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2022.04.15鉄道JR北海道 「富良野・美瑛キャンペーン」29日からなど【今週の交通新聞より】

2022年4月11日~4月15日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東海・JR西日本 東海道・山陽新幹線N700Sに「ビジネスブース」5月9日試験導入
・JR九州 ななつ星in九州 車内設備を刷新 10月から
・JR北海道 「富良野・美瑛キャンペーン」29日から
・JRグループ駅ナカ6社 「鉄道開業150年」記念限定グッズ第1弾を発売
・JR東日本・京王 「新宿駅西南口地区開発計画」概要を発表

4月11日 月曜日

JR東海・JR西日本 東海道・山陽新幹線N700Sに「ビジネスブース」5月9日試験導入


交通新聞

 JR東海とJR西日本は7日、東海道・山陽新幹線N700S車内に、短時間の打ち合わせやウェブ会議に利用できる個室タイプの「ビジネスブース」を試験導入し、5月9日からサービスを開始すると発表した。さらにJR東海では、駅待合室にある半個室タイプの「ビジネスコーナー」も拡充する。両社では試験導入の結果を踏まえ、他の車両への拡大やサービス内容のブラッシュアップを検討していく。

 両社は昨年10月から、東海道・山陽新幹線「のぞみ」7号車にビジネスパーソン向けの「S Work車両」を設定。シームレスに仕事ができる環境の整備を進めている。

 ビジネスブースはN700Sの3編成に試験的に順次導入。7、8号車間のデッキ部(7号車東京寄り)にあった喫煙ルームを改造して設置する。室内にはテーブル、ハイチェア、コンセントを整備。サービス提供は東京―博多間で1回30分以内、1グループ2人まで、当面の間無料とする。該当列車は運転当日朝に両社のホームページで発表する。

 利用できるのは7号車の乗客で、乗車後に同号車座席の案内リーフレットに記載したQRコードから予約サイトにアクセスし、順番を確保する。順番が来るとメールで知らせる。順番待ちがなければ、ブース内のタッチパネルを直接操作して利用を開始することも可能。

 また、JR東海では東京、名古屋、新大阪各駅の待合室に設置している無料のビジネスコーナーについて、利用者の好評に応えて拡充する。7月ごろには、品川、新横浜、京都各駅の待合室にコンセントポールとともに新たに整備。これにより、東海道新幹線の「のぞみ」全停車駅でビジネスコーナーとコンセントポールが利用できるようになる。

 加えて9月ごろには、東京駅と名古屋駅でコーナー、ポールを増設する。


4月12日 火曜日

JR九州 ななつ星in九州 車内設備を刷新 10月から


交通新聞 (ⒸDon Design Associates)

交通新聞

 茶室、バーラウンジなど新設 霧島、雲仙など巡る新コース

 JR九州は8日、クルーズトレイン「ななつ星in九州」の車両とコースを10月からリニューアルすると発表した。2号車に茶室とサロン、3号車にはバーラウンジとギャラリーショップを新設し、乗車定員を現在の最大14室30人から同10室20人に変更。霧島、雲仙などを巡る新コースなどを設定し、カスタマイズ性の高い旅程・サービスを用意して、乗客一人一人に合わせた旅を提案する。2013年10月のデビューから10年目に入り、新たな旅がスタートする。

 リニューアルのコンセプトは「100年をこえる物語をつなぐ。」。車内で過ごす時間をさらに豊かにする優雅な空間、乗客一人一人に寄り添ったサービスを提供する。

 車両のリニューアルでは、ダイニングカーとして使用してきた2号車は、ゲスト同士の出会いや語らいの場となるサロンに生まれ変わる。本格的な茶室も登場し、九州各地の銘茶を中心に取りそろえ、乗車クルーらによるお点前を受けられる。

 3号車には、より特別な空間としてバーラウンジが誕生。専属のバーテンダークルーと語らいながら、より上質な時間を過ごしてもらう。ギャラリーショップも開設し、九州各地の工芸品をめでつつ、銘品やななつ星オリジナルグッズを購入できる。

