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2021.04.23鉄道鉄旅オブザイヤー2020の授賞式 グランプリは日旅「鉄印帳ツアー」 など【今週の交通新聞より】

2021年4月19日~23日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 山口・長門湯本温泉への誘客で新たな取り組み
・JR東海 薬師寺にスポット、「うまし うるわし 奈良」を展開
・JR東日本 インテグレート保守用車群「GMAC」全車運用開始へ
・JR新潟支社 上越新幹線5駅に「現美新幹線アーカイブブース」
・鉄旅オブザイヤー2020の授賞式 グランプリは日旅「鉄印帳ツアー」

4月19日 月曜日

JR西日本 山口・長門湯本温泉への誘客で新たな取り組み


 JR西日本と長門湯本温泉まち(山口県長門市)、星野リゾート(長野県軽井沢町)は14日、長門湯本温泉への誘客に向け、新たな取り組みを開始すると発表した。同温泉の観光拠点化推進が目的。取り組みの一環として6~9月には、山陽線新下関―山陰線長門市間で観光列車「○○(まるまる)のはなし」用車両を使った「柑橘香る『ゆずきち号』」を運転する。 

 長門湯本温泉街では2016年以降、観光まちづくり計画が進行。開湯600年の歴史を持つ同温泉のシンボルとして愛されている「恩湯(おんとう)」のリニューアルや、星野リゾートが運営する温泉旅館「界 長門」、地域の食文化の中心である焼き鳥屋、渓流を眺めながらお酒を楽しめるBARが誕生するなど、街の魅力が高まっている。観光地づくりの目標には、「全国温泉地ランキングトップ10入り」も掲げられている。

 こうした中で、3社では同温泉への旅の魅力をさらに高め、誘客促進につながるように、さまざまな取り組みを展開していく。

 「柑橘香る『ゆずきち号』」は、新下関―山陰線東萩間の観光列車「○○のはなし」用車両を特別に使用し、6月15、17日、7月13、20日、9月8、29日の計6日間運転する。ダイヤは上りが新下関発9時59分、下関発10時20分、長門市着12時16分。下りが長門市発15時33分、阿川着16時14分(10分間停車)、下関着17時39分、新下関着17時50分。

 上りの車内では、萩市在住の陶芸家・金子司氏が同号のために作ったオリジナルの萩焼の器で提供するアフタヌーンティー、5種類の茶葉から好みのものを選び、好みの量を調合して作るオリジナルブレンドティーが楽しめる。

 下りでは、阿川駅敷地内で飲食や土産物販売を行っているカフェ「Agawa」(通常は週末中心の営業)への立ち寄り、地元事業者が製造販売する柑橘(かんきつ)「長門ゆずきち」使用のお菓子を詰め込んだボックス提供などの体験コンテンツを用意する。

 また、上下とも車内には、同号のために「ゆずきち」と山口県の名産である「夏みかん」を使用して作ったオリジナルオイルを置き、柑橘の上品でさわやかな香りとともに過ごせるようにする。長門市の関係者による見送り、記念乗車証の配布などもある。

 同号は、阪急交通社、日本旅行で同温泉の宿泊施設とセットになった旅行プラン、企画列車パッケージ商品として発売。このうち阪急交通社が取り扱うのは6月15、17日、7月13日分、日旅は7月20日、9月8、29日分となる。


4月20日 火曜日

JR東海 薬師寺にスポット、「うまし うるわし 奈良」を展開


 JR東海は、薬師寺(奈良市)にスポットを当てた観光キャンペーン「うまし うるわし 奈良」を展開している。同寺は天武天皇が愛する皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈り発願されたことから、コロナ禍の時代の今、無病息災を願う同寺を中心に改めて奈良の魅力を発信していく。 

 薬師寺に祭られる国宝「薬師如来」は医王如来ともいわれ、健康を守る仏さまとして1300年以上にわたり人々から信仰を集めてきた。また、同寺の伽藍(がらん)は度重なる戦災や災害で多くが焼失したが、50余年にわたり行われてきた写経勧進により復興。壮麗な大伽藍の姿をよみがえらせている。

 キャンペーンでは、特設サイトを16日に開設。キャンペーン動画を公開しているほか、同寺の僧侶による「3分でお届け!薬師寺のイロハ」動画、同寺の特別公開、周辺のお薦め観光情報などを発信する。

