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2022.08.26鉄道JR九州 「ロマンシング佐賀2022」と連携 ラッピング列車運行 など【今週の交通新聞より】

2022年8月22日~8月26日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道 「北海道四季マルシェ」11月1日開業 札幌ステラプレイスに
・JR東海 「推し旅アップデート」 ブラピ主演映画とタイアップ
・JR九州 「ロマンシング佐賀2022」と連携 ラッピング列車運行
・JR東日本東京支社 浜松町駅「小便小僧」70周年でセレモニー・写真展など
・JR西日本 次世代バイオディーゼル燃料導入に向け実証実験へ

8月22日 月曜日

JR北海道 「北海道四季マルシェ」11月1日開業 札幌ステラプレイスに


交通新聞

土産に、日常に、北海道の逸品 「こだわりの食」集め新業態店 旅行者、駅利用者 両方に照準

JR北海道は17日、札幌駅南口のJRタワー内商業施設「札幌ステラプレイス」センター1階に、北海道のこだわりの食を集めた新業態のセレクトショップ「北海道四季マルシェ」を11月1日にオープンすると発表した。「旅×くらし」をコンセプトに、旅の思い出を彩る土産と、毎日の暮らしを豊かにする食品などを豊富に取りそろえる。JR北海道フレッシュキヨスクが運営を担う。

北海道新幹線札幌延伸に伴う工事の影響により、同キヨスクが札幌駅西改札口横で運営する土産物店「北海道四季彩館札幌西店」を10月下旬で営業終了することから開設を決めた。

新店舗の立地は、四季彩館と同じ駅構内西コンコースに面し、昨年2月に閉店したツインクルプラザ(JR旅行センター)札幌南口支店の跡地を活用する。

取扱商品は、土産物品、スイーツ、総菜、弁当など。旅行者がメインターゲットだった四季彩館に対して、新店舗ではデーリーユースの需要創出も狙う。北海道食材、こだわりの製法、作り手の思い、地域の魅力・価値を発信するセレクトショップを掲げ、「旅」「くらし」の双方の視点で評価してもらえる店づくりを目指していく。

具体的には、土産物は全道各地の銘菓、地元で話題の逸品を豊富にラインアップ。暮らしになじむものとしては、厳選食材を使った弁当、地元の味を手軽に味わえるご飯のお供や加工食品を提案。店内の厨房(ちゅうぼう)を使った揚げたてザンギのテイクアウト、店内菓子工房で作った出来たてスイーツの提供も計画する。

綿貫泰之社長は同日の定例会見で「これまでの店舗は旅行のお客さま向けだった。立地が札幌市営地下鉄乗り場に近くなることもあり、ぜひ日常的に札幌駅を利用するお客さまにもご利用いただけるような店舗にしたい。詳細については10月に改めて発表したい」と述べた。


8月23日 火曜日

JR東海 「推し旅アップデート」 ブラピ主演映画とタイアップ


交通新聞

交通新聞

〝目的地〟の京都へ セット、衣装展示や旅行商品

JR東海はあす24日から、自身の〝推し〟に会いに行く旅を提案するキャンペーン「推し旅アップデート」と、ブラッド・ピットさん主演のハリウッド映画「ブレット・トレイン」(9月1日公開予定)とのタイアップ企画を実施する。同映画の中で目的地とされている京都に関連した企画で、撮影用セットや衣装を特別展示するほか、首都圏発京都着の往復新幹線と映画前売券付き旅行商品の販売、東海道新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス」で首都圏4駅から京都駅までの利用者への特典プレゼントを行う。10月10日まで。

京都駅1階新幹線八条口のジェイアール東海ツアーズ京都支店では、撮影に使われたセットや衣装などの一部を展示。映画の世界観を追体験できる。

さらに展示期間中、東京、品川、新横浜、小田原各駅から京都駅までのEXサービス利用票を同支店で提示すると、先着2000人に映画タイアップのオリジナルスマホスタンドをプレゼントする。展示、プレゼントとも旅行相談窓口営業時間内。

往復新幹線と映画前売券が付いたパッケージ商品は、ジェイアール東海ツアーズが販売中。東京、品川、新横浜、小田原発京都着で日帰りと宿泊のプランを用意した。利用者は映画タイアップの「オリジナルムビチケカード券」(カード型映画前売券)と扇子を同社京都支店で受け取る。

さらに、抽選でピットさんのサイン入り海外版映画ポスターや伊坂幸太郎さんのサイン入り原作本「マリアビートル」などが当たる。販売は同社ウェブサイト、各店舗。


8月24日 水曜日

JR九州 「ロマンシング佐賀2022」と連携 ラッピング列車運行


交通新聞

JR九州は19日、佐賀県とゲームソフト開発・販売のスクウェア・エニックス(東京都新宿区)とのコラボレーション企画「ロマンシング佐賀2022」と連携し、ラッピングトレイン「ロマンシング佐賀列車」を運転するとともに、10月から同県内の周遊きっぷを発売すると発表した。県内線区の唐津線、筑肥線の利用促進、沿線地域の活性化につなげるのが狙い。

ラッピング列車は、キハ125形7両とキハ47形9両に、人気ゲーム「サガ」シリーズのキャラクターや佐賀の観光地などをデザイン。デザインは1両ごとに異なる。長崎線佐賀―久保田間、唐津線久保田―西唐津間、筑肥線山本―伊万里間の県内3線区で今月23日から順次運転を開始している。10月8日に全16両が出そろう。