 新コースは、3泊4日霧島コース(今年10~12月)、西九州新幹線開業で注目を集める長崎県の雲仙などを巡る同雲仙コース(来年1~3月)、1泊2日九州周遊コース(今年10月―来年3月)を設定。1泊2日コースでは初めて南九州を走行する。

 旅行代金は、3泊4日スイートが2人1室1人当たり115万~125万円、1泊2日が同65万円など。同社企画実施分の申し込みは今月15日~5月13日に受け付ける。

 同日は東京都内で発表会が開催され、福永嘉之取締役・常務執行役員・鉄道事業本部長は「九州の食文化・歴史・魅力を世界に発信しようと走り続けてきた。トップランナーとしての誇りを持っているが、同じ所にとどまっているわけにはいかない。ななつ星の思い・良さを継承しながらさらに進化を続けていく必要がある」とあいさつ。続いて、小川聡子鉄道事業本部クルーズトレイン本部次長が概要説明を行った。

 また、唐池恒二取締役相談役、ななつ星の乗車経験を持つ女優の檀ふみさんと糸井重里ほぼ日社長の3人によるトークショー「人生における最高の旅とは」も開かれた。


4月13日 水曜日

JR北海道 「富良野・美瑛キャンペーン」29日から


交通新聞

 JR北海道は29日から、今年も「富良野・美瑛キャンペーン」を展開する。「今年は〝こども〟が主役!」と銘打ち、人気きっぷの子ども用で期間限定特別価格などを新設したほか、ラベンダーなどの見ごろに合わせて「富良野・美瑛ノロッコ」などおなじみの観光列車も設定。地元の広域観光推進協議会と連携して観光シーンを盛り上げ、季節の花々が咲き誇る富良野・美瑛エリアへ誘客を図る。10月31日まで。

 子どもサービスは、期間中に設定する恒例の「ふらの・びえいフリーきっぷ」(7400円、子ども半額)で充実を図る。エリア内普通列車普通車自由席周遊券と札幌からの往復特急列車自由席をセットした4日間有効の特別企画乗車券で、今年は29日~6月30日と9月1日~10月31日の春秋に「同きっぷ こども特別価格」を子ども1人1000円で新設。大人用との同一行程でのみ、大人1枚につき2枚まで発売する。

 特別価格版を含む同きっぷ子ども用では、現地の観光周遊バス(ふらのバス)が子ども1000円で利用できる特典、美瑛町観光協会の「美遊バス」乗車時にオリジナルピンバッジがもらえる特典も用意した。

 親子が一緒に楽しめる企画はこのほかにも企画中で、決まり次第専用ホームページで公表する。

 特企券関連では、エリア内の普通列車1日周遊券「ラベンダーフリーパス」(2800円、子ども半額)も設定する。

 観光列車は、雄大な自然の中を走る「富良野・美瑛ノロッコ」(富良野線旭川・美瑛―富良野間、一部指定席)を6月11、12、18日~8月14、20、21、27、28日に1日6本運転する。

 今年は〝見どころ〟で行う減速運転の箇所を追加。「えきねっとチケットレス座席指定券」からの指定席予約も可能にした。利用者が無料専用アプリを活用して楽しむ音声ガイド、乗車証明書配布も準備する。

 このほか、ファーム富田近くの臨時駅「ラベンダー畑」開設、1日1往復のアクセス特急「フラノラベンダーエクスプレス」(札幌―富良野間、ラベンダー編成)の設定も、ノロッコ号に合わせて実施する。


4月14日 木曜日

JRグループ駅ナカ6社 「鉄道開業150年」記念限定グッズ第1弾を発売


交通新聞

交通新聞

 全国約800ヵ所で

 JR北海道フレッシュキヨスクとJR東日本クロスステーション、東海キヨスク、ジェイアール西日本デイリーサービスネット、四国キヨスク、JR九州リテールの6社は19日から、「鉄道開業150年記念限定グッズ」第1弾として、JR旅客6社の車両をデザインしたクリアファイル2枚セット、ミニタオル、「消せるボールペン」6本セットの3商品を全国約800カ所で一斉発売する。JRグループ駅ナカ小売業6社による初の共同企画。