 キャンペーン動画は、「初めて人のために祈っていた。自分のためでなく、祈っていた」と女性が祈るシーンから始まり、感染状況が落ち着いた段階で奈良に来てほしいとの思いを「ことし 奈良、薬師寺。」という結びの言葉に込めている。薬師三尊像を前にした祈りのすがすがしさ、その後に感じる晴れやかな気持ちを、お堂の外に広がる開放的な空とともに表現している。

 特別公開では、国宝「東塔」の初層特別開扉を実施。東塔は創建当初から現存する唯一の建造物で、約12年の解体大修理を終えた。基壇上から内部を見学可能で、塔の中心部を貫く心柱を拝観できる。来年1月16日まで。

 さらに、薬師如来像と白鳳伽藍のポスター2種類を製作。薬師如来像は、1300年以上にわたり輝きを放つ像に「誰かの今日を誰かが祈る。ひとの歴史はきっと強い。」の文字、白鳳伽藍には「お堂で祈って空を見た。こころが大声で旅をしている。オーイ!」の文字をそれぞれあしらった。23日以降順次掲出する。


4月21日 水曜日

JR東日本 インテグレート保守用車群「GMAC」全車運用開始へ


 JR東日本水戸支社は16日、鉄道設備の状態や周辺環境などのデータ収集用測定機器を搭載した「検査駆動車」が完成したと発表した。昨年10月から常磐線富岡―原ノ町間で運用を開始した、線路設備などのメンテナンス作業を行う多機能タイプ保守用車「MMU(Mobile Maintenance Unit)」(2両編成)専用の軌道モータカー。3両編成のインテグレート保守用車群「GMAC(Next Generation Maintenance machine=ジーマック)」として本年度下期以降に同区間で運用を開始し、メンテナンス業務の革新に向けた試験・試行を行う。 

 検査駆動車は全長15・65メートル、最大幅2・944メートル、最大高さ4・046メートルで、最高時速45キロ。新潟トランシス製で、今月12日に湯本駅構内の保守基地に納入された。

 電力設備確認用画像システムとして、車両前方と側面などに計12台のカメラを搭載。多角的かつ高解像度で設備類の確認が可能なほか、画像も保存できるため、後日事務所で設備の確認も可能なことから業務の効率化が期待できる。

 また、モバイルマッピングシステムとして、デジタルカメラと3次元レーザースキャナにより線路や構造物などの形状を3次元の点群データとして取得。現地調査や設備確認の簡素化、工事設計などの精度向上につなげていく。

 自走時速5キロのMMUを最高時速30キロでけん引できることから、GMACとして移動速度が向上し、より広範囲での試験・試行が可能となる。検査駆動車の車体側面には、現場社員が作成したイラスト「Gレンジャー」をあしらっている。

 MMUは「移動作業車」と「材料運搬車」の2両編成。移動作業車は車内に保線作業空間を持ち、天候に左右されない安全な作業環境を確保。通常時の車内空間は幅2・43メートルだが、側壁を両側へ1メートルずつ拡幅して最大4・43メートルまで広げられる。軌道材料などを運搬できるホイストクレーンや糸張り検測装置、室内照明や電源も備える。車内の巡視座席から目視検査も可能だ。

 材料運搬車は軌道材料や各種器具を運搬し、移動作業車と連結したホイストクレーンにより、MMU内部で材料の移動・運搬が可能。車体側面に2カ所ある材料搬入口には、各1・5トンまで積載可能な油圧式パワーリフターを備えるほか、屋根上の架線点検台では電力設備点検や簡易修繕もできる。

 同支社は今後、GMACを使って各種測定機器を用いた構造物の点検や設備状態の把握といった各種測定データ収集を行うほか、設備部門各系統のメンテナンス業務の革新に向けた試験・試行を実施。現場社員を中心としたプロジェクトが幅広い視点から検証を行う。さらに、移動速度向上による作業時間や実施区間の拡大、他エリアでの試験・試行の実施などについても検討していく。


