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2021.07.16鉄道JR九州 「SL人吉」で「一勝地駅記念入場券」を特別販売 など【今週の交通新聞より】

2021年7月12日~7月16日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR四国 予土線「鬼列車」運転開始、近永駅で出発式
・JR北海道 夏の観光列車が営業再開 待望の観光客再来、各駅でお出迎え
・JR九州 「SL人吉」で「一勝地駅記念入場券」を特別販売
・JR九州 D&S(観光)列車「36ぷらす3」 きょう15日から運転再開
・JR秋田支社など ウェブサイト「秋田の4あわせ鉄道博覧会」を開設

7月12日 月曜日

JR四国 予土線「鬼列車」運転開始、近永駅で出発式


交通新聞

 JR四国と愛媛県鬼北町は4日から、予土線で車体に「鬼」をテーマにしたラッピングを施した「鬼列車」(キハ32形1両)の運転を開始した。愛媛県南予地域の魅力発信、鉄道の利用促進を狙いに約2年間運転。車内では同社初のAR(拡張現実)アプリ活用によるスマートフォン向けサービスが行われる。車両は予讃線松山―宇和島間も走行する。

 鬼列車は「四国における鉄道ネットワークのあり方に関する懇談会Ⅱ」中間整理に基づく県別会議「愛媛県鉄道ネットワークあり方検討会」で議論された利用促進策の一環。鬼北町は全国の地方公共団体で唯一「鬼」の字が入り、鬼を活用したまちづくりを行っていることから、外観にまちづくりのシンボル「鬼王丸」や母親の「柚鬼媛」などをあしらった。普通列車として運転され、運転計画は同社ホームページで案内する。

 AR活用サービスは、スマホアプリ「鬼王丸AR」(要ダウンロード)で画面に現れる鬼王丸による観光ガイド(大内―松丸間)、「鬼王丸車掌」との記念撮影などが楽しめる。

 初日は近永駅で出発式が開催され、長戸正二常務・鉄道事業本部長、稲澤実宇和島駅長、兵頭誠亀鬼北町長をはじめ、沿線首長らが出席。

 兵頭町長は「鬼列車などの取り組みが、予土線を守り活用していくことの沿線住民へのメッセージや全国への情報発信になることを期待している」、長戸常務は「地域の皆さまと一体となって利用促進に取り組み、予土線をはじめとする南予地域を盛り上げていきたい」とあいさつした。

 この後、関係者によるテープカットが行われ、稲澤駅長と鬼王丸の出発合図で、宇和島行き臨時列車を送り出した。


7月13日 火曜日

JR北海道 夏の観光列車が営業再開 待望の観光客再来、各駅でお出迎え


交通新聞

 コロナ禍で需要が見込めないとして運転を見合わせてきた、JR北海道の夏の観光列車の営業が10日から再開した。ラベンダー観光のシーズンを迎えている富良野・美瑛エリアでは、待望の観光客を歓迎。富良野線5駅では列車到着に合わせた沿線地域によるお出迎えなどが行われた。

 運転再開した観光列車は、特急「フラノラベンダーエクスプレス」(札幌―富良野間、1日1往復)、「富良野・美瑛ノロッコ」(旭川・美瑛―富良野間、1日6便)。本州からは期待できないが、夏休み時期も迫り、道民のマイクロツーリズム(近隣の域内観光)が期待できるとして再開を決めた。

 運転日は、両列車ともに当初予定を見直し、9月20日までの土曜日・休日の運転を計画。さらに17日からは、釧網線で「くしろ湿原ノロッコ」の運転再開も予定している。

 10日は、5月にデビューした多目的特急気動車261系5000番代「ラベンダー編成」が「フラノラベンダーエクスプレス」として運転される初日とあって、札幌駅では見送りが開催され、菊地和宏駅長、駅社員らが横断幕を掲げ、手を振って列車を送り出した。札幌発同列車の指定席(2両)販売状況は9日時点では約6割だった。

