トレたび JRグループ協力

2022.03.04鉄道JRグループ旅客6社 4月から「鉄道開業150年キャンペーン」など【今週の交通新聞より】

2022年2月28日~3月4日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東日本 「TRAIN SUITE 四季島」運行5周年 鉄道博物館で展示・イベント 記念ツアー催行も
・JR西日本・日本旅行 岡山DCの特別企画「瑞風 DAY TRIP」発売
・JR四国 特急「しおかぜ」「南風」50周年キャンペーン
・JR長野支社 善光寺御開帳に合わせて 4月から観光型MaaSを展開
・JRグループ旅客6社 4月から「鉄道開業150年キャンペーン」

2月28日 月曜日

JR東日本 「TRAIN SUITE 四季島」運行5周年 鉄道博物館で展示・イベント 記念ツアー催行も


交通新聞

 JR東日本は、クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」が5月1日に運行5周年を迎えることから、さいたま市の鉄道博物館での記念展や、前夜祭付き記念ツアーの開催など、各種記念企画を順次展開している。四季島は、四季折々の鉄道ならではの旅の提供を通じ、地域のさまざまな魅力を掘り起こし、情報を発信することで「地域をつなぐ懸け橋」となることを目指して運転。記念企画では、この間支えてくれた関係者に感謝の気持ちを伝えるとともに、より多くの人々に四季島のさまざまな魅力を伝える。

 四季島は2017年5月1日に運行を開始。外観は「四季島ゴールド」を基調に、車内は東日本エリアの伝統工芸などの調度品やデザインを随所に配している。上野駅発着で、1年を通して東日本各地や北海道をさまざまなコースで運転し、料理は東日本各地の旬の食材を生かした極上の味を提供するなど、上質な体験を提供している。今月22日までに287本を運転、延べ約8300人が乗車している。

 5周年企画のうち、4月27日から5月16日まで鉄道博物館南館で開催する「『TRAIN SUITE 四季島』運行5周年記念展」は、列車の20分の1スケールの模型をはじめ、トレインクルーの制服や車内搭載品などを展示。PR動画やパネルによる四季島の魅力の紹介も行う。5月5日には同館横に実物の四季島を展示し、クルーや車掌との記念撮影会を実施するほか、16日は走行する四季島に手を振るイベントも予定している。

 今月24日に開設の公式インスタグラムでは、四季島との思い出の写真とコメントを募るキャンペーンを実施中。フォローの上でハッシュタグ「#四季島5周年」を付けて投稿するか、郵送で応募すると、四季島初代総料理長の岩崎均氏の特別ディナーやオリジナルグッズなどが抽選で20人に贈られる。募集は4月22日まで。

 10月28~30日には、オリジナルテーマソングを手掛けた佐藤直紀氏のトークとピアノ演奏、岩崎氏の特別ディナーを堪能できる前夜祭がセットの記念ツアーを開催する。29日から1泊2日(山梨)コースに乗車する行程で、4月上旬発売予定。

 5月からは、一部車内サービスをリニューアルする。上野駅「プロローグ四季島」のウエルカムティーは、キンモクセイやバナナの要素を加えた華やかな香りと味わいにブレンドし、小菓子とセットで提供。車内ではオリジナルブレンドの紅茶をベースに、エルダーフラワーのリキュールとバラの香りを添えたカクテル「Cinq(サンク)」を提供する。

 四季島ホームページ内の5周年記念ページでは、5周年関連の情報やキャンペーンで募集した写真を順次公開する。


3月1日 火曜日

JR西日本・日本旅行 岡山DCの特別企画「瑞風 DAY TRIP」発売


交通新聞

 JR西日本と日本旅行は、今年7~9月に開催される「岡山デスティネーションキャンペーン」(岡山DC)の特別企画として、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(京都―伯備線新見間)の乗車と、岡山県北部地域の宿泊・観光を組み合わせたツアー「おとなび・ジパング倶楽部貸切 TWILIGHT EXPRESS 瑞風 DAY TRIP」を企画し、今月3日10時から発売する。日程は7月2~3日の1泊2日。シニア向け会員組織・JR西日本ジパング倶楽部会員が対象。

 1日目は、日中時間帯にJR京都線(東海道線)京都から山陽線、伯備線を経由して新見まで「瑞風」に乗車。車内の昼食では、西洋料理に加え、岡山県産のドリンクも味わう。新見駅からは「瑞風バス」で宿泊先のホテル「ザ・シロヤマテラス津山別邸」へ。

