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2026.06.19鉄道『JR時刻表』連載「駅グルメ」Vol.13 駅うどん 「三ツ矢うどん」

あなたにとって思い出深い一品はありますか?

毎月、駅で出逢える全国各地のグルメを紹介する連載「駅グルメ」のVol.13です。
今回のグルメは駅うどん「三ツ矢うどん」。

最新のエピソードは、毎月発行の『JR時刻表』で公開中!

味覚の「三本の矢」に心射抜かれるうどん

広島駅朝6時。山陽新幹線〔のぞみ74号〕東京行きがホームを滑り出していくのに合わせ、構内の一軒の店がのれんを出す。在来線と新幹線をつなぐ連絡橋の一角にある広島駅弁当の駅うどん・そば店「驛麺家(えきめんや)」だ。広島の通勤電車「Red Wing(レッドウィング)」から降りてきた人たちが、次々と吸い込まれていく。


新幹線 N700A新幹線〔のぞみ〕

列車 「Red Wing(レッドウィング)」

そんな人の流れに乗り、驛麺家ののれんをくぐった。選んだのは「三ツ矢うどん」。天ぷら・油揚げ・牛肉煮の3つの具材がのったうどんを、戦国大名・毛利元就の教え「三本の矢」に例えたというわけだ。
店内に入ると魚介だしのいい香りが広がる。食券を店員さんに渡すと、あっという間に提供。早い! 駅うどん・駅そばのあるべき姿だ。特にだしは1日に何度も追加製造、常に鮮度の高いものを届けているという。丼から大きく飛び出したサクサクの天ぷら、ジュワッと甘い油揚げ、牛肉煮がバランスよく盛り付けられている。まずは牛肉煮から行こう。ソフトな歯ざわりのうどんによく絡む。うどんのこの食感は製麺時にパンの製造用の機械を活用することで作り出したものだ。お好みで七味をふってピリ辛で味わえば、油揚げの甘さも引き立つ。いただいているうちに、天ぷらがつゆを吸って崩れてきた。天ぷらの小えびが甘さ・辛さの中に塩っ気を加えていい仕事をする。まるで、甘み、辛み、塩味という味覚の三本の矢が口の中に放たれたようだ。「三ツ矢うどん」にすっかり心射抜かれた自分がいた。

さあ、驛麺家で軽く腹を満たしたらどこへ行こう? 山陽本線を下って宮島口・岩国と巡るのは定番。山陽本線を上れば、酒どころ・西条もあるし、呉線に乗れば瀬戸内海も見える。芸備線で国鉄生まれのディーゼル車に揺られて、のどかな田園風景を眺めるのもいい。広島出身の方にとってはソウルフードのひとつとなっているという驛麺家のうどん。地元の方と一緒に列車に揺られることで、うどんの味わいがより心に沁みることだろう。


三ツ矢うどん

発売駅:広島駅 ※販売駅は代表駅のみを記載しています。
ねだん:830円(税込)
製造元:驛麺家

次号は駅弁「高原野菜とカツの弁当」。

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  • 『JR時刻表』2026年7月号掲載時点の内容です。
  • 取材・文・画像=望月崇史
  • イラスト=佐藤妃七子

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