 富良野線では、旭川、美瑛、上富良野、中富良野、富良野の5駅で歓迎のおもてなし企画が行われ、このうち富良野駅では古川智哉駅長、地元の観光関係者、北海へそ祭り公式キャラクター「へそ丸くん」らによるおもてなしを開催。「ノロッコ1号」到着に合わせたお出迎え、「同2号」出発に合わせた見送りなどが行われた。

 この日はラベンダーで有名な「ファーム富田」近くの臨時駅「ラベンダー畑駅」もにぎわいを見せた。同駅は6月19日に開設 済みだが、停車する列車は同ノロッコのみ。実質の営業開始初日となり多くの利用があった。


7月14日 水曜日

JR九州 「SL人吉」で「一勝地駅記念入場券」を特別販売


交通新聞

 JR九州は、土曜日・休日に鹿児島線熊本―鳥栖間で運行している「SL人吉」の乗客により楽しんでもらおうと、「一勝地駅記念入場券」の特別販売などを行う。

 SL人吉は、本来運行する肥薩線が昨年7月の豪雨災害で不通のため、5月から同区間を1日1往復運転。復路は客車の熊本方に連結したディーゼル機関車がけん引している。

 記念入場券は、縁起の良い駅名で知られる肥薩線一勝地駅で販売するお守り風にデザインされたもので、被災のため鉄道で行けないことから、17日から車内販売することにした。170円。なくなり次第終了。

 また、復路の熊本行きの車内限定では、けん引するディーゼル機関車がヘッドマークを付けた姿をモチーフにした特別デザインの記念乗車証を乗客にもれなくプレゼントしている。


7月15日 木曜日

JR九州 D&S(観光)列車「36ぷらす3」 きょう15日から運転再開


 JR九州は、梅雨の大雨の影響を避けるために6月22日―今月12日を計画的に運休していたD&S(観光)列車「36ぷらす3」について、きょう15日の木曜日ルート(鹿児島線博多―鹿児島中央間)から運転を再開する。

 「36ぷらす3」は、木曜日から月曜日までの5日間で九州各地を巡り、乗客は異なる区間を1日単位で乗車。ランチ・ディナープランでは、沿線の料理人による地産食材を使った特製弁当が味わえる。

 昨年10月のデビューから今年6月21日までに189本を運転し、約1万人が利用。15日以降の予約状況(9月30日まで)は1日時点で約50%。車内ですし職人が握るすしをぜいたくに味わえる木曜日ルートの「鮨プラン」(各日12人限定)はほぼ完売している。

 また、月曜日ルート(博多―長崎間)長崎行き往路コースのランチプラン(座席)の特製弁当については、今年3月から新たに福岡市のミシュラン一つ星フレンチ「Nishimura Takahito La cuisine créativité」が担当。和食や中華、イタリアンなどさまざまな要素を織り交ぜた「世界を旅するフュージョンBOX」を提供している。

 このほか、15日からは車内販売の「季節の日本酒飲み比べセット」(1800円)の内容を変更し、夏に最適な福岡、大分、佐賀の銘酒3種類を用意。ルートごとに設定している七つのエピソードもリニューアルして紹介する。


7月16日 金曜日

JR秋田支社など ウェブサイト「秋田の4あわせ鉄道博覧会」を開設


交通新聞

 JR東日本秋田支社と秋田内陸縦貫鉄道、由利高原鉄道は、秋田県内を走行する各社の観光路線や沿線地域の魅力を発信するウェブサイト「秋田の4あわせ(しあわせ)鉄道博覧会」を開設している。秋田県観光創生推進会議による「地域主体の取組強化事業」を活用。各社が連携して、コロナ禍で落ち込んだ観光需要の回復を目指す。

 五能線・男鹿線(同支社)、秋田内陸線(秋田内陸縦貫鉄道)、鳥海山ろく線(由利高原鉄道)をキーコンテンツに、沿線の情報を博覧会になぞらえて紹介。「鉄」「人」「感」「旅」の四つの〝パビリオン〟ごとにテーマを設け、各社の紹介記事を投稿する。

 併せて、同サイトの公式SNS(ツイッター、インスタグラム)を開設。各線の最新情報や新着記事の投稿などをPRする。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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