 2日目は、津山市の鶴山公園、真庭市勝山の町並み保存地区、高梁市吹屋エリアを訪れる。同エリアの日本最古級の木造校舎「旧吹屋小学校」では、国指定重要無形民俗文化財の備中神楽を貸し切りで鑑賞。復路は岡山から山陽新幹線のグリーン車に乗車する。

 旅行代金は、京都発・新大阪着大人24万~27万円。広島発着、岡山発着もある。申し込みはおとなびジパング予約ダイヤルで先着順に受け付ける。


3月2日 水曜日

JR四国 特急「しおかぜ」「南風」50周年キャンペーン


交通新聞

 第1弾、記念乗車証配布など

 JR四国の西牧世博社長は2月28日の定例会見で、今月15日から「特急『しおかぜ』『南風』運行開始50周年記念キャンペーン」を開催すると発表した。これまでの愛顧に感謝の意を表すとともに、今後も親しんでもらうことが狙い。第1弾として、記念乗車証の配布や特別写真展、鉄道模型運転会などを実施し、その後もイベントや記念商品販売などで節目を盛り上げる。

 両列車は国鉄時代の1972年3月15日、山陽新幹線岡山開業に合わせ、四国初の特急としてデビュー。「しおかぜ」は予讃線高松―松山間1往復、同―宇和島間2往復、「南風」は同―中村間(土讃線・中村線〈当時〉経由)1往復が設定された。車両はキハ181系を使用した。

 JR四国発足後の88年4月10日には本四備讃線(瀬戸大橋線)が開業し、両列車とも起点側の発着駅を岡山に変更。高松発着列車はそれぞれ「いしづち」「しまんと」となった。使用車両はキハ185系(86年)、2000系(90年)、8000系(しおかぜ、92年)、8600系(同、2016年)、2700系(南風、19年)と、同社を代表する形式が投入されてきた。現在の運転本数は、「しおかぜ」(岡山―松山間)15往復、「南風」(同―高知間)14往復。

 キャンペーンの記念乗車証は、両列車の対象区間でグリーン席、指定席を利用した人が車掌に申し出るともらえる。配布枚数は各列車1万枚限定、なくなり次第終了。

 対象区間は、「しおかぜ」伊予西条―今治間(壬生川での乗降を含む)、「南風」大歩危―土佐山田間(大杉乗降を含む)。自由席と「いしづち」「しまんと」「しおかぜ29号」「モーニングEXP松山」は対象外。

 特別写真展は鉄道友の会が主催し、高松駅改札外コンコースで15日12時ごろから31日15時ごろ(予定)まで開催。両列車の歴代車両の写真をパネルで展示する。

 鉄道模型運転会は4月2、3の両日、模型愛好者3団体の主催で、高松市男女共同参画センター(高松市松島町)で実施。16番やNゲージの運転、四国歴代特急車両の模型展示などを行う。開催時間2日10~16時、3日10~15時、入場無料。

 このほか、予讃線伊予西条駅隣接の四国鉄道文化館では今月14日(予定)から5月13日まで、デビュー当時の飾り付けを行ったキハ181形など約10両のミニ車両・ミニSLを展示する(協力・四国ミニSL倶楽部)。毎週水曜日(5月4日を除く)と5月6日休館。第2弾以降は、決まり次第発表する。

 会見で西牧社長は「『しおかぜ』『南風』は収入の柱であり、非常に大切な特急。これからも長くご愛顧いただければ」と述べた。


3月3日 木曜日

JR長野支社 善光寺御開帳に合わせて 4月から観光型MaaSを展開


交通新聞

 JR東日本長野支社は4月1日から、善光寺(長野市)の御開帳期間(4月3日~6月29日)に合わせて、長野県北信濃エリアで観光型MaaS(マース)「旅する北信濃~牛(スマホ)にひかれて善光寺御開帳~」(商標登録出願中)を展開する。観光、飲食、交通のほか、スタンプラリーなどをスマートフォン1台で、キャッシュレスでお得に便利に楽しむことができる。駅レンタカーと連携したキャンペーン、AR(拡張現実)技術を活用した取り組みなども実施する。6月30日まで。

 提供エリアは、長野市(善光寺、松代、戸隠)、小布施町、山ノ内町(志賀高原、湯田中、渋温泉郷、北志賀高原)、野沢温泉村、飯山市。長野市・ながの観光コンベンションビューロー、小布施町、山ノ内町、野沢温泉村、飯山市の協賛、アルピコ交通、長野電鉄、長電バス、各観光協会などの協力。

 主なサービスは、①観光電子チケットの購入・利用②JR東日本の電子チケット「エキトマチケット」の購入・利用③交通電子チケットの購入・利用④旅する北信濃スタンプラリー――を提供する。

