トレたび JRグループ協力

2021.11.05鉄道JR東日本 「『JR SKISKI』2021―2022」キャンペーンを展開 など【今週の交通新聞より】

2021年11月1日~11月5日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東日本 「『JR SKISKI』2021―2022」キャンペーンを展開
・鉄道友の会 21年ローレル賞 JR東海「N700S」の授賞式
・JR九州 来年春開業の長崎駅高架下商業施設 名称は「長崎街道かもめ市場」
・JR東海グループ3社 食品ロス削減へ 名古屋駅3施設に販売機

11月1日 月曜日

JR東日本 「『JR SKISKI』2021―2022」キャンペーンを展開


交通新聞

 30周年記念しプロモ展開

 JR東日本は12月10日から、恒例のスキーキャンペーン「『JR SKISKI』2021―2022」を展開する。今シーズンでキャンペーンが30周年を迎えることを記念し、エイベックス・エンタテインメント(東京都港区)が過去のキャンペーンで使用された楽曲などを収録したCDを発売。各種プロモーションやプレゼントキャンペーン、びゅう旅行商品の設定などを通してスキーシーズンを盛り上げる。来年3月31日まで。
 
 エイベックスのCD「JR SKISKI 30th Anniversary COLLECTION」は、12月22日にスタンダードエディション、来年3月30日にはデラックスエディションを発売する。「Choo Choo TRAIN」(ZOO、1991~92年)、「Winter,again」(GLAY、98~99年)、「雪の音」(GReeeeN、2012~13年)など、過去のキャンペーン使用楽曲はもちろん、CM映像や広告グラフィックもパッケージとして収録される。

 期間中、JR東日本の主要駅でエイベックスとのタイアップポスターを展開する。ポスターには、雪の中を走るE7系編成の写真に、キャンペーンのコピー「あの冬が、呼んでいる。」や、30周年の記念ロゴなどを掲載。中央には過去の複数のキャンペーンポスターなどを配したCDジャケットの画像を配しており、青春時代に過ごした〝あの冬〟を思わせる仕上がりとなっている。

 また、キャンペーン期間に合わせて30周年記念ポスターも別途掲出するほか、対象期間中に応募条件を達成するとプレゼントが当たるキャンペーンも実施の予定。

 プレオープン済みのキャンペーンサイトでは、新幹線で行くお得なきっぷやスキー&スノーボード旅行商品、上越新幹線ガーラ湯沢駅までの臨時列車などの情報を紹介している。キャンペーンの開始に合わせた本格オープン時には、過去30年間のスノーレジャーのワンシーンを振り返る特別企画に関する特設サイトも公開する。

 GALA湯沢スキー場(新潟県湯沢町)向けに、「新幹線eチケット」サービス限定で上越新幹線の「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」「お先にトクだ値(乗車券つき)」にガーラ湯沢発着を設定。利用期間は12月11日―来年5月5日で、発売額は東京~ガーラ湯沢間で「えきねっとトクだ値」が1070円引きの5950円、「お先にトクだ値」が2460円引きの4560円など。キャンペーン期間中は臨時列車も運転する。

 「びゅうトラベル スキー&スノーボードツアー特集サイト」では、往復列車付きの日帰り商品や、適切な感染予防対策を取っている宿泊施設利用の旅行商品、往復の列車とリフト券、宿泊券が付いたダイナミックレールパック商品などを順次発売している。


11月2日 火曜日

鉄道友の会 21年ローレル賞 JR東海「N700S」の授賞式


交通新聞

 鉄道友の会は10月30日、2021年のローレル賞に選定したJR東海の新型新幹線車両N700Sに対する授賞式を東海道新幹線東京駅で行った。同社車両のローレル賞受賞は、300系新幹線車両(1993年)、383系特急電車(96年)、700系新幹線車両(2000年、JR西日本と受賞)に次いで4車種目となる。

 N700Sは、同社新幹線車両として13年ぶりのフルモデルチェンジを行い、昨年7月に営業運転を開始。床下機器の小型軽量化による新たな機器配置を可能とし、編成両数を柔軟に構成できる標準車両を実現した。高速鉄道では世界初のバッテリー自走システムを搭載し、異常時対応力の向上を図っている。

 座席は、背もたれと座面が連動するリクライニング機構を採用し、快適な乗り心地を提供。今年4月中旬以降の導入編成は、車いすスペースを6席に拡大した。防犯カメラの増設で車内セキュリティーを強化している。技術とサービスの向上で、日々多くの乗客を快適、安定的に輸送する車両として選定した。

 デビュー以降も進化を続け、10月1日からはビジネス環境を整備した「S Work車両」を「のぞみ」で開始。さらに、地上設備の状態監視システムを搭載した編成を投入し、来年の運用開始を目指す。標準車両の特徴を生かして、来年秋ごろ開業予定のJR九州西九州新幹線へ6両編成で展開される計画もある。

 東京駅19番線ホームで開催された授賞式には、鉄道友の会の久保敏、松田清宏、柚原誠の各副会長、JR東海の田中守副社長、森厚人取締役・専務執行役員・総合技術本部長、大山隆幸取締役・常務執行役員・新幹線鉄道事業本部長、臼井俊一執行役員・同本部副本部長・車両部長、小笠原均東京駅長らが出席。

 冒頭、久保副会長があいさつに立ち、「日本の工業力の向上を経て、完成度の高い車両が生まれた。社会情勢を反映したリスク対策も盛り込まれている」と評価。加藤幸弘同会選考委員長による選考経過報告の後、久保副会長から田中副社長に表彰状、松田副会長から大山取締役に記念盾が授与された。

