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2021.06.04鉄道JR九州 キハ66、67形 6月30日で引退 など【今週の交通新聞より】

2021年5月31日~6月4日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・京都鉄道博物館 「〇〇(まるまる)のはなし」「丹後くろまつ号」6月25日から展示
・JR九州 キハ66、67形 6月30日で引退
・JR仙台支社 駅弁「宮城おおさき弁当」を販売 古川駅社員らが共同開発
・JR東海のリニア広報活動 中央新幹線開通後の期待感を醸成
・JR横浜支社 185系特急「踊り子」最終列車の展望動画 ブルーレイディスクに

5月31日 月曜日

京都鉄道博物館 「〇〇(まるまる)のはなし」「丹後くろまつ号」6月25日から展示


 京都市の京都鉄道博物館とJR西日本、京都丹後鉄道(丹鉄)を運営するWILLER TRAINSは6月25日から、同館で現在開催中の企画展「鉄道と食のいろどり」を記念して、本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリアで、JR西日本の観光列車「〇〇(まるまる)のはなし」(キハ47形気動車2両)と、北近畿タンゴ鉄道が所有する「丹後くろまつ号」(KTR700形気動車1両)の特別展示を実施する。

 今回登場する「○○のはなし」は、山陽線新下関―山陰線東萩間で運転されている。「丹後くろまつ号」は、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインを担当し、丹鉄でレストラン列車として活躍。展示期間は、○〇のはなしが6月25日~7月6日、くろまつ号が同~27日で、初日15時から同館への入線シーンを公開する。

 併せて展示車両にちなんだグッズ付き入館券や、通常は来館者が立ち入ることができないエリアで同号の入線シーンを見られる特別観覧エリア入場券とグッズ付き入館券をセットにした「スペシャルチケット」を全国のセブン-イレブンで発売する。いずれも枚数限定、先着順。

 グッズ付き入館券は、非売品の丹鉄オリジナル缶バッジ3点付き(販売期間6月18日~7月31日、330枚)、「○○のはなし」特製クリアファイル2点付き(同、470枚)、丹鉄使用済み硬券・整理ダイヤ付き(6月1日~7月31日、30枚)の3種類。有効期間はいずれも販売期間と同じ。

 スペシャルチケットは6月1~25日に販売、50枚、25日のみ有効。特別エリアへの入場受け付けは14時から14時30分まで。

 発売額は、グッズ付き入館券が一般1800~2500円、小・中学生1100~1800円、スペシャルチケットは一般3000円、高校・大学生2800円など。

 同館は、企画展に合わせたイベントとして、6月5、27日に本館3階ホールで講演会を開催する。

 5日は、ジェイアール西日本フードサービスネット大阪列車営業支店副支店長の伊福部雅司氏が「トワイライトエクスプレス『ダイナープレヤデス』の魅力」、27日はWILLER TRAINS代表取締役の寒竹聖一氏が「京都丹後鉄道の地域活性化の取り組み」をテーマにそれぞれ講演する。時間は各日11、14時の2回、約60分、定員は各回先着約50人。


6月1日 火曜日

JR九州 キハ66、67形 6月30日で引退


 14日10時から記念乗車券発売

 JR九州は5月28日、長崎―佐世保間(大村線経由)を結ぶ「シーサイドライナー」として活躍するキハ66、67形気動車の運用を今月30日を最後に終了すると発表した。同社所有の車両ではSLを除いて最も古く、1975年のデビューから46年にわたる歴史に終止符を打つ。これに合わせ、同社ではラストラン企画を実施し、14日10時から記念乗車券を発売する。

 キハ66、67形は、75年3月の山陽新幹線博多開業に合わせて、福岡県筑豊地区への新幹線連絡輸送を目的に新製され、当時の国鉄直方気動車区(現直方車両センター)に配属。普通・快速のほか急行にも使用され、主に筑豊線、篠栗線、日田彦山線で運用された。

