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2021.06.17鉄道313系 JR東海の代表的な普通・快速列車、その活躍に迫る! 新型315系もちょっぴりご紹介

東海エリアで大活躍の313系! そのバリエーションは知れば知るほど……

鉄道ファンといえば新幹線、観光列車に特急列車が好き……。それはもちろんその通り。
しかし日々の通勤や通学を支える普通・快速列車にも、たまらない魅力が隠されているのはご存じでしょうか。さながら実家のような安心感と最先端の技術を兼ね備える不思議な存在、それが普通・快速列車なのです。
 
今回は、JR東海の近郊型電車の主力で、都市圏・地域輸送にくまなく活躍する313系をご紹介します。その特徴は、各番台区分の細かな差異によるバリエーションの幅広さ!
新造が待たれる315系の情報もちょっとだけご紹介します。

500両以上が在籍する、JR東海在来線車両の代表

デビューは1999年。国鉄時代からの車両を置き換える目的で製造された軽量ステンレス製車両で、走行機器はVVVF(※)インバータを採用しています。
編成は2両・3両・4両・6両の4タイプ。広大なエリアを舞台に多種多様な路線を運転する車両らしく、様々に組み替えた編成が敷かれています。

その特徴は、番代区分が多数存在し、それぞれ実に細かな違いがあること。
行先表示器が幕式だったりカラーLEDだったり、前照灯が白熱灯だったりHIDやLEDだったりと、そのバリエーションの幅広さは通勤列車界隈でもかなりのもの。全部見たいし全部乗りたい、というファンにとってはかなりのコンプリート難易度を誇ります。

  • VVVF制御=Variable Voltage Variable Frequency(可変電圧可変周波数)。直流を交流に変換する制御のこと。

313系8000番代 かつて活躍した「セントラルライナー」

とりわけ特徴的なのが8000番台。オレンジ色をメインとし、グレードの高さを感じさせるデザインで塗色された外板に特急列車にも引けをとらない内装は、まさに313系の花形です。かつては「セントラルライナー」として運行していましたが、現在は「ホームライナー瑞浪」をはじめ、普通列車としても使用されています。時にはラッピング列車として運転することも!

車内はこんな感じ(313系1300番代)

車内の主な座席配置は、名古屋地区の車両が転換クロスシート、静岡地区の車両がロングシートとセミクロスシート(ボックス席)となっています。
ひとつの例として、1300番台の車内を見てみましょう。


313系1300番代 転換クロスシート 313系1300番代 転換クロスシート

広々とした車内で、ゆったりと腰かけられるようになっているクロスシート
ヘッドレスト部分がオレンジ色の座席は優先席です。


313系1300番台 ロングシート 313系1300番台 ロングシート

ロングシートもあります。
優先席にはオレンジ色のモケットが使用されています。


313系1300番代 トイレ 313系1300番代 トイレ

車いす対応の大型トイレも完備。おむつ替えシートもあり、子供を連れて乗車するときにも安心です。

あちこちで活躍する313系

313系は、これまでにも述べてきた通りさまざまな路線で活躍しています。
具体的には、東海道本線・中央本線・関西本線・御殿場線・身延線・武豊線・飯田線の7路線。まさにJR東海エリアの都市圏・地域輸送にとっての屋台骨と言うことができるでしょう。
そんな313系が実際に走っている姿を見てみましょう。特急列車のような派手さはなくとも、私たちの生活を毎日、毎日縁の下で支えてくれるその健気な姿は、見る者の胸を熱くさせるにちがいありません


東海道本線 撮影場所:刈谷駅 東海道本線 撮影場所:刈谷駅

家やビルの建ち並ぶ街なかも、


御殿場線 撮影場所:足柄~御殿場 御殿場線 撮影場所:足柄~御殿場

自然に囲まれた中もグングン走ります。


身延線 撮影場所:甲斐大島~内船 身延線 撮影場所:甲斐大島~内船

どこか寡黙でやさしい顔立ち。


武豊線 撮影場所:亀崎駅 武豊線 撮影場所:亀崎駅

ちなみに、この写真で313系が停車している亀崎駅は、現役で稼働している駅舎の中では日本で最古と言われています。
そのレトロな佇まいは一見の価値あり。

なお、JR東海エリアと直通しているJR東日本エリアでも、313系の姿を見ることができます。
東日本に住んでいる人は、まずはここに見に行くのがいいかも。


篠ノ井線 撮影場所:冠着~聖高原 篠ノ井線 撮影場所:冠着~聖高原


中央本線 撮影場所:岡谷~下諏訪 中央本線 撮影場所:岡谷~下諏訪

気になる新型車両・315系とは?


315系 車内デザイン 315系 車内デザイン ※イメージ

1999年の313系以来、実に22年ぶりの投入となるJR東海の新型通勤電車が315系です。
今年度から2025年度にかけて、計352両が新しく製造される予定です。

そのコンセプトは「優しく安心感のある快適な移動空間」
なんと、人工知能(AI)による冷房機能の自動学習・制御最適化が国内で初めて導入されます。
315系全車両の温度・湿度・乗車率などの車上データが地上のサーバへ送信され、かつサーバ内のAIが乗務員の手動補正などを自動学習し、冷房制御を最適化していくという仕組み。「未来の列車」感満載でワクワクします。

同じく、315系によるバリアフリー化の推進も大いに注目されています。
全車両に車いすスペースが、全編成に車いす対応トイレが設置されるほか、優先席床面などの色分けにより優先席を必要とする利用者への利便性向上を図ります。
また、カラーユニバーサルデザインに対応したフルカラー液晶ディスプレーの車内表示器を設けることで、駅の階段位置、運行情報などがより多くの利用者に伝えられる設計となっています。

長年JR東海エリアの地域輸送を支えてきた313系と、最先端の技術を活用してさらなる利便性を期待される315系。
この2つの車両が共演する日が待ち遠しいばかりです!

  • トレたび編集室/編
  • 写真/交通新聞クリエイト、(315系車内パース)交通新聞
  • 掲載されているデータは2021年6月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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