 受賞者を代表して田中副社長は「最高性能を備えた新しい時代にふさわしい車両であり、お客さまに好評をいただいている。経済の発展に貢献し、日本の大動脈という使命を今後も果たしていきたい」と謝辞を述べた。最後にくす玉開花とプレート除幕で受賞を祝った。


11月4日 木曜日

JR九州 来年春開業の長崎駅高架下商業施設 名称は「長崎街道かもめ市場」


交通新聞

 テナント54店出店 市内最大級のお土産ゾーン

 JR九州は、来年春開業予定の長崎駅高架下商業施設の名称を「長崎街道かもめ市場」とし、出店テナント54店舗を決定した。同年秋の西九州新幹線(武雄温泉―長崎間)開業、2023年秋の新長崎駅ビル開業に先駆け、駅周辺のにぎわい創出を図る。

 新商業施設は、在来線高架下の改札口正面北側スペース(4400平方㍍)に建設。店舗面積2200平方㍍に、土産品、飲食など計54店舗が入る。施設名は、かつて長崎街道が長崎伝来の文化、技術を全国に広める懸け橋となったように、同施設が新たな懸け橋として長崎の魅力発信に寄与することへの思いを込めた。

 開発コンセプトは「ながさきファースト」。長崎らしさをベースに、「長崎が県内や県外・世界と繋(つな)がる」「長崎の元気をつくる」、そして「自然と毎日立ち寄りたくなる」場所を目指す。

 施設内は、「土産」、飲食の「横丁」「ご当地」、コンビニエンスストア・ベーカリー・ファストフードなど「デイリーサービス」の四つのゾーンで構成。このうち土産ゾーンは、既存の駅ビル「アミュプラザ長崎」から移転する13店舗に、県内各地で人気の14店舗を加えた全27店舗となり、長崎市内最大級の土産物売り場が誕生する。

 飲食関係のうち、横丁ゾーンは地酒や海鮮、串料理などバラエティー豊かな料理を提供する8店舗が入居。店舗間の仕切り壁をなくして、ゾーン全体の一体感を醸成する。ご当地ゾーンは、長崎ちゃんぽん、五島うどん、トルコライスなど長崎を代表するグルメの人気店6店舗が入る。

 このほかデイリーサービスゾーンは、コンビニやベーカリー、ファストフードなど日常的に利用される13店舗をそろえ、駅利用者や出張者らの利便性を確保する。


11月5日 金曜日

JR東海グループ3社 食品ロス削減へ 名古屋駅3施設に販売機


交通新聞

 「SDGs」駅から訴求

 JR東海グループのジェイアール東海髙島屋、名古屋ステーション開発、ジェイアール東海ホテルズは10月29日、名古屋駅の3施設に、流通上の納品・販売期限が過ぎた食品(いわゆる食品ロス)を割安に購入できる無人販売機「みんなのbox」を設置した。複数メーカーの食品ロスを販売する無人販売機は全国でも初めて。SDGs(持続可能な開発目標)の一つに設定され、社会的な関心が高まる食品ロス削減を目指し、駅施設を新たな販売チャネルとして活用する。

 設置場所は、ジェイアール東海髙島屋運営の「タカシマヤ ゲートタワーモール」7階西エレベーターホールと、名古屋ステーション開発運営の「名古屋うまいもん通り」太閤通口、ジェイアール東海ホテルズ運営の名古屋マリオットアソシアホテル従業員食堂の3カ所で各1台。

 食品ロス削減サービスを手掛ける「みなとく」(東京都台東区)が運営。同社開発の販売機には、各メーカーの菓子やパン、カップ麺など約10種類が並ぶ。2019年施 行の食品ロス削減推進法で定める「食品ロス削減の日」(10月30日)の前日に設置した。

 営業時間は、タカシマヤは10~21時、太閤通口は5時30分~24時、アソシアホテルは従業員スペースのため一般客は利用できない。

 購入は、専用サイトから購入場所、商品を選択し、オンラインで決済。指定の販売機に表示されたQRコードをスマートフォンで読み込み、支払い完了時発行のワンタイムキーを入力すると解錠、商品を取り出すことができる。

 販売価格は、メーカー希望小売価格の3~5割引きで、賞味期限に応じて設定する。今月中には、同ホテル客室内冷蔵庫で提供するソフトドリンクを商品に追加予定。

 JR東海事業推進本部の吉澤克哉さんは「食品ロス削減について、お客さまに広く知っていただくとともに、ホテル従業員食堂では当社グループの意識向上も図っていく。グループを挙げて取り組みを進めていきたい」と意欲を話す。みなとくの沖杉大地社長は「さまざまな人が集まる駅施設で認知度を高めて、今後3年間で全国に500台を設置したい」と意気込む。

 このほか、今年6月にはジェイアールセントラルビルが、名古屋駅直結のJRゲートタワーのバスターミナルに、みなとく運営のネスレ日本の食品ロス販売機を設置している。

 ■吉澤克哉(吉=土口)



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

さらに外出先や出張先でも読める『交通新聞電子版』も配信中。
記事写真もカラーで掲載。いつでもどこでも読めて、PDFでの閲覧も可能。多彩な検索方法で最新情報から過去記事の検索もできます。

発売日/日刊(土・日・祝日休刊)


詳細・購読のお申込みはこちらから

  • 画像の改変・複製利用等を禁じます
トレたび公式SNS
  • X
  • Facebook
  • Instagram