 クリアファイルは、「鉄道黎明(れいめい)期を代表する機関車」と「各社を代表する通勤型・特急型車両」の2枚セット。このうち機関車版は、表面に鉄道黎明期のSLと走行エリア、裏面は開業から50年の略史を記載。年表は第2弾以降も続くという。660円。

 ミニタオルは、国鉄時代から活躍した711系(JR北海道)、103系(JR東日本)、211系(JR東海)、117系(JR西日本)、121系(JR四国)、415系(JR九州)をデザインした。サイズは24㌢四方、660円。

 ボールペンは、JR旅客6社のコーポレートカラーをイメージして、ライトグリーン(北海道)、グリーン(東日本)、オレンジ(東海)、ブルー(西日本)、ライトブルー(四国)、レッド(九州)の6本をセット。プレートには国鉄時代から活躍する車両をデザインした。全国計1000セット限定、2480円。各社主要店舗など取り扱い箇所限定。

 販売箇所は、北海道四季彩館9店舗、ニューデイズとニューデイズキオスクなど675店舗、グランドキヨスク、ベルマートキヨスクなど15店舗、アントレマルシェ、おみやげ街道など64店舗、キヨスク銘品館など25店舗、銘品蔵11店舗。

 発売に合わせて、全国各エリアに記念ポスターを掲出する。鉄道開業時の1号機関車(150形)をはじめ、日本最大の旅客用SL・C62形、101系通勤電車、20系客車、151系特急電車、キハ181系特急気動車、初代新幹線0系をデザインしている。


4月15日 金曜日

JR東日本・京王 「新宿駅西南口地区開発計画」概要を発表


交通新聞

 JR東日本と京王電鉄は13日、両社が事業主体となる新宿駅西南口地区開発計画の概要を発表した。国家戦略特別区域会議の下に設置された東京都都市再生分科会において、同計画の都市計画手続きが開始されたことを受けたもの。甲州街道をはさむ南北の街区(約1・9㌶)のうち、南街区に地上37階建てのビル(高さ約225㍍)を2023~28年度にかけて、北街区に地上19階建てのビル(高さ約110㍍)を40年代までにそれぞれ整備。新宿エリア全体の活性化に寄与していく。

 計画地は東京都新宿区西新宿1丁目および渋谷区代々木2丁目各地内で、現在、京王百貨店新宿店やJR新宿ビル、ルミネ新宿LUMINE1などがある場所。18年3月に東京都、新宿区から公表された「新宿の拠点再整備方針」などで、更新期を迎えた駅ビル建て替えを契機に、敷地の整序を行いつつ、駅・駅前広場・駅ビルなどを一体的に再編し、基盤整備・機能更新を官民連携で一体的に推進するとされた「新宿グランドターミナル」のエリア内に位置する。
 
 北街区隣接地では、小田急電鉄と東京地下鉄(東京メトロ)、東急不動産による「新宿駅西口地区開発計画」(29年度竣工〈しゅんこう〉予定)が進められている。
 
 計画地南街区には、店舗、事務所、宿泊施設、駐車場などからなる地上37階・地下6階建てのビル(延べ床面積約15万平方㍍)を整備。工事期間は23~28年度を予定する。
 
 北街区は、南街区竣工後に工事に着手し、竣工は40年代を予定。店舗、宿泊施設、駐車場などの入る地上19階・地下3階建てのビル(延べ床面積約14万1500平方㍍)とする。甲州街道上には南北の街区をつなぐデッキを整備する。
 
 周辺開発とも連携し、新宿グランドターミナルとまちをつなげる東西南北の重層的な歩行者ネットワークや、地下・地上・デッキ階をつなぐ視認性の高い縦方向の動線、にぎわい施設などと一体となった屋内外の滞留・回遊空間を整備。観光コンテンツの創出や観光情報発信・体験施設整備、タイプの異なる宿泊機能の導入などで観光の拠点をつくるとともに、災害時の防災対応力強化、新たな省エネルギー技術の積極的な導入による環境負荷低減などにも取り組み、新宿エリア全体の活性化に寄与していく。
 
 今後、東京都の国家戦略特別区域の都市再生プロジェクトとして、内閣総理大臣による区域計画認定に向け、東京都、新宿区、渋谷区の都市計画審議会や国家戦略特別区域会議などの手続きが進められる予定。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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