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2021.08.27鉄道JR東海 「HC85系」報道向け試乗会 静かで快適な乗り心地体感 など【今週の交通新聞より】

2021年8月23日~8月27日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JRグループ旅客6社 「四国DC」開催概要を発表
・JR東日本 「Maxと思い出を作ろう!回送列車で行く新幹線車両基地ツアー」
・JR大宮支社 鉄道車両写真カード 増刷分を発売
・JR東海 「HC85系」報道向け試乗会 静かで快適な乗り心地体感
・JR九州「ななつ星」オリジナルラーメン オンラインで期間限定販売

8月23日 月曜日

JRグループ旅客6社 「四国DC」開催概要を発表


交通新聞

 JRグループ旅客6社と四国4県(徳島、香川、愛媛、高知)、四国ツーリズム創造機構、四国経済連合会、交通事業者、観光団体などで構成する四国デスティネーションキャンペーン(四国DC)推進委員会は19日、10月1日から12月31日までJR6社と四国4県が共同で展開する四国DCの開催概要を発表した。「しあわせぐるり、しこくるり。」をタイトルに掲げ、四国の魅力ある観光素材を五つのテーマで提案。訪れる人が各地を巡って自然美を存分に楽しむキャンペーンを目指し、関係者一丸となって取り組む

 四国DCは、前回の2017年4~6月以来4年ぶり6回目。「多くの人に四国を巡りながら楽しんでもらいたい」「四国を訪れた皆に幸せが巡ってくるように」との思いが込められたタイトルと、5テーマ「学(まなび)くるり」「観(ながめ)くるり」「遊(あそび)くるり」「心(こころ)くるり」「食(ぐるめ)くるり」、ロゴマークは前回と同じ。今回新たに設定された「~四国の風・水・色を感じて~」のサブタイトルに基づき、四国ならではの変化に富んだ自然美を存分に堪能してもらうことを目指す。

 期間中、JR四国では予讃線「伊予灘ものがたり」、土讃線「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」の本格的観光列車や、徳島線「藍よしのがわトロッコ」、予土線「しまんトロッコ」、瀬戸大橋線「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」など多彩な列車を走らせ、四国の鉄道旅行の魅力を発信する。観光列車やお薦めスポット(計24カ所)を巡る「モバイルスタンプラリー」を行い、周遊観光を促進する。

 企画きっぷ類は、京阪神エリアから岡山までの往復新幹線普通車指定席と四国内フリー区間をセットした「四国くるりきっぷ」(大阪市内発1万7000円など)、JR四国の鉄道、路線バスなどに乗り降り自由の「四国DC満喫きっぷ」(デジタル9000円、紙1万円)、駅レンタカーを割安に利用できる「四国DC限定駅レンプラン」(Sクラス24時間2000円)などを用意する。

 旅行商品は、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線特別運行(10月8~29日の金曜日と12月17、24日)、「観光列車で巡る四福の物語」(10月6日)、「伊予灘ものがたり」現行車両が予讃線八幡浜以南を初走行する「南予きずな旅」(12月3~6日)などを設定した。

 全国の宣伝展開は、四国の観光や特別企画情報を満載した四国DC推進委員会制作のガイドブック(42万部)をJR主要駅や旅行会社に設置し、5連貼りポスターを主要駅に掲出。JR6社では「グッデイ(いい一日を)」をキャッチフレーズにしたポスターと列車内広告(計15種類)を制作し主要駅や列車内に張り出す。

 四国ツーリズム創造機構は、四国DC専用サイトで期間中の特別企画、お薦め観光素材などを紹介しているほか、デジタルチケット機能を持たせたスマートフォン向け四国旅行アプリ「しこくるり」の提供で、旅行者の利便性向上を図る。

 交通新聞社では今月下旬(予定)、「別冊 旅の手帖 四国」を発行し、四国の魅力紹介に努める。

 四国各地では、「おおず歴史華回廊」(愛媛県大洲市)、高知県立足摺海洋館「SATOUMIガイドツアー」(土佐清水市)をはじめとする特別企画や、藍染め体験(徳島県美馬市など、学くるり)、瀬戸大橋塔頂体験ツアー(香川県坂出市、観くるり)など、5テーマ、サブタイトルに基づいた数多くの観光素材を用意。各地で周遊バスなどの二次交通も運行される。

