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2021.10.29鉄道JR西日本・JR四国 「WEST EXPRESS 銀河」大阪―琴平間で運転へ など【今週の交通新聞より】

2021年10月25日~10月29日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 安芸灘とびしま海道エリア 新たな観光資源開発へ
・JR北海道 「アー ユー レディ?東北」キャンペーンを展開
・JR東海 秋の静岡観光キャンペーン「秋のしずおか元気旅」を展開
・長崎県 西九州新幹線 関西・中国エリアで開業1年前プロモーション
・JR西日本・JR四国 「WEST EXPRESS 銀河」大阪―琴平間で運転へ

 

10月25日 月曜日

JR西日本 安芸灘とびしま海道エリア 新たな観光資源開発へ


交通新聞

 地場産品活用の料理など提供

 シースピカでツアー 11月から

 JR西日本と瀬戸内海汽船、ぐるなび、阪急交通社は、「安芸灘とびしま海道クルーズ観光協議会」が実施する「安芸灘とびしま海道・観光クルーズがつなぐ食体験コンテンツ磨き上げ事業」で、広島県呉市、関係団体、地場産業事業者と協働して、新たな観光資源開発に取り組む。とびしま海道エリアの島しょ部で、地元の協力を得て地場産品を活用した料理やレシピ、土産物、体験コンテンツを開発。11~12月にこれらを組み込んだ観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シースピカ)」使用のツアーを実施する。

 安芸灘とびしま海道クルーズ観光協議会は、JR西日本コミュニケーションズ、呉市、呉地域観光連絡協議会で構成。同事業は、観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」として、補助事業に採択されている。

 呉市の安芸灘とびしま海道エリアの島しょ部は、カキやかんきつ類が特産で、風光明媚(めいび)かつ歴史的・文化的価値の高い観光地が多数存在する。同事業では、地元の漁業・農業関係者や飲食店、一流シェフ、食の専門家らの協力を得て、地場産品を活用した料理やレシピ、土産物、食文化体験コンテンツを開発する。

 具体的には、同エリア島しょ部の観光のさらなる魅力アップに向け、「呉のお土産詰め合わせ」「漁師の店 de 魚さばき体験」「しまたびドリンクペアリング」「しまたびタパス 5種セット」「おうちで楽しむ呉の海産品クッキングムービー」を用意。シースピカを貸切運航するツアーで提供する。

 午前クルーズのコースでは、広島らしい土産の中から同エリア特産のレモンやミカンのかんきつ類を感じることができる商品をチョイスした「呉のお土産詰め合わせ」と、上蒲刈島・宮盛港の近くの魚料理が食べられる人気店で、プロの料理人の魚さばきの披露と新鮮な刺身の試食ができる「漁師の店 de 魚さばき体験」が組み込まれる。

 午後のクルーズでは、米を発酵させて作った呉定番のノンアルコールドリンクと、大崎下島の無農薬レモンを使った地ビールをセットした「しまたびドリンクペアリング」、呉を感じるラインアップとして、カキ、かんきつ類、ちりめんを使った料理や、海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」の潜水艦をイメージしたマカロンなどが箱の中に並ぶ「しまたびタパス 5種セット」を提供する。

 タパスはスペイン語で「小皿料理」を意味する。「しまたびタパス」の各料理については、いずれもレストランのシェフによるツアー限定のオリジナルメニューとなっている。

 「おうちで楽しむ呉の海産品クッキングムービー」は、午前、午後両クルーズで提供。内容は、呉の食材がそれぞれの生産現場から食卓に上がるまでの動画と、シェフ監修の手軽なレシピの紹介で、シースピカ1階キャビンに設置されている4面マルチディスプレーで放映する。

 ツアーの名称は「SEA SPICA オリジナルチャータークルーズでめぐる 安芸灘とびしま海道 せとうち食めぐり2日間・日帰り」。JR券付き(一部、現地集合出発を含む)で阪急交通社が発売。

