あなたにとって思い出深い一品はありますか?
毎月、駅で出逢える全国各地のグルメを紹介する連載「駅グルメ」のVol.14です。
今回のグルメは駅弁「高原野菜とカツの弁当」。
最新のエピソードは、毎月発行の『JR時刻表』で公開中!
- ※7月下旬~8月は「高原野菜とカツの弁当premium」として販売する場合があります。その場合、パッケージ・内容・価格が異なります。
ココロ爽快!シャキシャキの野菜とサクサクのカツ!
中央本線の特急〔あずさ〕は、気分が上がる列車だ。下り列車の車窓に南アルプスと八ヶ岳の山並みが広がる頃、E353系は軽く車体を傾け、モーターを唸らせながら、力強く急勾配を登っていく。標高の高まりに比例して、旅のワクワクした気持ちも、どんどん上がっていくのだ。
標高886mの小淵沢駅でホームに降り立てば、夏の太陽にクラッとなりそうだが、日陰に入れば吹き抜ける風がカラッとしていて心地よい。これが高原の風というものか。
4・5番線ホームへ向かうと、アイドリング中のディーゼルエンジンがカラカラと音を立てた小海線の高原列車がお待ちかね。ホーム上のログハウス風の売店には、旅好きにはおなじみの看板がある。「小淵沢の名物は駅弁です」真夏の青空の下、山々の緑に導かれるように手にしたのは、まさに青と緑のパッケージが印象的な丸政の「高原野菜とカツの弁当」。1970(昭和45)年発売、55年を超えるロングセラーだ。ご当地名物の高原野菜にいち早く注目、鮮度のいいものを長年にわたって提供しているのがすばらしい。
ふたを開ければ、高原レタス、セロリ、ミニトマトなどの野菜たちが、今にもあふれ出しそう。そして口に運べば、みずみずしくてシャキシャキの食感!一方、「冷めてもおいしい」を追求して生まれたチキンカツはサクサクの食感。その下から現れたスパゲティに昭和の薫りを感じながら、おいしいごはんをほおばれば、駅弁の丸政の技に間違いなく心晴れやか、爽快な気分だ。
特急〔あずさ〕
小海線 小淵沢~甲斐小泉間
特急〔あずさ〕から乗り換えてきたカップルや女子旅、シニア旅などさまざまな世代の人々を乗せた小海線の列車は、しばらく中央本線と並走したのち、右に大きく弧を描いて八ヶ岳に向かって走り始める。
清里駅を出て山梨県から長野県へ入ると、標高1375mのJR線最高地点に到達。
野辺山駅前で自転車を借りて走らせれば、高原の空気を思いきり吸い込みたくなる。そのまま北上、佐久平駅から北陸新幹線〔あさま〕〔はくたか〕に乗り継いで北陸への旅というのもいいだろう。
八ヶ岳名物 高原野菜とカツの弁当
発売駅:小淵沢駅 ※販売駅は代表駅のみを記載しています。
ねだん:1,500円(税込)
製造元:駅弁の丸政
次号は駅弁「はこだて四季彩幕の内」。
【理想の駅弁募集中!】
あなたの中にある“理想の駅弁”をイラストで形にしてみませんか?
編集部が食べてみたい!と思った駅弁は12月号誌面でご紹介!ご応募お待ちしております!
➡https://form.run/@risounoekiben
- ※『JR時刻表』2026年8月号掲載時点の内容です。
- ※取材・文・画像=望月崇史
- ※イラスト=佐藤妃七子

