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2022.02.18鉄道JR西日本 特急「やくも」に新型特急電車「273系」 24年春以降に順次投入など【今週の交通新聞より】

2022年2月14日~2月18日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道 2駅で絵馬イベント
・JR東日本 「TOHOKU MaaS」 22年度以降も提供
・ジェイアール東海フードサービス 「ぴよりん」累計販売200万個突破で記念企画
・JR博多シティ 博多阪急で「第6回駅弁大会」始まる 23日まで
・JR西日本 特急「やくも」に新型特急電車「273系」 24年春以降に順次投入

2月14日 月曜日

JR北海道 2駅で絵馬イベント


交通新聞

 駅利用者に新年の願い事を自由に書き込んでもらう「絵馬イベント」が、JR北海道の石北線北見、北海道新幹線・函館線新函館北斗の両駅で開催され、駅利用者から好評を博した。学業成就や恋愛成就、健康祈願に、コロナ禍の収束を願うもの。利用者から駅に託されたたくさんの願いは地元神社へと奉納されている。

 ★石北線・北見駅

 オホーツク圏の中心駅・北見では2019年度以来2年ぶりに開催。通算18回目となった恒例行事だが、昨年度はコロナ禍の拡大を受けて中止を余儀なくされた。本年度は負けじと万全の感染予防策を取っての実施で、消毒液を用意し手指消毒の徹底を呼び掛けた。

 同駅の絵馬は縦横1・8㍍大の「ジャンボ絵馬」。据え置きの短冊に願いを書いてつるす形式での祈願で、1月末までの約1カ月の期間で構内に設置した。寄せられた祈願は約1350通。北見神社(北海道北見市)に今月1日付で奉納している。

 ★新函館北斗駅

 北海道新幹線も発着する道南エリアの拠点駅・新函館北斗では、同駅名として16年3月に誕生して以降初となる絵馬イベントを1月14日から今月10日までの期間で実施した。

 1980年代から続く恒例行事として地域に親しまれたが、感染拡大防止のために昨年度、本年度も中止となった函館駅の絵馬イベントにヒントを得て企画。今年の反応を見て来年度以降の継続も視野に入れる。

 用意した絵馬は紙に両面カラー印刷し、表面に干支(えと)の寅(とら)と新幹線車両のH5系をデザインしたカードタイプ。鳥居などを配した飾り付けスペースを駅2階コンコースの南側窓沿いに開設し、今月4日時点で約170通の願いが集まった。地元北斗市内の意冨比(おおひ)神社に納める予定。


2月15日 火曜日

JR東日本 「TOHOKU MaaS」 22年度以降も提供


交通新聞

「非接触」普及で観光活性化 「エキトマチケット」販売

 JR東日本は9日、東北6県で現在展開している地域・観光型MaaS(マース)「TOHOKU MaaS(トウホクマース)」を、2022年度以降も継続して提供すると発表した。期間を定めずにMaaSを社会実装するのは同社初の取り組み。昨年10月から設定し、東北6県を含む東日本エリアで幅広く利用できる「エキトマチケット」の販売を新たに開始するなどサービス拡充を図り、東北エリアにおける非接触・キャッシュレスの旅の普及を通じて観光活性化を図る。

 同サービスは「東北デスティネーションキャンペーン」(東北DC)に合わせて21年4月に開始。東北6県の各エリアが対象で、新幹線eチケットやモバイルSuicaと組み合わせて利用すると、各県の主要観光地をスマートフォン1台でシームレスに周遊できる。

 主な提供サービスは▽旅行プランニング▽一関オンデマンド交通「よぶのる一関」の運行と予約・決済▽予約制高速バス、定期観光バスの予約・決済▽各種交通チケットの購入▽全エリア共通の電子チケット「エキトマチケット」の利用――など。

 このうち「エキトマチケット」は、郷土料理を振る舞う飲食店や温泉での日帰り入浴、東日本各地の観光施設などで使える。従来の「東北MaaSチケット」に代わり、より幅広いエリアに対応する。1枚500円。購入は同社通販サイト「JRE MALL」または地域・観光型MaaS「回遊軽井沢」へ。

 各地域におけるサービスの詳細は決まり次第発表する予定。なお、リニューアルを行うため、現在提供中の同サービスで販売している各種チケット類は、今年3月末までに使い切るよう呼び掛けている。


2月16日 水曜日

ジェイアール東海フードサービス 「ぴよりん」累計販売200万個突破で記念企画


交通新聞

 「ありがとうセット」やコラボ商品

 ジェイアール東海フードサービスは、JR名古屋駅の「ぴよりんshop」「ぴよりんSTATION カフェ ジャンシアーヌ」で販売しているひよこ形スイーツ「ぴよりん」が昨年10月に累計販売200万個を突破した記念企画を展開している。ぴよりんは名古屋の新名物として2011年7月に、名古屋コーチンの卵を使って誕生。17年12月に累計100万個を達成し、人気の上昇とともに販売ペースを上げている。