 国鉄民営化でJR九州が全15編成30両を継承し、2001年10月の筑豊線・篠栗線電化に伴い、全て旧長崎運輸センター(後の長崎車両センター)に転属。主にシーサイドライナーとして長崎線・大村線・佐世保線を走り、14年3月に長崎地区の車両基地移転により、全車両が佐世保車両センター配属となった。

 その後、新型のYC1系蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック車両への置き換えのため、昨年8月までに7編成を廃止。現在残る8編成は今月30日で引退し、キハ66、67形が姿を消す。

 ラストラン企画のうち、「キハ66、67形引退記念乗車券」は、車両の写真を券面にあしらった筑豊線直方から660円区間と長崎から760円区間の2枚セット、専用台紙付き、2000円。諫早、長崎、早岐、佐世保の4駅のみどりの窓口と郵送で発売、購入は1人10セットまで。郵送による申し込みは、現金書留で代金と送料370円を長崎駅に送る。締め切りは7月13日到着分まで。

 さらに記念乗車券と車両部品(席番プレート、つり革)、走行シーンなどの映像を収めた特別デザインのUSBメモリー、ボールペンを詰め合わせた商品を30セット限定で用意した。1万5000円、購入は1人1セットのみ。申し込みは専用フォームで7月13日まで受け付ける。申し込み多数の場合は抽選。

 このほか、一部の車両部品をJR九州商事の通販サイト「九州の旅とお取り寄せ」で今月17日から発売。車両にまつわる思い出の写真やメッセージを同社長崎支社公式ツイッターで募集する。同13日まで。


6月2日 水曜日

JR仙台支社 駅弁「宮城おおさき弁当」を販売 古川駅社員らが共同開発


 JR東日本仙台支社は1日から、東北新幹線・陸羽東線古川駅の社員が宮城県大崎市と共同開発した駅弁「宮城おおさき弁当」を、同駅のニューデイズなどで販売している。東北の各地域と連携してブランド商品を展開する取り組み「東北MONO」の一環。同駅社員らは今年2月から開発会議を重ね、地元の食材をふんだんに使った駅弁の商品化にこぎ着けた。

 袋に入れたときの持ち運びやすさを考え、弁当は二段重ねを採用。世界農業遺産に認定された大崎耕土で育まれたブランド米「ささ結」を1段目に盛り込み、2段目には地元大崎産の「伊達ざくらポーク」を使ったハンバーグ、みそ漬け焼きなど、地域の美味を堪能できるおかずを詰めた。製造は新杵屋(山形県米沢市)。

 掛け紙は 同駅社員がデザインを手掛け、表面にには陸羽東線を走る「キハ110系」車両のペーパークラフト、裏面には沿線の観光情報を掲載。

 さらに、購入特典として、同市の鳴子温泉郷の公衆浴場で利用できる入浴割引券も同封している。価格は1250円。同駅のほか、仙台駅のニューデイズ、仙台、東京両駅の「駅弁屋 祭」でも取り扱う。

 このほか、古川、仙台の両駅では、駅弁に合わせて地元酒蔵が醸造した日本酒「寒梅酒造がおおさきのお米で造った純米大吟醸」も販売している。180ミリリットル入り、550円。

 同支社の鈴木敏弘事業部長は「ぜひ多くの皆さまに味わっていただきたい。地域の方々とコラボレーションした商品開発は今後も行う予定」と話している。


6月3日 木曜日

JR東海のリニア広報活動 中央新幹線開通後の期待感を醸成


 品川―名古屋間で建設工事が進むリニア中央新幹線。事業主体となるJR東海は、中央新幹線に関する特設サイトを開設し、建設の目的や計画内容、リニアの仕組み、工事の進捗(しんちょく)状況を発信している。こうした情報に加え、品川―大阪間の全線開通後の未来を描いた動画の公開、「『出会う』は、変わる。“リニアのあるわたしの未来プロジェクト”」を展開するなどして、中央新幹線開業後の期待感の醸成に努めている。リニアの広報活動を紹介する。(小原 唯記者) 

