2021.05.07鉄道JR水戸支社「水郡線サイクルトレイン」実証実験スタート など【今週の交通新聞より】
2021年5月6・7日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR東海・JR西日本 「EX―MaaS(仮称)」などのサービス 23年夏(予定)導入へ
・JR水戸支社 「水郡線サイクルトレイン」実証実験スタート
- ※5月3~5日は祝日のため休刊です
5月6日 木曜日
JR東海・JR西日本 「EX―MaaS(仮称)」などのサービス 23年夏(予定)導入へ
JR東海とJR西日本は4月27日、東海道・山陽新幹線のインターネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス」(エクスプレス予約、スマートEX)を活用した三つの新サービスを2023年夏(予定)に導入すると発表した。新幹線と沿線のホテル、交通手段、観光プランなどをシームレスに予約・決済する「EX―MaaS(仮称)」と、新しい旅行商品「EXダイナミックパッケージ(同)」が登場。指定席予約を乗車日の約1年前から受け付けるサービスを追加する。
「EX―MaaS(マース)」は、現行の新幹線の予約に加え、沿線のホテル、レンタカー、観光タクシーなど旅先での交通手段、観光プランといった旅行全体をシームレスに予約・決済することを可能にする。これに先立ち、今秋には沿線のホテルなど各種コンテンツを紹介するポータルサイトを開設し、EXサービスの予約画面からアクセスできるようにする。
ダイナミックパッケージは、新幹線とホテル、観光プランなどを自由に組み合わせできる新しい旅行商品で、EXサービスから購入可能。予定に合わせて新幹線乗車直前まで列車変更ができ、チケットレスでスムーズに新幹線に乗車できる。インターネットで乗車直前まで新幹線の列車変更が可能な旅行商品は国内初となる。
さらに、現在は発売日(乗車日の1カ月前)の1週間前から予約申し込みを受け付けている指定席については、乗車日の約1年前から利用者が希望する時間帯で予約できるようにする。旅行の日程を早く決めたいというニーズに応えたもの。ダイヤが確定する前に予約を受け付けるため、列車、座席は乗車日の1カ月前に確定する。席数限定。
JR東海の金子慎社長は同日の定例会見(名古屋)で「EXサービスの簡単さ、便利さをそのままに、ビジネス、観光などさまざまな場面で新幹線の移動が便利になるサービスにご期待いただきたい」と述べた。
5月7日 金曜日
JR水戸支社 「水郡線サイクルトレイン」実証実験スタート
JR東日本水戸支社は1日、水郡線の列車に自転車をそのまま持ち込むことができる「水郡線サイクルトレイン」の実証実験を開始した。定期列車(一部臨時列車を含む)に自転車をそのまま持ち込めるサービスは同社初で、9月26日までの土曜日・休日の計52日間の実施。同線沿線にはさまざまなレベルのサイクリングコースがあり、鉄道を利用して気軽にサイクリングを楽しむ機会を提供する。
実施区間は上菅谷―磐城棚倉間と同―常陸太田間。対象は区間内をおおむね9~16時ごろに運転する列車で、上菅谷、常陸大宮、常陸大子、磐城棚倉、常陸太田の各駅で乗降できる。乗車区間の乗車券類で利用可能。区間外や乗降取り扱い駅以外では、自転車を解体または折り畳んだ上で専用の袋に入れる必要がある。
利用は、「水郡線サイクルトレイン」ウェブサイト内の「サイクルトレイン登録システム」に登録後、スマートフォンなどに画面保存した利用登録証を乗降取り扱い駅で駅社員に提示して乗車する。
実証実験に先立ち、4月28日には上菅谷―常陸大宮間の下り試運転列車で、報道関係者向けにサイクルトレインを利用する様子が公開された。上菅谷駅では、サイクリストが自転車を押したままICカードを簡易Suica改札機にタッチし、駅社員にスマホ画面を提示してホームへ。車内では一方の手で愛車を支えて仲間と談笑する姿が見られた。
同支社営業部の蔵冨秀穂部長は「沿線自治体が進める自転車をきっかけにした街おこしへの協力と、新しい生活スタイルに合わせた旅の提案、水郡線の利用促進を目指した施策。車窓から見える久慈川の景色を楽しみながら、列車と自転車を組み合わせた旅を楽しんでほしい」と話している。
交通新聞
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