2026.08.14鉄道JR四国 今年も津島ノ宮駅を開設 など 【今週の交通新聞より】

2026年8月10日~8月14日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR四国 今年も津島ノ宮駅を開設
・嵯峨野観光鉄道 山口エリアで新トロッコ列車の試運転
・JR東日本 C57 180号機の傘寿で特別塗装の運行を開始
・JR東海 新幹線、在来線で〝夜行列車〟運転
注目のニュースを動画でも!!
8月10日 月曜日
JR四国 今年も津島ノ宮駅を開設
JR四国は4、5日の2日間、今年も予讃線海岸寺―詫間間の臨時駅「津島ノ宮」を開設した。2日間合計で約9400人(前年比95%)が乗降した。
同駅は、「子どもの守り神」として知られ、近くの島にある津嶋神社本殿で、毎年8月4、5日に開催される夏季例大祭に合わせた2日間だけ開設される「日本一営業日が短いJR駅」。
今年は両日合わせて上下計55本の普通列車(4日運転の臨時列車上下各1本を含む)が停車。管理駅の多度津駅を中心に周辺各駅や本社から派遣された延べ約60人の社員が、きっぷの発売や乗降補助などに当たった。また、同社グループの四国キヨスクによる鉄道関連のグッズや部品の販売も行われた。
なお、構内に従来あり、営業日にはきっぷ売り場や社員の待機所に使われていた建屋(倉庫)は撤去され、今回は空調付きトレーラーハウスが設置された。きっぷ売り場については昨年から、移動販売車が使用されている。
佐野浩二多度津駅長は「多度津駅にとって重要な位置付けである津島ノ宮駅は、きっぷの発売、改札、乗降補助など昔ながらの方法のため、ベテラン社員から若手へと教え、継承する場にもなっている」と話す。
8月12日 水曜日
嵯峨野観光鉄道 山口エリアで新トロッコ列車の試運転
JR西日本グループの嵯峨野観光鉄道は今月から、新たなトロッコ列車の試運転を山口エリアで開始する。けん引車と客車4両を連結して走らせて、機能確認などを行う。
新たなトロッコ列車は、2027年春の運転開始に向けて製作を進めている。デザインコンセプトは、保津峡の渓谷美と旧山陰線のノスタルジックな汽車旅、嵯峨野・嵐山の洗練された「ひなび」風情を融合させた世界観の創出。沿線エリアの魅力を高め、地域や観光客に喜ばれるサービスの提供を目指す。
客車製作はJR西日本テクノス
客車は、天井や側面がガラス張りの開放的な車内空間とするほか、柱や窓枠を黒で仕上げ、保津峡の景色への没入感を高める。居住性を高めるため、座席の左右幅や前後間隔、通路幅を拡大した。4号車の一部には縁台型の座席を備えた特別室も設ける。製作はJR西日本テクノスが担当している。
ロゴマーク・シンボルマークは、従来のエンブレムのデザインを継承しつつ、「紅葉」「桜」「清流」「土木遺産のトンネル」「笹の円環(竹林)」など、沿線の魅力を象徴するモチーフを新たに取り入れる。現在運行しているトロッコ列車は今年の営業運転をもって引退予定。
8月13日 木曜日
JR東日本 C57 180号機の傘寿で特別塗装の運行を開始
主連棒や形式プレートなど 紫映える
JR東日本は8日、磐越西線の観光列車「SLばんえつ物語」をけん引する蒸気機関車C57 180号機が、1946年の製造から同日で傘寿(80周年)を迎えたことを記念、主連棒や形式プレートなどを紫色にする特別塗装を施し運行開始した。新津駅3番線ホームでは地元の秋葉太鼓や新潟市秋葉区のイメージキャラクターらによる見送りイベントも実施された。
1946年製造
C57180号機は46年に三菱重工業三原製作所で製造され、同年10月に当時の新潟機関区に配属された。その後、63年4月に新津機関区へ移り、69年10月から新津第一小学校の前庭で静態保存されていた。98年3月から大宮工場で復元修理が進められ、99年4月に「SLばんえつ物語」のけん引機として復活した。