周遊きっぷは、10月8~31日に「スタート割!ロマ佐賀列車 周遊きっぷ」、11月1日―来年1月30日に「ロマ佐賀列車 周遊きっぷ」を発売。いずれも連続する2日間、ラッピング列車の運行区間と同じ3線区の普通列車が乗り放題となる。

スタート割!は大人1250円、子ども500円で県内主要12駅で発売。11月1日以降は同2500円、1250円で、同社の各駅窓口で取り扱う。

このほか、9月下旬から長崎線佐賀―久保田間、唐津線小城―西唐津、伊万里駅の計17駅に、同キャラクターと地元の名所・名物をドット絵で描いたオリジナル駅名標を順次設置。10月8日から佐賀、唐津駅の列車入線メロディーに「サガ」シリーズの楽曲を導入する。


8月25日 木曜日

JR東日本東京支社 浜松町駅「小便小僧」70周年でセレモニー・写真展など


交通新聞

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見つめ続けて70年――。JR山手線・京浜東北線浜松町駅の3番・4番線ホーム南端にたたずむ小便小僧の像が、10月14日に70周年を迎える。JR東日本東京支社は、セレモニーや写真展などのイベントを開催し、70年にわたり同駅と鉄道の変遷を見守り続けている小便小僧の〝古希〟を祝う。

小便小僧は、日本の鉄道開業80周年に当たる1952年10月14日、当時新橋駅の嘱託歯科医を務めていた小林光氏が寄贈。当初は小林氏が子どもの誕生祝いにともらった白い陶器製の人形だったが、55年5月に現在のブロンズ像が寄贈された。

高さは45㌢ほど。地元の手芸グループ「あじさい」が86年から季節に合わせた衣装を製作し、毎月26日に着せ替えている。9月26日の衣装替えは、古希をイメージして紫色の衣装を検討しているという。

同駅は10月15日13時30分から、70周年を祝うセレモニーを南口改札外コンコースで開催。北島正美駅長らのあいさつをはじめ、JR東日本東京吹奏楽団が演奏を披露する。

写真展と過去の衣装の一部展示は同11~23日、同コンコースの駅たびコンシェルジュ内で。駅構内では、近隣保育園の園児の塗り絵も展示する。駅からハイキングは同11~16日に開催。


8月26日 金曜日

JR西日本 次世代バイオディーゼル燃料導入に向け実証実験へ


交通新聞 DEC700形などを使用

23年度に100%使用走行試験

JR西日本の長谷川一明社長は24日の東京地区会見で、ディーゼル車両への次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた実証実験を今秋から開始すると発表した。本年度は軽油と次世代バイオディーゼル燃料の混合率を順次引き上げながらエンジン性能の確認試験を実施。走行試験、長期走行試験を経て実用性を検証し、2025年度以降に本導入、30年度ごろをめどに100%の置き換えを目指す。次世代バイオディーゼル燃料を常時100%使用する本格実装に向けた長期走行試験を行うのは、国内の鉄道事業者で初めてとなる。

同社グループは、21年に環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン 2050」を策定。50年にグループ全体の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロに、その達成に向け30年度にはCO2排出量46%削減(13年度比)とする取り組みを進めている。

今回の実証実験は、国土交通省が公募した「鉄道技術開発・普及促進制度 令和4年度新規技術開発課題」(鉄道車両におけるバイオディーゼル燃料の導入に向けた技術開発)として、鉄道総研とJRグループ7社が共同提案した計画が採択されたもの。今回、JR西日本エリアを中心に実施することとなった。

次世代バイオディーゼル燃料の成分は軽油とほぼ同等のため、軽油からの100%置き換えが期待される。また、使用時のCO2排出量は軽油とほぼ同じながら、原料となる微細藻類や植物などが成長過程で光合成によって吸収したCO2と燃焼時に排出するCO2が相殺されるため、排出量は〝実質ゼロ〟とみなされる。

このため、同社使用のディーゼル車両から排出されるCO2約5万5000㌧(21年度実績)を実質ゼロとする効果を想定している。

実証実験は、山陰線など主にディーゼル車両が走行する線区での実施を検討しており、DEC700形、キハ40形などの車両を対象とする予定。「Neste(ネステ)」「Phillips(フィリップス)66」「ユーグレナ」(ブランド名・サステオ)の3社製の次世代バイオディーゼル燃料を使用する。

エンジン性能確認試験では、軽油と3種類の燃料の混合率をそれぞれ5%から開始。段階的に100%へ引き上げ、軽油使用時との差異を確認する。

同試験の結果を踏まえて23年度に行う走行試験は、使用する次世代バイオディーゼル燃料を2種類に絞った上で、同燃料を100%使った試運転列車を1日1往復運転する走行試験を行う。通常期、夏期、冬期の3シーズンで各1カ月間程度行い、気温の影響を確かめる。

24年度の長期走行試験は、燃料を1種類に絞り込み、複数の営業列車で同燃料を100%使用し、1車両当たり1日200㌔程度を走行。燃料消費量の変化や品質レベルをはじめ、営業列車の安全性や安定性が担保できるかを確認する。

長谷川社長は「鉄道車両同様にディーゼルエンジンを使う乗り物や機械などに応用できれば、スケールメリットによる燃料調達コストの低下でさらなる次世代バイオディーゼル燃料の活用が進み、社会全体でCO2排出量を削減する好循環につながる」と期待を述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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