 出発日は、午前クルーズ・広島発着(日帰り)が11月10、11日、12月11、12、18、19日、同・岡山・関西発着(1泊2日)が11月9、10、12月10、11、17、18日。午後クルーズ・広島・関西・岡山発着(日帰り)が11月10、11日、12月11、12、18、19日。

 旅行代金は、午前クルーズ・広島発着が大人7980円、関西発着が2万9800円から、午後クルーズはそれぞれ5980円、1万5000円など。


10月26日 火曜日

JR北海道 「アー ユー レディ?東北」キャンペーンを展開


交通新聞

 道民向け秋冬観光 喚起 お得な商品・ツアー設定

 JR北海道は、〝旅の再開〟に向け北海道から一番近い本州・東北への北海道新幹線を使った旅を誘う「アー ユー レディ?東北」キャンペーンを展開している。道民を対象とした秋冬プロモーションで、ポスター掲出や特設サイト開設、ツイッターによる情報発信などで、「おとなりのワクワクへ、レッツゴー!」とPRし、東北行きお得商品やツアーを紹介している。来年3月31日まで。

 ポスターや特設サイトトップページでは、メインビジュアルに宮城県の伝統工芸品「鳴子こけし」を採用した。帽子をかぶりスカーフを巻いたこけしが旅情感を演出し、金地の背景には東北6県をそれぞれ連想させる特産品・観光地のイメージを採り入れた。

 世界文化遺産登録で注目を集める青森県の三内丸山遺跡、岩手名物「わんこそば」など一部の写真は、秋らしくイチョウの葉形に抜いている。併せて、新函館北斗―新青森間最速57分の所要時間もアピールして、移動の気軽さをPRしている。

 お得な商品では、12月15日(乗車日)まで設定しているJR東日本「えきねっと」会員限定きっぷ「お先にトクだ値スペシャル(乗車券つき)」の北海道・東北新幹線利用商品や、シニア会員組織「大人の休日倶楽部」向けパスを紹介。

 旅行商品は、今月29日発2泊3日「北海道新幹線で行く青函鉄道漬けの旅」を設定。津軽鉄道、弘南鉄道、青い森鉄道、道南いさりび鉄道の4社に乗車し、鉄道施設なども巡る鉄道ファン向けツアー。函館新幹線総合車両所の内部見学も目玉としてセットしている。募集人員30人、添乗員同行。青森市内ホテル連泊。一部はバスで移動。札幌発着は2人1室大人7万5000円。

 このほか、函館発の青森、盛岡、仙台行き個人型日帰り各ツアー(びゅうトラベルサービス企画・実施)も設定。往復新幹線に現地買い物券や食事を付けたインターネット予約限定商品で、来年3月31日まで(除外日あり)。大人6500~1万6000円など。

 キャンペーンの各種情報は特設サイトのほか、ツイッター「北海道新幹線5周年公式」で随時発信していく。


10月27日 水曜日

JR東海 秋の静岡観光キャンペーン「秋のしずおか元気旅」を展開


交通新聞

 JR東海は、静岡県観光協会とともに新たな観光キャンペーン「秋のしずおか元気旅」を展開している。時間、場所、旅先での移動手段、行動などを定番から〝ずらす〟旅行スタイル「ずらし旅」キャンペーンの一環。一風変わったアクティビティーや限定のコラボレーショングッズをはじめ、キャンペーンならではの〝元気になれるコンテンツ〟を静岡県内各地で用意した。12月まで。

 一押しのコンテンツとして、▽サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」▽キウイフルーツの食べ比べと収穫体験▽紅葉の名所(遠州三山、小國神社)をシャトルバスやレンタサイクルで巡るプラン▽静岡3名城(駿府、掛川、浜松)と東海道新幹線がコラボした特別御城印▽県内で地酒とおつまみを堪能できる「酒と肴(さかな)」クーポン――などをラインアップした。

 ジェイアール東海ツアーズなど旅行会社では、各コンテンツを選べる宿泊、日帰り旅行商品などを発売中。首都圏、中部、関西各地区を出発する同新幹線往復利用商品などを用意した。コンテンツや旅行商品の詳しい情報は、同キャンペーン特設サイトで紹介している。