 具体的には、混雑が予想される善光寺参拝や御朱印の引き換え、観光施設への入場、ロープウエーやリフトへの乗車が可能。割引特典がある施設もある。エキトマチケットを使用すれば、対象の飲食店では割引価格などで飲食でき、レンタサイクルも割安。

 交通電子チケットは、「善光寺表参道一日周遊きっぷ」(バス)、「長野・小布施フリーきっぷ」(電車)、「長電フリー乗車券(1日用、2日用)」(同)、「ながでん鉄道・バス1DAYフリーきっぷ」(バス・電車)など、10種類のお得なチケットを用意。電車とバスを使って観光地までスムーズに移動できる。プレゼントがもらえるスタンプラリー(無料)にも参加可能。

 利用する場合は登録(無料)が必要。支払いはクレジットカード、モバイルSuica(一部JRE POINTも可)。SNSも開設し、MaaSの内容をはじめ、観光情報、MaaSを活用したJR東日本のお得なサービスなどを紹介している。

 このほか、期間中の電子チケット購入者を対象に、JRの駅レンタカープランを利用すると、長野と軽井沢の両営業所での乗り捨て料金が無料。また、ARを活用して観光地や商品の情報、徒歩移動ルート、乗り場案内なども提供する。


3月4日 金曜日

JRグループ旅客6社 4月から「鉄道開業150年キャンペーン」


交通新聞

交通新聞

 記念商品など多彩な企画

 JRグループ旅客6社は2日、1872年10月14日の鉄道開業から今年で150年を迎えるのを記念して、4月1日から「鉄道開業150年キャンペーン」を展開すると発表した。日ごろの利用に感謝の気持ちを伝えるとともに、今後も大切な人や場所への架け橋として鉄道を利用してほしいとの気持ちを込めて実施。キャンペーン特設サイトの開設や記念旅行商品、JR全駅入場券セットの発売、専用アプリを利用したコンテンツなど、鉄道利用を楽しんでもらう多彩な企画を用意する。来年3月31日まで。

 キャッチコピーは「会おう。」で、大切な人や場所への架け橋であり続けたいとの思いを込めて、橋りょうを走行するSLをモチーフにしたロゴマークを制作した。全国各駅では、各社の6色ラインをベースに象徴的な列車などを入れたポスターやスペシャルムービーを展開する。

 記念旅行商品は、豪華列車や観光列車など各社の列車を乗り継ぎ、鉄道に関係する博物館や史跡などを行程に加えたものを各旅行会社が発売する。商品の詳細は各旅行会社が後日発表する。

 JR全駅入場券セットは、6社全駅の硬券入場券4368枚を各社ごとの専用バインダーに収めた。限定250セット、70万円(送料込み)。4月1日に専用サイトを開設し、5月中旬から申し込みを受け付ける。発売数を超える申し込みがあった場合は抽選。10月14日以降順次発送する。

 アプリを利用したコンテンツは4月28日以降順次開始。「ステーション・スタンプ」は、対象の駅を訪れると駅舎や観光地などをモチーフにしたデジタル版スタンプを取得できるもので、季節ごとに新しいスタンプを追加していく。春は120駅で、合計480駅を予定。

 さらにスタンプ対象駅のうち、18駅で音声コンテンツ「サウンド・ストーリー」を用意。俳優の長澤樹さんと井上瑞稀さんの声による一駅完結の恋愛ドラマが楽しめる。春は新函館北斗、桜木町、軽井沢、高山、三島、大阪、岡山、下灘、門司港の9駅で、残る9駅は秋に発表予定。

 また、スペシャルムービーや各旅行会社の150年記念旅行商品などを紹介するキャンペーン特設サイトを4月1日に開設。交通新聞社がJRグループの協力で運営する鉄道・旅行情報サイト「トレたび」では、既に特設ページを開設しており、鉄道開業150年や鉄道旅行の参考となる情報を発信する。

 同日は東京・池袋のホテルメトロポリタンで記者発表会が行われ、林雅子JR北海道鉄道事業本部営業部長、宮田久嗣JR東日本執行役員・鉄道事業本部営業部長、安齋辰哉JR東海営業本部担当部長、梶浦剛史JR西日本鉄道本部営業本部担当部長、藤本聡JR四国常務・鉄道事業本部副本部長兼営業部長、加藤邦忠JR九州鉄道事業本部営業部担当部長が出席。

 宮田部長は「新型コロナウイルスの感染が拡大している状況だが、鉄道開業の節目である150年に当たって、お客さまに感謝の気持ちを伝えたいという思いは各社で共通している。力を込めて宣伝展開していきたい」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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