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2021.09.10鉄道JR高崎支社 鉄道博物館で「EF64形37号機」展示イベント【今週の交通新聞より】

2021年9月6日~9月10日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道 札幌駅11番線ホーム、来年秋使用開始へ 北海道新幹線札幌延伸工事の一環
・JR西日本 山陽線厚東-厚狭間が運転再開
・鉄道・運輸機構 西九州新幹線武雄温泉―長崎間 レール敷設工事が完了
・JR高崎支社 鉄道博物館で「EF64形37号機」展示イベント
・JR東海 在来線で電動式軌道自動自転車を試験導入 排ガスゼロで環境保全

9月6日 月曜日

JR北海道 札幌駅11番線ホーム、来年秋使用開始へ 北海道新幹線札幌延伸工事の一環


交通新聞

 JR北海道は、北海道新幹線札幌延伸に向けた工事の一環として新設工事を進めている札幌駅11番線ホームについて、来年秋の使用開始を目指す。ユーチューブ同社広報部公式チャンネルで公開した動画「【JR北海道】北海道新幹線札幌延伸に向けた『札幌駅』の工事」内で明らかにした。

 同工事は、2030年度末に予定する札幌延伸において、札幌駅南側の在来線1番線と新設予定の0番線に新幹線を乗り入れるため、1線減少する在来線の機能補償として、駅舎北側を拡張し、副本線でホームのなかった11番線に新しくホームを設置するもの。工事主体は鉄道建設・運輸施設整備支援機構。委託を受けた同社が昨年5月から工事を行っている。

 現在は駅舎北側の壁を撤去して新ホームの基礎工事を施工中。併せて、改札内コンコースの増設工事も必要なため、完成後は改札内となる北側連絡通路(改札外)を10月1日に閉鎖する。新設完了は来年秋。先立つ夏ごろからは、駅南側で新幹線高架の工事が始まる。


9月7日 火曜日

JR西日本 山陽線厚東-厚狭間が運転再開


交通新聞

 JR西日本広島支社は5日始発から、8月中旬の大雨による被災で運転を見合わせていた山陽線厚東―厚狭間の運転を再開した。運転見合わせ以来23日ぶりに、関東・関西―九州間をつなぐ中国エリアの〝動脈〟がつながった。

 同区間は、小野田―厚狭間で大規模な路盤流失や電化柱の倒壊が発生。このため、盛土・路盤の復旧、マクラギ、バラスト、レール、電柱、架線などの設置工事が順次進められていた。

 復旧工事の完了を受けて、4日には点検列車として、電車の約2倍の重量があるEF65形電気機関車を走らせて安全を確認。5日始発から運転を再開した。

 また、同支社管内では、呉線安芸長浜―大乗間の東川トンネル上部を通る東川の被災を受けて、8月中旬から不通となっている同線三原―竹原間も5日から運転再開予定だったが、今月2日からの大雨で水位が大幅に上昇し、鉄道施設の安全確認ができないため、引き続き見合わせている。運転再開日はめどが立ち次第、改めて発表する。


9月8日 水曜日

鉄道・運輸機構 西九州新幹線武雄温泉―長崎間 レール敷設工事が完了


交通新聞 鉄道・運輸機構提供

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構が来年秋ごろの完成を目指して建設を進める西九州新幹線武雄温泉―長崎間(工事延長67・0キロ)のレール敷設工事で、長崎駅構内で最後の工事が4日に完了した。これにより同区間のレールが1本につながった。

 同区間の建設工事は、武雄温泉―諫早間が2008年3月に先行して始まり、12年6月に全区間フル規格で着工。設置駅は武雄温泉、嬉野温泉、新大村、諫早、長崎の全5駅で、新大村から起点方(武雄温泉方面)へ約2・6キロの位置に大村車両基地を新設する。

 レール敷設工事は、全区間を5工区に分けて実施。18年6月からレールが佐世保港から軌道基地に陸送され、同年8月に嬉野温泉駅付近のトンネルや高架橋で工事がスタートした。

 工事は、25メートルレールを8本溶接して200メートルにつなぎ、送り込み装置を使って敷設現場まで延ばし、仮軌道として敷設。軌道スラブの設置後、レールは本線上で位置や高さを調整した上で固定された。