 宣伝展開は、同新幹線各駅、車内でのポスターやデジタルサイネージ、ウェブ広告を使って実施。フットゴルフやキウイ食べ放題、地酒と肴をイメージしたビジュアルでPRしている。


10月28日 木曜日

長崎県 西九州新幹線 関西・中国エリアで開業1年前プロモーション


交通新聞

 長崎県は30日から約1カ月間にわたり、関西・中国エリアを中心に、来年秋ごろを予定する西九州新幹線(武雄温泉―長崎間)の開業1年前記念プロモーションを展開する。

 期間中、同県内の新幹線沿線を代表する風景やグルメ、N700S「かもめ」などを描いたキービジュアルを、関西・中国・福岡都市圏主要駅のデジタルサイネージや、JR大阪環状線のラッピング列車に活用。車内つり広告でも県内各都市の魅力をPRする。

 さらに、30日から1週間程度、JR大阪駅中央コンコースの「旅立ちの広場」にキービジュアルの巨大フォトパネルを設置。初日は同駅「アトリウム広場」で、同県公式キャラクター「がんばくんとらんばちゃん」が車掌風の姿で登場し、オリジナルノベルティーを配布する。

 また、インスタグラムまたはツイッターの公式アカウントをフォローし、撮影したキービジュアルの広告を「#近いけん長崎県」のハッシュタグを付けて投稿した人の中から抽選で100人に、3000円相当の県産品をプレゼントするキャンペーンも実施する。投稿期間は12月10日まで。

 このほか、11月14日は大阪市のあべのハルカスで、星野リゾート代表の星野佳路氏、ディスカバー・ジャパン社長の高橋俊宏氏、俳優で島原ふるさとPR大使の宮﨑香蓮氏によるトークショーが開かれる。10時30分~11時30分、定員150人。参加は特設ウェブサイトから事前申し込みが必要。


10月29日 金曜日

JR西日本・JR四国 「WEST EXPRESS 銀河」大阪―琴平間で運転へ


交通新聞

 JR西日本とJR四国は27日、今月1日から12月31日まで開催中の「四国デスティネーションキャンペーン」(四国DC)のクライマックスを飾る列車として、12月25、26日にJR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」を大阪―土讃線琴平間で運転すると発表した。「銀河」が四国に乗り入れるのは初めて。途中停車駅では地元によるおもてなしや特産品販売が行われる予定。列車は日本旅行の旅行商品限定で、11月5日から先着順で発売される。

 「銀河」は117系電車6両編成を改造し、「新たな長距離列車」として昨年9月に登場。これまで「山陽」「山陰」「紀南」コースが設定されている。車両設備は、グリーン車指定席(1号車)、グリーン個室(6号車)、普通車指定席(2、3、5号車)など。

 大阪―琴平間の運転は、四国DC最終盤に向けてDCをPRし、話題を喚起するのが狙い。JR四国ではDC終盤の「目玉」と位置付ける。

 列車は2日かけて同区間を1往復する。12月25日の往路は大阪発7時19分、琴平着14時5分。26日の復路は琴平発15時32分、大阪着22時2分。途中停車駅は神戸、岡山、児島、多度津。復路は丸亀にも停車する。

 往路は岡山、多度津、琴平、復路は琴平、丸亀、児島で、地元関係者によるおもてなしや特産品販売が予定され、往路の琴平到着後は金刀比羅宮昇殿参拝、復路の琴平出発前にはJR四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」乗車などのプランもある。丸亀では丸亀城立ち寄り観光の時間も設けた。往復とも岡山―児島間の車内で列車グッズを販売する。

 旅行商品は、11月2日16時以降に「銀河」特設サイトからリンクする日本旅行のホームページで案内し、同5日15時から先着順で発売する。旅行代金は約3万円から(2人1室大人1人当たり)の予定。

 同日はJR西日本、JR四国とも社長定例会見がそれぞれ開かれ、長谷川一明JR西日本社長は「JR四国と連携して、特色あるおもてなしの準備をしてきたい」、西牧世博JR四国社長は「JR西日本の英断はありがたい。四国DCの最後を盛り上げたい」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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