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2022.02.10鉄道JR北海道など 北海道クルーズトレインを今夏も、3年目に突入、新プランもなど【今週の交通新聞より】

2022年2月7日~2月10日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・ジェイアール東海フードサービス 従業員が提案、店舗運営 1号店がオープン
・JR西日本・JR西日本不動産開発 「ビエラ小倉」1階にコワーキングスペース
・よんてつ不動産 「絶景リノベーション賞」を受賞
・JR北海道など 北海道クルーズトレインを今夏も、3年目に突入、新プランも

2月7日 月曜日

ジェイアール東海フードサービス 従業員が提案、店舗運営 1号店がオープン


交通新聞

 開業支援制度を活用

 技術力と士気向上 企業としての厚みを

 ジェイアール東海フードサービスは1日、従業員を対象とした同社の開業支援制度による第1号店「鉄板パスタ食堂 とらのこ亭」を名古屋市中区のJR中央線金山―鶴舞間高架下にオープンした。名古屋の名物料理として鉄板パスタとも呼ばれる焼きパスタを中心に、鉄皿を使ったメニューを提供する。

 開業支援制度は、売上増と店舗開発ノウハウの蓄積、飲食企業としての地力向上を目指した新たな店舗づくりを実現する新制度。従業員に大きな裁量権を与え、自身が思い描く理想の店舗づくりを追求してもらうことで、技術力とモチベーションの向上を促進し、企業としての厚みを持たせる狙い。

 同制度を利用した店舗開業に向けて、従業員3人が応募。店舗の業態やコンセプト、立地条件、提供メニュー、収支計画など提案内容について、社内選考会で主に実現性、収益性の観点から検討した。

 選出されたのは、同社の洋食業態をメインに数々の店舗で腕を振るってきた料理人で、入社23年目の内田光一さん。2006年に料理長に昇格し、洋食2店舗の立ち上げや商品開発、店舗管理の実績が評価され、「とらのこ亭」で店長を務める。

 内田店長は「会社の支援を受け、今までの経験を生かして思い描く理想の店をつくりたい。味、見た目、香り、音、食感といった『五感で楽しむ』をコンセプトに、一人でも気軽に立ち寄れるアットホームな雰囲気の店にしたい」と意気込みを語る。

 メニューは、ステーキ用の鉄皿に盛った熱々のナポリタンと流し込んだ溶き卵がマッチした「昔ながらのナポリタン」(650円)など、鉄板ナポリタン、鉄板あんかけスパゲティが自慢。

 店舗はJR東海道線・中央線金山駅から徒歩8分。ランチ11~15時、ディナー17~22時(ラストオーダーは30分前)。まん延防止等重点措置の期間中は20時閉店。日曜日定休。


2月8日 火曜日

JR西日本・JR西日本不動産開発 「ビエラ小倉」1階にコワーキングスペース


交通新聞

 九州エリア初展開

 JR西日本とJR西日本不動産開発、HOA(北九州市小倉北区)は5日、山陽新幹線小倉駅改札外の商業施設「ビエラ小倉」1階にコワーキングスペース「DISCOVERY coworking(ディスカバリ コワーキング)」をオープンした。JR西日本グループが九州エリアで展開する初めてのワークプレイス。運営会社はHOA。5G(第5世代移動通信システム)環境を備えており、異なる企業の協業によるAR(拡張現実)、VR(仮想現実)の開発や実証実験などが可能で、多様な人財が集積し、デジタルイノベーションの拠点となることを目指す。

 JR西日本グループでは、コロナ禍による社会変容に対応した施策として、鉄道による移動と働く場を一体として提供する「ワークプレイス」ネットワークの構築に取り組んでおり、この一環。

 「ディスカバリ コワーキング」は床面積約460平方㍍で、約30~40人収容できるコワーキングルーム1室、貸しオフィス5室、貸しリモートブース10室、動画配信ルーム、カフェラウンジなどが配置されている。

 サービス面では、高速・大容量・低遅延・高セキュリティーのNTTドコモの5G通信環境を備えているのが特徴。スタートアップ企業や大企業、スタートアップ企業同士が協業したAR、VRビジネス開発の推進などが可能。ドコモオープンイノベーションクラウドの一部機能も提供している。

 5G環境を常設で備える民間運営の施設は全国初。また、北九州市は内閣府の地方創生テレワーク交付金を活用して公募を行い、今回のHOAの取り組みを支援している。

 利用資格は18歳以上。新幹線の待ち時間などを活用する一時利用(ドロップイン)料金は1時間1100円から。9月30日までは、当日利用の山陽新幹線きっぷやEX予約、e5489などの予約画面を提示すると、1時間通常料金から1割引きの特典が受けられる。

 予約は、JR西日本不動産開発が展開するシェアオフィス「Work PLACE COCOLO」の会員サイトからも行える。

 同日は、HOAが主催するオープニングセレモニーが行われ、岡秀樹同社代表取締役、魚本佳秀JR西日本鉄道本部新幹線鉄道事業本部福岡支社長、森崎康史JR西日本不動産開発執行役員・福岡支社長、北橋健治同市長、南英俊NTTドコモ九州支社北九州支店長らが出席。

