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2022.03.11鉄道JRグループ6社など 「第57回京の冬の旅」全国宣伝販売促進会議など【今週の交通新聞より】

2022年3月7日~3月11日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 「うめきた(大阪)地下駅」 最新工事現場を報道公開 開業まで1年
・JR九州 「SL人吉」安全祈願とボイラー火入れ式 4月10日から営業運転
・JR高崎支社 GWに「SLぐんま」運転
・JRグループ6社など 「第57回京の冬の旅」全国宣伝販売促進会議
・JR東海 在来線車両の状態監視システム「DIANA」 4月に運用開始

3月7日 月曜日

JR西日本 「うめきた(大阪)地下駅」 最新工事現場を報道公開 開業まで1年


交通新聞

 地下トンネル 土木工事ほぼ完了

 JR西日本は3日、東海道線支線地下化事業・新駅設置事業で、来年春に大阪駅北側のうめきた地区に開業を予定している「うめきた(大阪)地下駅」の工事現場の報道公開を行った。同社によると、工事は計画通りに進んでおり、駅の構造物はほぼ出来上がっている。地下化・新駅両事業の工事全体での進捗(しんちょく)率は約8割。

 同線地下化事業の事業主体は大阪市。延長は同市北区豊崎6丁目から福島区福島7丁目までの約2・4㌔。総事業費約540億円。新駅事業はJR西日本が事業主体。総事業費約150億円。地下化・新駅事業の施工はJR西日本が一体的に行っている。

 新駅については、既存の大阪駅と改札内連絡通路でつながり、同駅の一部として開業する。構造としては、地下1階のコンコース(約1200平方㍍)と、地下2階の島式ホーム2面4線で構成する。

 開業後は、特急「はるか」の利用により、同駅から関西空港駅まで平均48分でアクセスできるようになる見込みで、大阪駅周辺地区の国際競争力向上への寄与が期待される。

 新駅は、構造物としてはほぼ出来上がっており、現在は天井、床部分の工事が行われている。また、1番線ホームでは、列車の扉位置に応じて開口部を変えることができる新型のフルスクリーンタイプのホームドアの設置工事が進められている。

 列車が走行する地下ルートの方も、トンネルの土木工事がほぼ完了し、軌道や電気関係の工事に入っている。


3月8日 火曜日

JR九州 「SL人吉」安全祈願とボイラー火入れ式 4月10日から営業運転


交通新聞

 JR九州で唯一の現役SL「58654号機」の今季営業運転に向け、4日に小倉総合車両センターで安全祈願とボイラー火入れ式が行われた。

 同機は通常、肥薩線のD&S(観光)列車「SL人吉」として運転。だが、2020年7月の豪雨災害の影響で同線新八代―吉松間が不通のため、昨年は5~11月に鹿児島線熊本―鳥栖間を特別運行した。

 営業運転終了後の11月末に同センターに入場。同社とJR九州エンジニアリングの社員によるSL検修プロジェクトチームがオーバーホールを施した後、今年2月にボイラー性能試験が行われた。

 この日は、清めの酒と塩を動輪周りに撒(ま)いて安全祈願を行った後、神野佑樹JR九州エンジニアリング小倉車両事業所技術係がたいまつで火室の石炭に点火。煙突から煙が立ち上り、汽笛が場内に響き渡った。

 同機は引き続き検査や確認を行い、本線試運転を経て、4月10日から営業運転に入り、熊本―鳥栖間を土曜日・休日を中心に1日1往復する。


3月9日 水曜日

JR高崎支社 GWに「SLぐんま」運転


交通新聞

 JR東日本高崎支社は、ゴールデンウイーク期間中の臨時列車「DLぐんまみなかみ」(上越線高崎―水上間)と「ELぐんまよこかわ」(信越 線同―横川間)について、けん引機をSLのC6120号 機に変更するとともに、運転日を追加する。

 地元デザイナーにヘッドマーク依頼

 同支社管内のSL運転は昨年7月以来。今回の運転に合わせて、両線沿線を拠点に活躍する地元デザイナー2人に新たなヘッドマークデザインを依頼する。夏以降の運転計画は未定。

 SL変更列車は、4月29日と5月4日の「SLぐんまみなかみ」(下り高崎発9時56分、上り水上発15時15分)と、4月30日と5月5日の「EL・SLぐんまよこかわ」(下り高崎発9時47分、上り横川発14時15分)。いずれも旧型客車6両編成、全車指定席。信越線は下りがEL、上りはSLがけん引する。

 一方、追加列車は5月7日の「SLぐんまみなかみ」(12系客車5両、全車指定席)と、同3、8日の「EL・SLぐんまよこかわ」(同)。なお、4月2日の「DL横川ナイトパーク」「EL横川ナイトパーク」のけん引機は変更しない。