今回の特別塗装では、前後左右4カ所の形式プレートに加え、主連棒や連結棒、滑り棒を、傘寿を祝う色といわれる紫色に変更した。この日が初のお披露目となり、ホームに入線した機関車に多くの来場者がカメラを向け、「紫色がきれい」といった声も聞かれた。
10時3分の発車時刻になると、秋葉太鼓の勇壮な演奏が響く中、7両編成の客車をけん引した同機が汽笛を大きく鳴らし、多くのファンに見送られながら会津若松へ向けて出発した。
田畑美奈子新潟事業本部マネージャー・事業推進部地域共創モビリティ・新津駅長は「80歳を迎え、無事に走ってくれてうれしい。夏休みや秋の紅葉シーズンに向けて、ぜひご乗車いただきたい」と話した。
往路・復路とも満席
この日は往路・復路ともに満席となった。車内では、同日から音声AR(拡張現実)アプリ「Locatone(ロケトーン)」を活用し、同機の80年の歴史を音で体験できる車内限定音声コンテンツの提供も開始。本年度の運行終了まで、多彩な企画で節目の年を盛り上げていく。
8月14日 金曜日
JR東海 新幹線、在来線で〝夜行列車〟運転
JR東海は8日夜から9日朝にかけて、東海道新幹線と東海道線でツアー限定の〝夜行列車〟を運転し、一夜限りの特別な旅を提供した。新幹線「東海道ルミエールエクスプレス」(東京―新大阪間)には457人、在来線「ムーンライトながら」(三島―大垣間)には98人が乗車し、列車旅の時間を思い思いに過ごした。
東海道新幹線「東海道ルミエールエクスプレス」
ルミエールエクスプレスは、ホテルなどの宿泊費高騰を背景に、夏の旅行シーズンに合わせ、首都圏から関西圏への夜間の移動ニーズに応えようと試行。東京、品川、新横浜を8日22時台に出発し、途中の岐阜羽島で約6時間の〝停泊〟を経て、京都、新大阪に9日6時台に到着するもの。下り始発列車より早く到着するため、旅先での滞在時間をより長く確保できる利点がある。
東京―新大阪間の大人1人の利用代金は、通常列車とほぼ同額の普通車1万5000円、グリーン車2万円で、発売から2日で完売した。座席は窓側のみの発売で、女性専用車両を設けた。同社によると、乗客全体の約4割が女性だった。
途中の岐阜羽島駅では、反対側のホームで駅や施設部門の社員らが「ようこそ岐阜羽島駅へ」と書かれた電飾看板を持って出迎える演出も。乗客は到着後と発車前のそれぞれ約30分間、ホームに降り立つことができ、記念撮影や自動販売機で飲み物を買うなどして過ごした。
運行に当たって新幹線鉄道事業本部運輸営業部の小川陽久担当部長は「座席の広さやトイレの利用など車内の快適性は新幹線が優位だと思う。今回の販売状況が好調だったことを受け、第2弾を含めて前向きに検討したい。そのためには、利用したお客さまの声をしっかりと分析していく」と話した。
東海道線「ムーンライトながら」
ムーンライトながらは、かつての夜行列車を復刻し、途中駅で鉄道ファン向けの企画を用意。岐阜県大垣市の公設地方卸売市場で開催される「市場まつり」に合わせたツアーに組み込んだ。旅行代金は大人1人3万7500円で、定員の約3・6倍の申し込みがあった。
列車は、現役時代と同じ373系を使用し、9日1時ごろに東海道線三島駅を出発。かつての車内放送も再現した。
乗客は3時ごろに豊橋駅のホームに降り立ち、同駅で運転停車する寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」を写真に収めた。4時すぎには蒲郡駅で、行き先表示器の字幕を回転させる「深夜の幕回し」を実施。レアな表示を動画で撮影しようと、スマートフォンを手にした乗客が集まった。
終着の大垣駅に7時30分ごろに到着すると、駅係員や市職員が出迎え、おもてなしイベントが開かれた。
運行を終えて、東海鉄道事業本部運輸営業部営業課の前野拓也係長は「昔を懐かしみながらツアーを楽しんでもらおうと企画し、お客さまからは大変好評だった。今後の企画は現時点で未定だが、前向きに検討したい」と話した。
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