 冒頭、岡代表取締役は「リアルと仮想空間が一体となる今後の社会に対応した新しいソリューション、開発などを行える場として育てていきたい」とあいさつ。北橋市長は「スタートアップ企業やIT企業を呼び込むための追い風となってほしい」、魚本支社長は「起業家精神を持った方たちが集まり、小倉を中心とした関係人口、交流人口の拡大につながるような取り組みが生み出されることを期待している。当社も連携を図り、一緒になって頑張っていきたい」と述べた。この後、施設入り口前で記念のテープカットを行った。


2月9日 水曜日

よんてつ不動産 「絶景リノベーション賞」を受賞


交通新聞

 JR四国グループのよんてつ不動産は2日、リノベーション協議会主催のコンテスト「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2021」で、同社の上野美砂営業企画部担当課長がリノベーション(中古住宅の機能・価値再生のための改修)を行った物件(作品)が、特別賞「絶景リノベーション賞」を受賞したと発表した。同社リノベーション作品の同コンテストへのエントリー、受賞とも初めて。

 コンテストは、1年を代表するリノベーション作品を価格帯別に選出・表彰する。リノベーションの「楽しさ」「魅力」「可能性」に焦点を当て、SNSの活用で一般ユーザーの声を取り入れて一次審査を行い、通過作品を住宅系メディアの編集者らで構成される選考委員が最終審査する。

 今回は全国から228作品のエントリーがあり、このうち62作品が一次審査を通過。昨年12月7日に東京大学本郷キャンパスで開催された授賞式で、総合グランプリ(1点)、部門別最優秀作品賞(4点)、特別賞(14点)が選出された。

 上野担当課長の作品タイトルは「穏やかな瀬戸内の海とともにある日常」。顧客から、海が見える物件探しからインテリアデザインまでの全てを任され、高松市内の築45年超の10階建てマンション1戸(9階)のフルリノベーションを提案・実施した。コンテストでは「昔ながらの3LDKを海が見える立地をフルに生かし、寝室からも海が望めるリノベーションに仕上げた」などと評価された。

 コンテストは13年から開催されており、四国の事業者の作品参加・受賞は初めて。同社では「今回の受賞を励みとして、これまで以上に地球環境にやさしいリノベーションによる資産価値の向上と、満足してお住まいいただける住宅の提供に取り組んでいく」としている。


2月10日 木曜日

JR北海道など 北海道クルーズトレインを今夏も、3年目に突入、新プランも


交通新聞

 8~9月運転

「ゆったり滞在型」新設

 東急とJR北海道は8日、夏季限定の商品として2020年から2年連続で設定し好評を得ている道内周遊列車「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」(北海道クルーズトレイン)について、3年目となる今年も8~9月に運転すると発表した。今年は前年より1回増やした全8回を計画。ゆったりとした滞在時間を追求した新たなプランも用意し、全3プランのラインアップで今月14日から申し込み受付を開始する。

 東急の伊豆観光列車「THE ROYAL EXPRESS」(ロイヤルEXP)5両を北海道まで回送して実施する企画で、主催の東急が企画・販売、車内サービスなどツアー全般を担い、JR北海道はディーゼル機関車2両で電源車を含む6両を現地でけん引する。18年に胆振東部地震に遭った北海道の観光振興を目的に翌年2月にプロジェクト化され、実現に向けてはJR東日本(電源車両譲渡)、JR貨物(車両回送)も協力している。

 今年の目玉は、自然、大地と触れあう「ゆったりとした滞在時間」に重きを置いたプラン「HOKKAIDO CRUISE LIMITED~壮大な大地を感じる美しさ煌めく旅~」(3泊4日)の新設。

 内容は、初日に札幌を同列車で出発し、帯広から専用バスで上士幌町を訪ねて牧場での夕暮れと夕食を楽しみ、十勝川温泉のホテルに宿泊。2日目は専用バスで阿寒摩周国立公園を目指し、釧路川源流カヌーなどを体験した後、阿寒湖畔の名宿に泊まる。3日目は北見―旭川間を列車に乗車して車窓を堪能し、富良野ステイ。4日目は美瑛散策などをした後に旭川から列車で札幌へ戻る。

 設定日は8月5、12、19日出発。1室2人利用時1人77万円。各日定員15組30人(最少催行人員16人)。

 20、21年と展開した従来プランは「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」と名付けて今年も設定。札幌から道東・道央エリアを巡る3泊4日ツアーとして計5回を企画。札幌―池田、釧路―知床斜里、知床斜里―北見、遠軽―旭川、旭川―札幌間で同列車に乗車し、専用バスも使いつつ、帯広・十勝、釧路・知床、オホーツク・北見、旭川・美瑛・富良野の4エリアを巡り、各地で名所観光、地元グルメなどを楽しむ。

 設定日は8月26日、9月2、9、16、23日出発。1室2人利用時1人73万円。各日定員15組30人(最少催行人員16人)。

 このほか、昨年から新設した前泊プランは、「銀鱗荘でのプレミアムな一刻」と銘打って設定。今回は新プラン「LIMITED」のオプションとして位置付けた。小樽の名宿への前泊を付けた4泊5日は、各日5組10人限定で1室2人利用時1人89万円。

 いずれも専用ホームページ、郵送での申し込み受け付け後に抽選販売となる。一般販売は4月17日まで。問い合わせはツアーデスク=電話03(6455)0644=へ。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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