 JR東海広報部東京広報室では、プロジェクトへの理解を深めてもらう正確な情報の提供(理解促進)、開業後に期待を持ってもらう発信(期待感醸成)、認知を底上げするための露出強化(認知拡大)を軸に広報活動に取り組んでいる。

 理解促進については、「超電導リニアとは」「超電導リニア体験乗車インタビュー」「山梨リニア実験線大解剖」「リニア中央新幹線の工事計画」といったコンテンツで構成されるサイトを18年4月に開設。

 期待感醸成に向け、コンセプトムービーや大阪までの全線開業後の生活イメージを描いたショートムービーを加えた新コンテンツを19年に追加。ショートムービーは「リニアのある日本」と題し、品川―大阪間全通後の世界を描く。さらに、これらの動画を活用する形で、昨年2月から4月まで「『出会う』は、変わる。“リニアのあるわたしの未来プロジェクト”」を展開。動画を視聴した上で、開業後の“未来の出会い”について文章やイラストを募集。

 「『今日は雲が切れたから、これから星を見に行こう』そんな無理が可能になる」(東京都49歳女性)、「可能性を生み出す出会い」では「修学旅行でしか経験できないような、大阪や東京へ、日帰り遠足できる」(神奈川県34歳男性)といった声が寄せられた。

 認知拡大の面では、「リニア中央新幹線」の特大看板をJR品川駅高輪口前にある「京急第1ビル」の屋上に設置。看板に、超電導リニアL0系の改良型試験車と、東京、名古屋、大阪の3大都市の風景を描くとともに、「品川から、名古屋へ最速40分。大阪へ最速67分。」「そして、3大都市は、ひとつに。」というキャッチコピーを記し、東京、名古屋、大阪が一つの街のようにつながることを表現した。

 ■JR東海広報部東京広報室副長 山神啓氏に聞く

――広報活動に関する今後の展望をお聞かせください。

 山神:長期にわたるプロジェクトですので継続的に発信していかなければなりません。進展に合わせて、どのような情報を発信するか、どのような媒体を活用するかを工夫しながら、より多くの方にプロジェクトについて知っていただき、ご期待いただけるよう、取り組んでいきたいと考えています。最近では、工事の様子をユーチューブで公開する取り組みも始めました。親しみやすく興味を持ってもらえるよう努めていきます。


6月4日 金曜日

JR横浜支社 185系特急「踊り子」最終列車の展望動画 ブルーレイディスクに


 JR東日本横浜支社は23日、今年3月のダイヤ改正で定期運用を終了した185系車両の活躍を振り返る企画「メモリアル185」の一環として、185系特急「踊り子」の下り定期最終列車となった3月12日「踊り子13号」のマルチアングル展望動画をブルーレイディスクで発売する。

 185系による特急「踊り子」の下り最終列車となったのは、3月12日東京12時発の伊豆急下田行き「踊り子13号」。動画では、東京駅の出発から熱海駅での編成分割までと、熱海から伊豆急下田までの展望動画を60分にまとめた。正面、左、右、後方の4アングルを随時切り替えて楽しめる。


 さらに特典映像として、同区間を超高速で10分に圧縮したものと、同日が曇天だったことから別の快晴の日に撮影した10分を収録している。

 185系オリジナルグッズ付き、5980円、発売枚数1000枚。販売元はJR東日本クロスステーション。ニューデイズ横浜中央、小田原中央、熱海の各店で発売するほか、JR東日本の通販サイト「JRE MALL」内の「GENERAL STORE RAILYARD」でも取り扱う。

 また、同支社が3月25日~5月9日に実施した「~スマホでその勇姿を集めよう!~ 185系思い出めぐりスタンプラリー」で、全17駅分を集めると廃車になった185系から取り外した実際の車両部品が抽選で当たるコンプリート賞に、目標を大きく上回る960件の応募があったことが明らかになった。担当者は「貴重なアイテムが手に入ることから支持を得たのでは」と分析している。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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