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2021.07.09鉄道JR西日本 「WEST EXPRESS 銀河」紀南コース16日から運転 など【今週の交通新聞より】

2021年7月5日~7月9日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR四国 予讃線伊予土居―伊予西条間開通100周年イベント
・JR長崎支社 キハ66、67形が引退
・JR西日本 「WEST EXPRESS 銀河」紀南コース16日から運転
・JR盛岡支社 「IWATE BEER」2種類を販売
・JR東日本 「フレテミーナ」夏の厳選コース販売

7月5日 月曜日

JR四国 予讃線伊予土居―伊予西条間開通100周年イベント


交通新聞

 JR予讃線伊予土居―伊予西条間の開通100周年を記念するイベントが6月19、20の両日、同区間内の拠点駅である新居浜、伊予西条駅などで開催された。

 同線は前身の讃岐鉄道が明治時代の1889年に丸亀―多度津―琴平間を開業したのが最初。97年に高松―丸亀間が開業後、山陽鉄道による買収(1904年)、国有化(06年)を経て13年以降、多度津以西を段階的に延伸。愛媛県東予地域の拠点となる新居浜、伊予西条を含む伊予土居―伊予西条間は、21年6月21日に開業した。同線はその後も西進し、松山には27年に到達。45年に宇和島まで全通した。

 今回のイベントは、伊予土居―伊予西条間の開通に伴い、同区間が路線起点の高松駅と結ばれるとともに、新居浜、伊予西条両駅が開業100周年を迎えたことを地域関係者とともに祝うもので、新型コロナウイルス感染防止対策を取りつつ開催。久しぶりのイベントに各駅前は活気づき、地元の人たちの笑顔があふれた。

■ホビートレイン運転
 「鉄道ホビートレイン」は白い車体に窓回りの青い帯、丸みを帯びた前頭部(宇和島方)など0系新幹線を模した外観が特徴の気動車(キハ32形)。通常は「予土線3兄弟」の〝三男〟として同線宇和島―窪川間を走行している。

 今回は、伊予土居―伊予西条間の開通100周年を記念するとともに、「新幹線生みの親」である国鉄第4代総裁・十河信二氏が愛媛県新居浜市出身であり、同西条市長を務めるなど沿線地域にゆかりが深いことから、初めて同区間で営業運転することに。列車の新居浜方には「新幹線の生みの親 十河信二号」と書かれたヘッドマークが掲出された。

■各駅で写真展や記念看板
 駅や地域の歴史を振り返る懐かしの写真展が新居浜、中萩、多喜浜駅で開催中。新居浜駅の写真展では、同駅開業当時の新聞紙面や駅の概要、年表などもパネルで紹介している。このほか、伊予土居―伊予西条間各駅に記念のぼりを設置。多喜浜―伊予西条間各駅舎正面には、地域の人たちへの感謝を込めた記念看板が掲げられている。これらの写真展、のぼり、記念看板は年末まで開催・設置予定。


7月6日 火曜日

JR長崎支社 キハ66、67形が引退


交通新聞

 JR九州で最も古い気動車・キハ66、67形が6月30日、佐世保―長崎間(大村線経由)で最後の運行を行った。沿線各駅では引退を惜しむ鉄道ファンらが最後の雄姿をカメラに収めていた。

 キハ66、67形は1975年3月に15編成30両が製造され、筑豊線などで活躍。2001年10月から主に佐世保―長崎間を走る「シーサイドライナー」として運用された。

 最終の佐世保発19時14分の列車は国鉄色の車両が使われ、行先表示器に「ありがとう」と表記。車内には利用者から届いた感謝のメッセージが窓枠に掲げられ、さよなら運行を演出した。

 列車は多くのファンが感謝の言葉をかける中、佐世保を出発。途中の早岐駅でも大勢の人々が待ち受け、長崎駅には21時51分に到着。駆け付けた多くの人が約46年にわたる活躍に感謝を告げていた。


7月7日 水曜日

JR西日本 「WEST EXPRESS 銀河」紀南コース16日から運転


交通新聞

 JR西日本は3日夜から4日朝にかけて、「WEST EXPRESS 銀河」紀南コース(下り)の報道公開を実施した。「銀河」は昨年9月に新たな長距離列車としてデビュー。今月16日からはJR京都線(東海道線)京都ときのくに線(紀勢線)新宮を結ぶ同コースで初めて運転することになっており、これを前に企画。地元関係者による沿線駅でのおもてなし企画などが実際とほぼ同様に行われた。

 報道公開された同コース下りは、京都発21時15分の夜行。和歌山駅(23時42分着)では、改札を出て徒歩数分のラーメン店「まる豊」で、和歌山ラーメンに舌鼓。細麺に豚骨しょうゆのスープがからんだマイルドな味のラーメンで、同店の関係者は「あっさりしながらも、こってり感もある。幅広い年齢の方に楽しんでいただけるのでは」とPR。