 同支社では、鉄道にちなんだ各種体験メニューを提供する予定。同社通販サイト「JRE MALL」の同支社ショップで乗車日1カ月前から販売する。詳細は決まり次第発表する。


3月10日 木曜日

JRグループ6社など 「第57回京の冬の旅」全国宣伝販売促進会議


交通新聞

 JRグループ旅客6社と京都市、同市観光協会は8日、同市のホテルグランヴィア京都で京都デスティネーションキャンペーン(京都DC)「第57回京の冬の旅」(来年1月1日~3月21日)の全国宣伝販売促進会議を開催した。「京の冬の旅」の全国宣伝販売促進会議は、コロナ禍で過去2年開催されておらず、3年ぶり。感染拡大防止策として、会場の拡大、出席者の抑制、パーテーションで仕切られたテーブルの使用などが行われた。

 会議には、JR西日本の福島純理事・営業本部長、同市の門川大作市長、同市観光協会の田中誠二会長、旅行会社、JR6社の営業担当者ら210人が出席。

 冒頭、あいさつに立った門川市長は「文化を軸とした都市経営により、日本を元気にしていきたいと思っている。観光は、交流を通じて相互理解を深め、平和を維持する営みでもある」と述べて、文化の継承や観光の取り組みの重要性を強調した。

 田中会長は「キャンペーンは京都に欠かせないイベントとして定着している」と、関係者の協力に対して謝意を表した。JRグループを代表して福島営業本部長は「地元の方々の工夫、ご尽力をいただいて開催されるキャンペーンであり、鉄道を利用して多くの人に訪れてもらえるようにしたい」と話した。

 この後、来年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の放映や、親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶譛法要、弘法大師御誕生1250年・真言宗立教開宗1200年にちなみ、市内の寺院で非公開文化財の特別公開を行うことや、宣伝ポスターの出演者など、キャンペーンの内容が説明された。

 翌9日には、特別公開の対象となる寺社を巡るエキスカーションも行われた。


3月11日 金曜日

JR東海 在来線車両の状態監視システム「DIANA」 4月に運用開始


交通新聞

 不具合未然防止など効果

 JR東海の金子慎社長は9日の定例会見(名古屋)で、在来線の新形式車両315系、HC85系の投入に合わせ、車両機器の稼働状況や故障状況などを遠隔で常時監視する状態監視システム「DIANA(ディアーナ)」の運用を4月1日に開始すると発表した。車両の不具合の未然防止や異常時の迅速な対応に効果を発揮する。同システムで導入するHC85系のエンジン関連データのリアルタイム通信と、315系のAI(人工知能)による冷房の自動学習・制御最適化機能は国内初。

 HC85系は7月1日に高山線の特急「ひだ」(名古屋―高山間)で営業運転を開始するハイブリッド方式の次期特急車両。315系は今月5日に中央線名古屋―中津川間で営業運転を開始した新型通勤電車。

 DIANAは、車両機器のセンサーから大量の車両データを取得し、LTE通信でリアルタイムに地上のサーバーへ送信して、車両基地や指令で不具合の予兆や本線上の車両状態を確認できる。データを取得する車両機器は、制御装置や台車、モーター、ブレーキ、空調装置、ドアなど9種で、HC85系はエンジンや過給機、ラジエーターを含む12種。

 従来は、車両基地へ入区する1日から数日の頻度で情報を取得していたが、DIANAの運用開始後はリアルタイムに把握することができる。

 不具合の予兆の通知は、既存車両のデータやHC85系の試験走行結果を基に開発した分析手法を使い、分析サーバーで自動分析を行うことで実現した。不具合に至る前に調査、修繕対応を行い、列車の運休や遅延を防止する。

 走行中の車両状態の把握では、故障情報、車上モニター情報、車両位置などを取得することで、異常発生時の迅速な対処が可能となる。

 また、315系ではAIによる冷房の自動学習・制御最適化機能により、自動的に設定温度を補正。乗務員が手動補正した時点の温度や湿度、乗車率など各種データをAIが自動学習することで、冷房をきめ細やかに制御し、快適な車内環境を維持する。同機能は営業運転を開始した5日から運用している。

 金子社長は「車両の定期検査のタイミングやコスト、信頼性という観点において、DIANAは車両の状態を常時監視してデータを収集し、故障を未然に防ぐため、効率や品質の面で向上している。高精度なセンサーやデータの大量伝送、解析といった技術の総体として出来上がったもので、安全と効率性の両方を追求する一つの方法と捉えている」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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