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2022.07.08鉄道JRグループ6社 「岡山DC」が開幕 など【今週の交通新聞より】

2022年7月4日~7月8日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JRグループ6社 「岡山DC」が開幕
・JR盛岡・秋田支社など 「北東北三県大型観光キャンペーン」開幕
・JR北海道 「くしろ湿原ノロッコ号」 車内販売の新商品
・JR西日本 「サイコロきっぷ」29日から発売 大阪発着5000円、「博多」も
・JR九州 23年夏開業の日田彦山線BRT 沿線で社員が田植え体験

7月4日 月曜日

JRグループ6社 「岡山DC」が開幕


交通新聞

「SAKU美SAKU楽」出発式

JRグループ旅客6社と岡山県などが共同で展開する「岡山デスティネーションキャンペーン」(岡山DC)が1日、開幕した。9月30日までの期間中、岡山の自然、歴史やフルーツ、アートを楽しめる企画や、イベント列車の運転などを行い、全国からの誘客促進を図る。この日は、岡山駅でDCに合わせてデビューした新観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」の出発式が行われた。

岡山県でのDC開催は、2016年4~6月以来6年ぶり6回目、夏季の開催は初めて。キャッチフレーズは「こころ晴ればれ おかやまの旅」。実施主体は、県、観光関係団体、事業者など44団体で構成する岡山デスティネーションキャンペーン推進協議会。展開エリアは同県全域と広島県福山市、尾道市。

期間中は、「アート」「ビュー」「テイスト」「ヒストリー」「リラックス」の五つのテーマに合わせて多彩な観光素材を用意するとともに、旅行商品の発売、宣伝施策を展開。特別企画として、キャンペーン専用旅行商品の利用者へのマスキングテープブランドとコラボしたエコバッグプレゼント、JR西日本のスマートフォンアプリ「WESTER」を活用したスタンプラリーなども行われる。

「SAKU美SAKU楽」の出発式は岡山駅5番線ホームで行われ、JR西日本の藤原乗将理事・岡山支社長、斉藤丈二駅長、伊原木隆太岡山県知事、大森雅夫岡山市長、石井清裕岡山県観光連盟会長らが出席。

冒頭、伊原木知事は「コロナ禍で観光が疲弊した中で、多くのお客さまに来ていただける格好のタイミングでのDC開催となった。岡山の強みであるフルーツを前面に押し立てながら、盛り上げていきたい」とあいさつ。

藤原支社長は、コロナ禍で準備に取り組んできた関係者に謝意を表した上で、「お越しいただいた方の元気や、ウィズコロナにおける新しい日常の創出につながるキャンペーンになるよう努めていく」と述べた。大森市長も「DCによって人々の交流が促され、地域が潤うことを期待している」と話した。

この後、乗客代表への記念品贈呈、関係者によるテープカットに続いて、斉藤駅長と伊原木知事が出発合図を行い、団体臨時列車の同列車を送り出した。


7月5日 火曜日

JR盛岡・秋田支社など 「北東北三県大型観光キャンペーン」開幕


交通新聞

各地の夏祭りなど盛り上げ北東北の観光需要回復へ 東北MaaS 周遊旅に利便

岩手、秋田、青森の各県などで構成する北東北三県観光立県推進協議会とJR東日本盛岡支社、秋田支社が展開する「北東北三県大型観光キャンペーン」が1日、開幕した。3年ぶりに開催される東北各地の夏祭りや、今月に世界文化遺産登録1周年を迎える「北海道・北東北の縄文遺跡群」の盛り上げを通じて、コロナ禍で落ち込む観光需要の回復につなげる。

「ドキドキ、キタキタ 北東北」をキャッチコピーに掲げ、「世界遺産」「夏祭り」「自然・絶景」「歴史・文化」「酒・食」の計5テーマで各県のコンテンツをつなぎ、期間中にさまざまな特別企画を用意。8月1~31日には「北東北謎解き周遊ラリー」も行う。

JR東日本は期間中、「SL銀河」「TOHOKU EMOTION」「リゾートしらかみ」など、3県の観光や回遊に便利な〝のってたのしい列車〟や臨時列車を数多く設定。団体臨時列車の乗車に必要な旅行商品は、JR東日本びゅうツーリズム&セールスなどで発売している。

さらに、「鉄道開業150年」や「新幹線YEAR2022」と連動した企画で北東北を盛り上げるほか、各種電子チケットの購入・利用をスマートフォン1台で完結できる「TOHOKU MaaS」を通じて、スムーズな周遊旅を後押しする。

キャンペーン開幕から初の週末を迎えた2日、秋田駅中央改札前と盛岡駅前「滝の広場」、新青森駅2階新幹線改札内コンコースでそれぞれオープニングセレモニーが実施された。

このうち、秋田駅のセレモニーには、JR東日本の井料青海執行役員・秋田支社長、橋本渉駅長、佐竹敬久秋田県知事、来賓の穂積志秋田市長、齋藤善一秋田県観光連盟会長、三浦廣巳秋田商工会議所会頭が出席。井料支社長らのあいさつに続き、テープカットを行い、キャンペーンのスタートを祝った。

また、盛岡駅のセレモニーには久保公人JR東日本執行役員・盛岡支社長、庄司裕二駅長、達増拓也岩手県知事、新青森駅のセレモニーには久保支社長、澤村郁子駅長、三村申吾青森県知事らが出席し、テープカットなどを実施した。