 翌朝は6時4分着の串本駅でいったん下車し、バスで海岸の橋杭岩(和歌山県串本町)へ。南紀熊野ジオパークガイドの説明に耳を傾けながら、約900㍍にわたって奇岩が立ち並ぶ絶景を堪能。その後は、すぐ近くのレストラン「空海」で朝食を取る。用意されていたメニューは、カツオのたたき丼、地元産の貝を使った小鉢、みそ汁で、漁業の盛んな町・串本で海の幸を楽しめる。

 終点の新宮駅(9時37分着)コンコースでは、到着に合わせて地元の特産品販売、地酒の振る舞い、熊野曼荼羅(まんだら)絵解きの実演などが行われた。

 紀南コースの運転日は下りが12月20日までの月・金曜日(8月9、13、16日、10月4日を除く)。昼行の上りは12月22日までの水・日曜日(8月11、15、18日、10月6日を除く)。日本旅行のツアーとして実施され、現在は9月2~29日出発分の申し込みを受け付けている。


7月8日 木曜日

JR盛岡支社 「IWATE BEER」2種類を販売


JR東日本盛岡支社は、岩手県内クラフトビール事業者との共同企画「IWATE BEER」の新商品「こビール」「未来豊饒(みらいほうじょう)」を県内主要駅の土産物店などで販売している。いずれも同県遠野市産のホップ「IBUKI」を使用。ビールを通じた地域活性化や交流人口拡大を目指す。

 「こビール」は世嬉の一酒造(一関市)と連携し、苦味の強い本格的な味わいが特徴。商品名は岩手の方言で「ちょっと休憩」という意味の「こびる」とビールを掛けた。アルコール度数5%、330㍉㍑瓶入り、550円。

 太極舎(八幡平市)とタッグを組んだ「未来豊饒」は天然水醸造のオーガニックセゾンで、かんきつ系の華やかな香りと軽やかな飲み口を堪能できる。アルコール度数4・5%、350㍉㍑缶入り、495円。初回製造は各6000本。

 県内のほか、東京都内の地産品ショップ「のもの」、今月以降に同社通販サイト「JRE MALL」でも取り扱う。同支社では今後も、同ビールの商品を順次販売する予定。


7月9日 金曜日

JR東日本 「フレテミーナ」夏の厳選コース販売


交通新聞

 JR東日本と同社グループのびゅうトラベルサービスは、子ども向け体験学習型ツアー商品「フレテミーナ」夏の厳選コースを販売している。寝台列車「カシオペア」乗車と小岩井農場(岩手県)、えちぜん鉄道での運転体験と恐竜の化石発掘(福井県)、成田空港ツアーとジェイアールバス関東でのバス車庫の探検(千葉県)など、列車や大自然との触れ合い、プロフェッショナルとして活躍する人との交流など、同商品でしか体験できない特別な時間を提供する。

 フレテミーナでは、次世代を担う子どもたちに向け、「鉄道の旅」と「旅を通じたさまざまな本物の体験」を用意。子どもたちの成長と家族の思い出づくりを応援する。

 商品名「カシオペアで行く『小岩井農場』満喫プログラム・『八幡平』ブルーベリー狩り&ニジマス釣り体験」(今月31日出発、2泊3日・車中1泊)は、上野から盛岡までカシオペアに乗車。小岩井農場(岩手県雫石町)で農場巡りのほか、森遊び、バーベキュー、星空観賞、ニジマス釣りなど、都会ではできない体験をしてもらう。旅行代金は上野発東京着1室3人利用で大人11万7800円、子ども9万9800円。

 「運転士さんになろう!本物の電車を運転体験『えちぜん鉄道』と恐竜の化石見つかるかな⁈発掘体験&『福井県立恐竜博物館』」(8月28日、9月11日出発、1泊2日)は、同鉄道で本物の電車の運転を体験。同博物館を見学後、発掘現場から運んできた岩で化石の発掘を体験する。東京発着1室3~4人利用で大人6万4800円、子ども4万7800円。

 「一般公開していない空港エリア見学『成田空港スペシャルバスツアー』とJRバス関東『バス車庫探検』」(8月21日、日帰り)は、滑走路付近などの制限区域や成田空港駅の業務、バス車庫での洗車、リフトアップなどを見学する。新宿発東京着大人3万3800円、子ども2万9800円。

 このほか、「昔ながらの暮らしを体験!『世界遺産 五箇山』/6つもの珍しい乗り物で行く!大自然の『立山黒部アルペンルート』&黒部ダムエネルギー学習」(8月7、21日出発、1泊2日)、「普段は入れない旧信越本線『廃線ウォーク』と『フォレストアドベンチャー・上野』でアスレチックを楽しもう!

鉄道文化・自然にふれてワクワク・ドキドキ体験!まほーばの森でコテージに宿泊」(8月26日出発、1泊2日)などを設定している。申し込みは専用サイトまたは首都圏のびゅうプラザなどへ。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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