 四国DC開催概要の発表に当たり、半井真司同機構代表理事(JR四国会長)は「コロナの感染状況が落ち着いた折には、関係者一同、感染防止対策を徹底しつつ、お客さまに精いっぱいの〝おもてなし〟をもってお迎えする。四国DCが四国の観光復興の起爆剤となることを期待している」、西牧世博JR四国社長は「コロナの感染が早く収まることを願うとともに、多くのお客さまが四国へお越しになり、安全・安心な旅をお楽しみいただけるよう、地元の皆さまと一緒に取り組んでいく」とのコメントを発表した。


8月24日 火曜日

JR東日本 「Maxと思い出を作ろう!回送列車で行く新幹線車両基地ツアー」


交通新聞

 JR東日本は19日、親子対象の「Maxと思い出を作ろう!回送列車で行く新幹線車両基地ツアー」を東京新幹線車両センターで開催した。車掌業務や基地内での仕事体験・見学などを通じて、普段見たり、できないことを体験する特別なツアー。新幹線統括本部東京新幹線運輸区の乗務員が参加者のアテンドを務めるなど、中心となって、〝特別な1日〟を演出した。

 同ツアーは、新幹線や新幹線に関わる仕事について、さまざまな角度から触れてもらい、より身近に感じてもらいたいとの思いから開催。現役の新幹線乗務員と車両メンテナンス社員がプロデュースした。募集人数が6組12人で、今月3日14時の発売開始から6時間足らずで完売した。

 ツアー当日、参加者は東京駅で大勢の関係者による横断幕などでの出迎えを受け、東京駅からE4系「Maxとき編成」のグリーン車に乗車。途中、回送線を走って東京新幹線車両センターへ。

 車両センターでは、ドア開閉や車内改札、車内放送などの車掌業務、新幹線車両の清掃などの各種体験をはじめ、E4系・E7系の運転台と台車の見学、留置線での記念撮影など盛りだくさん。グランクラス車両を使った軽食の提供や、洗浄機通過体験なども行われた。

 参加した子どもたちは、アテンド役の現役乗務員の話に耳を傾け、訪れた先々でスマートフォンなどで撮影していた。保護者も熱心に質問するなど、一緒になって貴重なひとときを過ごしていた。解散場所となった上野駅でも多くの人に見送られ、予定通り終了した。

 参加者からは、「唯一無二の体験ができ、素晴らしかった」「暑い中、たくさんの方々が笑顔で対応してくれて感謝している。思い出深いツアーになった」「非常に充実した内容で、きわめてレアで良かった」などの声が寄せられていた。

 当日のイベントを総括した野村要輔新幹線統括本部東京新幹線運輸区乗務主務(運転士)は「直前まで内容変更があり、人員配置などの調整で苦労したが、来ていただいたことに感謝し、子どもたちの笑顔が見られたことが良かった。可能であれば継続的に実施し、もっと多くの人に新幹線の裏側まで魅力を知っていただき、今後新幹線に乗車した時に思い出してもらいたい」と話していた。


8月25日 水曜日

JR大宮支社 鉄道車両写真カード 増刷分を発売


交通新聞

 好評につき増刷――。JR東日本大宮支社はきょう25日から、同支社社員が発案した鉄道車両写真カードの増刷分3520枚を3店舗で販売する。

 運転士らが撮影した車両の写真を厳選したもので、はがき大、ノーマルカード16種類、プレミアムカード6種類の全22種類。1枚250円。7月31日からニューデイズなど8店舗で販売したところ人気を集め、完売する店舗も続出した。

 今回は武蔵浦和、宇都宮中央(グランマルシェ内)のニューデイズ2店舗と、大宮駅の鉄道グッズ店「GENERAL STORE RAILYARD」で取り扱う。


8月26日 木曜日

JR東海 「HC85系」報道向け試乗会 静かで快適な乗り心地体感


交通新聞

 JR東海は24日、特急「ひだ」「南紀」として活躍するキハ85系と、ハイブリッド方式の次期特急車両となるHC85系試験走行車の報道陣向け試乗会を東海道線名古屋―高山線鵜沼間で実施した。往路は営業車両の「ひだ」(キハ85系)、復路は試験走行車に乗車。参加者は、エンジン1台とバッテリーの出力でモーターを駆動し、ハイブリッド車両で国内初の最高時速120㌔を実現するHC85系の静かで快適な乗り心地を体感した。 