このほか、2、3の両日には団体臨時列車「国鉄色特急列車はつかり号」(盛岡―青森間)の運転などに合わせて、沿線の観光関係者によるおもてなしも行われた。


7月6日 水曜日

JR北海道 「くしろ湿原ノロッコ号」 車内販売の新商品


交通新聞

JR北海道は、釧網線の観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」(釧路―塘路間)の車内で、「くしろ湿原ノロッコ号デザインBOXクッキー」(800円)と、「笑顔のフィナンシェ」(250円)を発売している。鉄道旅に彩りを添える車内販売に今季から加わった新商品。目を引く意匠、乗車体験映像付きとそれぞれ個性が光り、数ある商品ラインアップの中で早くも注目を集めている。

★BOXクッキー 車両模したパッケージ

BOXクッキーは、展望車など客車4両をけん引する「DE10形1660号機」を模した箱が特徴。機関車正面から幅7㌢×奥行き16㌢×高さ9・5㌢の寸法で再現し、ヘッドマークステッカーのおまけも付けた。

クッキーにもこだわり、製作は地元で洋菓子店を運営する「花月」(北海道釧路市)に依頼。甘さ控えめ、シンプルでサクサクのプレーンクッキー計12枚を個包装で包んだ。2号車の車内販売カウンターでは「BEST ITEM!」とのポップも立ててPRに力を入れる。

★フィナンシェ 購入者特典に乗車体験動画

笑顔のフィナンシェは、ノロッコ号名物の牛乳プリン「ノロッコ号プリン」(360円)と同じ、地元レストラン「レストランイオマンテ」(同市)が手掛ける。商品化は、同レストランが昨年実施したクラウドファンディングがきっかけで、JR北海道も返礼品などで協力した。

支援金は、コロナ禍を背景として「来年は乗りたいと思わせる」を主旨に、ノロッコ号乗車体験動画を作成。一部はフィナンシェ焼き型代に充当し、動画を購入者特典とした。映像には、パッケージ裏面のQRコードからアクセス。10分程度の動画で、都会から道東に出かけた旅人がノロッコでの体験を通じて「笑顔」になる――といったストーリーに仕上げている。

気になる味について、北海道ジェイ・アール・サービスネット釧路営業所のスタッフで、車内販売を担うノロッコレディの高橋友香さんは「甘さ控えめで北海道バターの風味が優しい味。今のイチオシです」と笑顔でPRする。BOXクッキーとともに売れ行きは順調だという。

ノロッコ号の今季設定は140日間。1日1往復を基本に、今月16日~9月19日は1日2往復するなど、10月10日までほぼ毎日運転している。


7月7日 木曜日

JR西日本 「サイコロきっぷ」29日から発売 大阪発着5000円、「博多」も


交通新聞

JR西日本は29日から、同社ネット予約「e5489」で、サイコロで行き先を決める「サイコロきっぷ」を発売する。若者世代をターゲットにした企画で、キャッチフレーズは「サイコーの夏は、サイコロで掴み取れ!」。エントリー期間は今月19日から9月30日まで、発売は10月29日まで。同社では「『サイコロきっぷ』で偶然から始まる運命的な旅にお出掛けください」とPRしている。

同社では、25歳以下のいわゆる「Z世代」向け情報発信プラットフォーム「アオタビ」を開設。Z世代をはじめとする若年層の利用者に対して、西日本エリアの魅力発信に取り組んでいる。

「サイコロきっぷ」の利用期間は今月29日~10月31日の連続する3日間。発売額は1人当たり1回5000円。子ども用の設定はない。大阪市内 発着の往復のみの発売で、サイコロの出た目(旅 先)までの新幹線または特急普通車指定席を利用できる。

サイコロの出目は、紀勢線(きのくに線)白浜(確率=6分の1)、山陰線餘部(同)、舞鶴線東舞鶴(同)、山陽線倉敷(同)、北陸線芦原温泉(同)、山陽線尾道(36分の5)、山陽新幹線博多(36分の1)。餘部、東舞鶴、倉敷、芦原温泉の場合は、それぞれ城崎温泉、西舞鶴、岡山、福井で途中下車が可能。

購入は1人2回まで。エントリー1回につき6人まで旅行できるため、仲間と一緒での旅行も楽しめる。J―WEST会員登録(無料)が必要、きっぷは人数分必要。サイコロは、同社アプリ「WESTER」内で振る。エントリー完了後、きっぷの購入が可能になるまで最大10日間かかる。エントリー後の払い戻しはできない。


7月8日 金曜日

JR九州 23年夏開業の日田彦山線BRT 沿線で社員が田植え体験


交通新聞

2023年夏の日田彦山線BRT(添田―夜明・日田間)開業に向けて、沿線の魅力を知り地域との連携を深めようと、JR九州の社員が地元酒蔵の水田で酒米の田植えを体験した。

同社は、同BRTのコンセプトを「ひと、地域、みらいにやさしい」とし、地域に親しまれる乗り物を目指して開業準備を推進。駅デザインなども地域の関係者とコミュニケーションを図りながら考案した。

田植え体験は昨年に続く2回目で、本社や沿線を管轄する現業機関から13人が参加。同線大鶴―今山間の国道211号線沿いにある井上酒造(大分県日田市)所有の水田で、地元関係者と一緒に苗を一つ一つ丁寧に植え付けた。

営業部企画課BRTプロジェクトの西羅悠平さんは「小さな酒蔵だからこそ、作り手の皆さんと触れ合える魅力がある。このような活動も交えながら、地域の方々と一緒に開 業に向けた機 運を盛り上げていきたい」と話していた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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