 記念企画では、18日から両店舗で「200万羽(ぴよ)ありがとうぴよりん」を販売する。感謝を込めたぴよりん2個とイチゴのロールケーキのセットで、テークアウト価格も〝サンキュー〟の999円(カフェのイートインは1017円)。23日まで各日10時販売開始、なくなり次第終了。

[[靴下やフォトプロップス]] アパレルと初のコラボレーションで18日に登場するのは、「靴下屋」のぴよりん刺繡(ししゅう)入り靴下(990円)。全4色、200足を靴下屋名古屋パルコ店、ぴよりんshop、7日にオープンした通販サイト「ぴよりんMARKET」で販売する。

 また、ぴよりんをかわいくアレンジできる専用フォトプロップスは、新商品の「流行語」「なごやめし」バージョン(各150円)を、ぴよりん shop、ジャンシアーヌで販売中。〝名古屋のおいしいお店〟を紹介するキュレーションメディア「ナゴレゴ」の学生編集部とコラボして製作した。

 このほか、ぴよりんMARKETでは、「ぴよりんキャンディ」(648円)と「ぴよりんシークレット缶バッジ」(全5種、各440円)を販売中。缶バッジは東海道新幹線「のぞみ」30周年記念で、新幹線車両とコラボしたデザインとした。

 さらにカフェ ジャンシアーヌでは18日から、イートインのコーヒーなどで提供する「ぴよりんシュガー」を、ちょうネクタイ、リボンの特別バージョンとする。数量限定。


2月17日 木曜日

JR博多シティ 博多阪急で「第6回駅弁大会」始まる 23日まで


交通新聞

 「はやっ!便」で直送商品も

 JR九州博多駅ビル「JR博多シティ」の百貨店「博多阪急」で16日、「第6回全国有名駅弁とうまいもの大会」が開幕した。今回は九州新幹線の荷物輸送サービス「はやっ!便」を活用して、熊本、鹿児島から即日輸送された地域限定駅弁も販売され、来場者の人気を集めている。

 今回は北海道から九州までの人気・名物駅弁100種類以上が勢ぞろい。会場で盛り付ける実演販売のほか、直送駅弁コーナーには各地の駅弁がずらりと並べられ、お目当ての商品を複数購入する姿が見られる。

 このうち、肥薩線人吉駅の「栗めし」(1200円)や九州新幹線新八代駅の「鮎屋三代」(1350円)などは「はやっ!便」で運び、前回より数時間早い販売開始を実現。初日に「栗めし」は用意した20個が開場まもなく売り切れるほどの高い人気を示している。

 期間中、会場内では産直市「つばめマルシェ@博多阪急」も開催され、熊本、鹿児島から「はやっ!便」で直送した朝採れ野菜や鮮魚などを日替わりで販売している。大会は23日まで。


2月18日 金曜日

JR西日本 特急「やくも」に新型特急電車「273系」 24年春以降に順次投入


交通新聞

 車上型制御付き自然振り子採用

 JR西日本の長谷川一明社長は16日の定例会見で、伯備線の特急「やくも」(岡山―出雲市間)に新型特急電車「273系」(4両×11編成)を2024年春以降に順次投入し、現行の381系を置き換えると発表した。より一層、安全・快適・利便性の高い移動空間を提供するのが目的。国内初となる「車上型制御付き自然振り子方式」を採用し、乗り心地の大幅な向上を図る。投資総額は約160億円。デザインなどの詳細は検討中。

 「やくも」は山陰と山陽エリアを結ぶ特急で、現在は1日当たり上下計30本運転。コロナ禍前の2019年度の1日平均利用者数は約4000人。現在の使用車両は、伯備線の電化に合わせて1982年に登場した381系。カーブの多い線区に適した自然振り子方式を採用した車両だが、製造から約40年が経過している。

 新型車両273系には、同社と鉄道総研、川崎車両が共同開発した車上型の制御付き自然振り子方式を採用する。現行の制御付き自然振り子方式(283系など)は、走行位置の検知について、ATSの地上子を活用しており、地上子と地上子の間は車輪の回転数などで位置を予測するものとなっている。

 このため、車体を傾ける位置が少しずれることがあったが、今回の車上型では、車上側の曲線データと走行地点のデータを連続して照合し、適切なタイミングで車体を傾斜させるため、車体を傾斜させる位置の精度が高まる。

 このほか、座席間隔の拡大、座り心地を改善した座席の採用、車いすスペースの拡大、全席へのコンセント設置、大型荷物スペースの設置などで、快適性や利便性の向上を図る。詳細な仕様、デザインなどは2022年度上期中に発表する。

 会見で長谷川社長は「新たな地域の顔となり、沿線地域の活性化に貢献できる列車となることを期待している」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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