線計画は、既設の実験線を含め地上区間27・1㌔、トンネル区間56・3㌔で、上野原市から早川町にかけて東西に通る。変電施設、保守基地各3カ所なども設けられる。
山梨県駅は甲府市の大津町と高室町、中央市高橋地区にまたがる延長約1200㍍の高架橋等構造物で、中央自動車道と新山梨環状道路に挟まれた場所に建設。想定では品川まで約25分、名古屋まで約45分で結ばれる。
起工式の工事概要説明では、駅外観と内観のイメージ図が示された。駅舎は4階建てで、4階のホーム区間は全体を屋根で覆う2面4線とし、最大で幅約46㍍、屋根までの高さ約32㍍。車両走行位置の高さは約20㍍。2階に改札、コンコースを設け、駅周辺には北側に整備される中央道スマートインターチェンジと直結する交通広場やパークアンドライド機能につながる動線を確保する。
施工は、名工建設、鉄建建設、早野組で構成する共同企業体が担当。ラーメン高架橋5連、橋りょう6橋、上家構造物などの工事を進める。
安全祈願、起工式には、JR東海の金子慎会長、丹羽俊介社長、名工建設の松野篤二社長、来賓の長崎幸太郎山梨県知事、樋口雄一甲府市長、望月智中央市長、永井学国土交通大臣政務官ら関係者102人が出席。神事では丹羽社長と松野社長がくわ入れを行った。
あいさつに立った丹羽社長は、用地取得や行政手続きの面で支援を受けた地元自治体や関係機関、工事実施への理解を示した地域住民に対して謝意を表すとともに、「山梨県駅が首都圏、中京圏、関西圏と短時間で結ばれることで、ここを拠点に広い地域の発展につながるものと大いに期待されている。県などが実施する駅周辺整備と調整を図りながら、工事の安全、環境の保全、地域との連携を重視し、安全を第一に工事を進めていく」と意気込みを語った。
- ※写真=JR東海提供
交通新聞
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