 キハ85系は1989年に高山線の特急「ひだ」としてデビュー。勾配と曲線区間が多い同線を走行するに当たり、英国・カミンズ社製の高出力かつ小型、軽量のエンジンを2台搭載し、高速性能、登坂性能を両立させるために、2種類の減速比を持つ2段直結式トルクコンバータを採用。名古屋―高山間の所要時間を大幅に短縮した。92年には「南紀」にも投入された。

 一方のHC85系は、ディーゼルエンジン1台に加え、モーター、発電機、ハイブリッド方式の旅客用鉄道車両としては国内最大容量となる蓄電池などを搭載。エンジンで発電した電力とブレーキ時などに蓄電池にためた電力を組み合わせ、モーターを回して走行する。

 蓄電池と組み合わせることで、エンジン数をキハ85系の1両当たり2台から1台に削減したほか、駅停車時のアイドリングストップを採用。環境面では、蓄電池にためた電力を加速時や停車時に活用するとともに、エンジン回転数を使い分ける制御を試験で改善し、燃費をキハ85系比で約35%向上させる。

 試験走行車を使い、最高時速、加減速性能といった基本性能、ハイブリッド制御、快適性、耐寒、耐雪などを確認する基本性能試験(2019年12月―昨年3月)、バッテリー冷却性能などを確認する長期走行試験I期(昨年4~10月)、走り込みによる長期走行試験Ⅱ期(昨年11月―今年6月)を実施。これらの試験で、国内初となる最高時速120㌔での営業運転を実現するハイブリッド技術を確立した。

 また、エンジン付き車両として国内で初めて常時状態を監視するシステムも採用。エンジンをはじめ、車両各機器のデータを取得。各機器のデータは車上の通信装置に集約され、東海道・高山線、関西・紀勢線と走行線区全域でデータが送信される。データは専用サーバーで分析され、車両基地、指令所などで社員が結果を確認し、機器の良否を最終判定する。

 22年度から23年度にかけて64両を新製し、高山線「ひだ」、紀勢線「南紀」のキハ85系の置き換えを進める。試験走行車4両についても、量産車仕様に改造して営業運転に使用する。同社の在来線特急の新型車両は27年ぶり。

 この日は、名古屋駅から「ひだ5号」に乗車。9時39分に名古屋を発車し、大出力エンジンのサウンドを楽しみながら10時22分に鵜沼に到着した。復路は、10時35分ごろHC85系が入線。車内で担当者の説明を受けた後、11時19分に鵜沼を出発した。

 途中、蘇原駅でアイドリングストップを体感したほか、モーターによる静かな走行音、東海道線岐阜―名古屋間における高速域での乗り心地を堪能し、名古屋には12時17分に到着した。

 名古屋駅で囲み取材に応じた杉山尚之東海鉄道事業本部車両部長は「さまざまな技術を導入することで、安全性、安定性、快適性の向上、環境負荷の低減を図るべく製作した。技術的に困難な部分もあったが、ここまで作り上げることができた。皆さまに愛される良い量産車を作るので、楽しみにお待ちいただきたい」と述べた。


8月27日 金曜日

JR九州「ななつ星」オリジナルラーメン オンラインで期間限定販売


交通新聞

 JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」の車内で提供するオリジナルラーメン「なな丸」が、人気ラーメン店「博多一風堂」を展開する力の源ホールディングスの公式オンラインショップで特別販売される。きょう27日から9月7日まで予約を受け付ける。

 カタクチイワシや焼きあご、サバなど7種 類のだしをブレンドし、風 味豊かでさっぱりとしたスープが特徴。熊本県天草市の塩、大 分県臼杵市のしょうゆを使用し、塩味としょうゆ味の2種類がある。

 特別販売は4食セット(塩味、しょうゆ味各2食)で、価格は3240円。送料は全国一律880円。9月21日から順次発送する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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