4月22日 木曜日

JR新潟支社 上越新幹線5駅に「現美新幹線アーカイブブース」


 JR東日本新潟支社は、昨年12月で運行終了した上越新幹線「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」の車内で展示されていた作品などを活用し、停車駅だった越後湯沢、浦佐、長岡、燕三条、新潟の5駅にアーカイブ展示ブースを設置している。併せて、車内で使用したオリジナルソファを待合用に活用するとともに、同社ショッピングサイト「JRE MALL」で数量限定発売する。

 現美新幹線は、現代美術をテーマにした〝世界最速の芸術鑑賞〟をコンセプトに、2016年4月29日に越後湯沢―新潟間で運転開始。注目アーティストが同列車のために制作した現代アートを各車両に展示していた。

 ブースは、5駅の新幹線改札内コンコースに設置。11号車の松本尚氏や13号車の古武家賢太郎氏の作品、車体外板などを活用し、駅によって展示内容を変えている。設置期間は当面の間。見学には入場券などが必要。

 待合用ソファは、SDGs(持続可能な開発目標)取り組みの一環として、越後湯沢、燕三条、新潟駅の新幹線改札内コンコースに設置、自由に座れる。新潟駅は改札外にも配置した。

 また、12、14号車に設置していたソファと座席プレートを5月下旬以降に、オークション形式で販売する予定。詳細が決まり次第、同モール内「TRAINIART」ショップ上で発表する。


4月23日 金曜日

鉄旅オブザイヤー2020の授賞式 グランプリは日旅「鉄印帳ツアー」


 鉄道を利用した魅力ある旅行商品を顕彰する「鉄旅オブザイヤー2020」の結果発表と授賞式が21日、さいたま市の鉄道博物館で開催された。今回で10回目で、グランプリには第三セクター鉄道等協議会、読売旅行、旅行読売出版社、日本旅行が催行した「三セク鉄道のオリジナル印〝鉄印〟がもらえる『鉄印帳』付ツアー 9つの列車をツナグ!みちのく鉄道周遊」が輝いた。

 同実行委員会が主催、JR旅客6社と日本民営鉄道協会、日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、全国旅行業協会(ANTA)が後援、交通新聞社などが協力。授賞式は例年2月に開催しているが、コロナ禍の影響で延期されていた。

 表彰対象は旅行会社部門と一般部門の2部門で、昨年10月までに催行決定の国内企画旅行を対象にした旅行会社部門には45商品、本年度のデスティネーションキャンペーン(DC)開催地を対象にした鉄道旅行ツアー企画の一般部門には81作品が寄せられた。雑誌「旅と鉄道」の芦原伸名誉編集長(審査委員長)、交通新聞社「旅の手帖」の五十嵐匡一編集長らが選考した。

 今回は新たな取り組みとして、旅行会社部門の4部門賞の受賞者が会場でプレゼンテーションを行った後、審査員による当日の決選投票でグランプリを決定した。グランプリのツアーは、鉄印を集める新しい「鉄旅」で、地方を活気づけるきっかけになる企画として高い評価を受けた。

 芦原委員長は「『鉄印帳』のアイデアには驚いた。また、被災した現地を見て復興を願う部門賞の企画は鉄道らしい」と総評を述べた。

 このほかの各賞は次の通り(敬称略)。

 【旅行会社部門】

 エスコート部門賞=「〈ひとりの贅沢(ぜいたく)〉『九州鉄道三昧~4社共同特別企画 くまもと応援編~3日間』」(クラブツーリズム・増成宜迪)

 パーソナル部門賞=「豊肥本線に乗ろう!阿蘇・熊本」(JTB・嘉陽宗矢)

 DC部門賞=「せとうち広島デスティネーションキャンペーン JRで行く!瀬戸内スペシャル」(日本旅行・横山真美)

 鉄っちゃん部門賞=「三セク鉄道のオリジナル印〝鉄印〟がもらえる『鉄印帳』付ツアー 9つの列車をツナグ!みちのく鉄道周遊」

 国土交通省鉄道局長賞=「とどけよう元気 東日本応援企画 お座敷列車華で行く館山日帰りの旅」(クラブツーリズム・大塚雅士)

 「旅に出よう!日本を楽しもう!」賞=「北海道から九州まで! 日本列島鉄道縦断ツアー」(小田急トラベル・赤堀裕貴)

 【一般部門】

 ベストアマチュア賞=「四国の三兄弟に会いに行く!小学生が考えた四国全県制覇の旅‼」(東浦拓斗)



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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