 通常行われるレール締結式は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえて中止された。

 同機構では「今後は残る駅舎建設や電気設備工事などを進めるとともに、並行して完成した構造物や線路などについて、鉄道事業者と共同で監査・検査を行い、来年秋ごろの完成・開業に向けて全力で取り組んでいく」としている。


9月9日 木曜日

JR高崎支社 鉄道博物館で「EF64形37号機」展示イベント


交通新聞

 JR東日本高崎支社とさいたま市の鉄道博物館は15~27日、同支社所属の電気機関車EF64形37号機の展示イベントを同館屋外展示エリアで実施する。

 EF64形は、1964年から勾配線区用の客貨両用直流電気機関車として製造開始。37号機は71年に製造され、国鉄時代は中央線や上越線、高崎線などで活躍した。

 JR東日本発足後は高崎運転所に所属し、2003年に茶色に塗装変更。09年には長岡車両センターに転属して、寝台特急「あけぼの」などをけん引した。10年に高崎車両センター高崎支所に転属し、19年に製造時の青色とクリーム色の塗り分けに戻っている。最近では「ELぐんまよこかわ」(信越線高崎―横川間)などをけん引している。

 展示イベントは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、見学専用エリアを設けて見学時間(10分間の入れ替え制)と上限人数を設定する。参加無料(入館料は必要)。専用エリア外からも、至近距離ではないものの見学できる。

 申し込みは、事前にスマートフォンなどに「てっぱく抽選アプリ」をダウンロードし、同館入館後に抽選する。入館前の抽選は不可。抽選には1端末1日1回参加できる。応募可能時間は10時~16時20分、展示イベントは10時30分~16時30分に各10分ごと。

 同機には、かつて運行していた列車のヘッドマークを日替わりで掲出。初日は「あけぼの」の予定で、16日 以降は同館ホームページに掲載する。


9月10日 金曜日

JR東海 在来線で電動式軌道自動自転車を試験導入 排ガスゼロで環境保全


交通新聞

 JR東海の金子慎社長は8日の定例会見(名古屋)で、在来線の線路設備の安全点検で使用する「軌道自動自転車」の電動化開発に取り組み、今年7月から紀勢線で試験導入を開始したと発表した。従来のガソリンエンジン式に代わるもので、地球環境保全など持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環。電気自動車のバッテリーを再利用し、バッテリーの電力で電動機を駆動して走行するため、排気ガスは発生しない。リユースバッテリーを使用した同自転車はJR旅客6社で初めて。来年3月まで性能確認試験を行う。

 電動式軌道自動自転車は2人乗りで、協栄エンジニアリング(静岡県浜松市)の製造。ブレーキ時に発電する回生ブレーキ機構を有するため、従来型に比べ走行距離を延ばすことが可能で、エネルギーを有効活用できる。バッテリーは、日産自動車の電気自動車「リーフ」に搭載されたものをリユースする。

 従来のエンジン式で発生する騒音や振動は大幅に低減。線路設備などの点検箇所では、静かな状態で指令所との通話が聞き取りやすくなり、スムーズな情報共有につながるほか、点検中の設備や沿線状況の変化が把握しやすくなる。

 性能確認試験で検証するのは、①雨期、酷暑期、厳冬期などでの走行性能への影響②長期間の繰り返し使用による走行可能距離、使用可能時間への影響③回生ブレーキの走行距離延伸効果――の3点。

 紀勢線で試験を実施するのは、降雨時を踏まえた気候特性をはじめ、急曲線や急勾配が続く線形で、走行性能への負荷状況確認に適しているため。今後は、同社の在来線最急勾配区間を有する飯田線、その他の路線でも試験を行う予定。

 導入台数は、今年7月に1台、さらに今月に1台追加し2台体制とする。試験完了後、電動式を本格導入する際は、ガソリンエンジン式の老朽取り換えに合わせて順次投入する予定。在来線部門で保有する全207台を電動式に取り換えた場合、年間約3・4トンの二酸化炭素(CO2)を削減できるという。

 金子社長は「試験導入では、バッテリーの耐久性や期待する利点など、現場での使い勝手を確認したい」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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