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2022.09.02鉄道JR北海道 車両撮影会を初めて商品化 気動車4種の勢ぞろいに全国からファン来道 など【今週の交通新聞より】

2022年8月29日~9月2日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 「おかやま秋旅キャンペーン」10月から展開
・JR東日本など 新幹線「グランクラス」 車内サービスをリニューアル
・JR北海道 車両撮影会を初めて商品化 気動車4種の勢ぞろいに全国からファン来道
・JRグループ旅客6社 「佐賀・長崎DC」概要発表 歴史、文化、自然、食の魅力発信
・JR九州 「鉄道開業150年」記念 子ども150円乗り放題きっぷ、1日駅長体験

8月29日 月曜日

JR西日本 「おかやま秋旅キャンペーン」10月から展開


交通新聞

DC後も継続的に魅力発信 新装の岡山城や紅葉紹介

JR西日本と岡山デスティネーションキャンペーン推進協議会は10月1日から12月31日まで3カ月間にわたり、「おかやま秋旅キャンペーン」を開催する。7月から9月末まで実施中の「岡山デスティネーションキャンペーン」(岡山DC)で、全国的なプロモーションにより注目を集める岡山のさらなる魅力を伝え、引き続き観光客の誘致を図る。紅葉や旬を迎えるフルーツの体験、「令和の大改修」を終えてリニューアルオープンする岡山城(岡山市)など、「この秋ならでは」の魅力をPRするほか、岡山DCで好評を得た企画の延長なども行う。

キャンペーンのロゴは、岡山DCのロゴを継続して使用する。期間中の主な観光素材は、ライトアップされた後楽園(岡山市)の庭園を楽しむ「秋の幻想庭園」、岡山城のリニューアルオープンに合わせた催し、回遊型アートイベント「美作三湯芸術温度2022」、大原美術館(倉敷市)モーニングツアー、紅葉の名所や旧吹屋小学校(高梁市)のライトアップ、「高清水トレイル紅葉プレミアムハイク」(鏡野町)、ブドウについて学ぶことができる企画、美星天文台(井原市)に直行する「『星空特等席』行きバスツアー」など。

列車関係では、観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」や「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」を運転。このうち、岡山DCに合わせて7月に津山線岡山―津山間にデビューした「SAKU美SAKU楽」については、土曜日・休日に快速「ことぶき」と連結して各日2往復走らせる。

宣伝面では、9月中旬ごろから同社管内の主要駅や全国の主な都市圏の旅行会社でガイドブックを配布。同社の主な駅のデジタルサイネージ、同社、岡山県観光連盟のウェブサイトなども活用する。


8月30日 火曜日

JR東日本など 新幹線「グランクラス」 車内サービスをリニューアル


交通新聞 「洋食」イメージ

交通新聞 「和食」イメージ

食品ロスやプラ削減 推進 全路線共通 和洋選べる軽食に

JR東日本とJR北海道、JR西日本、JR東日本サービスクリエーションの4社は26日、東北・北海道新幹線と北陸新幹線の「グランクラス(飲料・軽食あり)」車内サービスを10月1日から順次リニューアルすると発表した。これまでは、路線別・上下別で異なる軽食(生食方式)を提供していたが、好みに応じて洋食と和食から選べる全路線共通の「リフレッシュメント」(軽い食事、冷凍方式)に変更。カトラリー包装を紙製、スプーンなどをバイオマスプラスチックとするなど、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて食品ロスやプラスチックの削減を図る。

従来の生食方式の軽食では、2021年度で25㌧の食品ロスが発生していたという。

リフレッシュメントの洋食は、食のセレクトショップ「DEAN&DELUCA」がプロデュースし、インキュベーション・プラットフォームの「Social Kitchen TORANOMON」パートナーシェフの森枝幹氏がメニューを開発した。

メニューは、「ヤリイカとキュウリのハーブ和え」「秋鮭とハーブのリエット」「エゾ鹿の赤ワイン煮グラチネ」と、スイーツの「小豆とホイップクリームのモンブラン」の4種。海と山に囲まれた豊かな土地の恵みを一口サイズに味わえる軽食つまみにした。

和食は、日本料理店「分とく山」(東京・南麻布)の総料理長・野﨑洋光氏が監修。「チーズポテト和え 人参 グリンピース」「きのこの信田巻き 印元」「柿重ね押し」など、温故知新のメニューを野﨑流にアレンジした。いずれも10~11月のメニューで、12月以降も季節に応じた新メニューに変更する予定。

飲料は、東京ステーションホテルのシェフソムリエ・鈴木利幸氏が監修し、メニューに合うワインをオリジナルボトルで提供。日本固有のマスカット「ベーリーA」に着目し、赤ワインは山梨産、白ワインは山形産を用意。リニューアルに合わせて、ホット紅茶やコーラなど一部飲料の提供を終了する。

おつまみも刷新し、10月―来年3月は「しおちょこ」。能登半島で続く「揚げ浜式製塩法」で作られた天日塩を使用し、チョコレートの甘みを引き立てる。また、茶菓子は要望があった場合だけ提供。新たにホテルメトロポリタンエドモントのシェフパティシエ・井山架展氏が監修し、10月―来年3月は信州産あんずのパウンドケーキ。

このほか、SDGsへの取り組みとして、リフレッシュメントのカトラリー包装をプラスチック製から紙製に、スプーンとフォークはバイオマスプラスチックを使用する。

サービスリニューアルに合わせて、専用アテンダントの乗務体制を2人から1人に、飲料・軽食あり列車の座席制限も解除し、1列車18席に戻す。東北・北海道新幹線と北陸 新幹線のグランクラスアテンダントが乗車する全列車が対象。


8月31日 水曜日

JR北海道 車両撮影会を初めて商品化 気動車4種の勢ぞろいに全国からファン来道


交通新聞

JR北海道は27日、鉄道車両の撮影機会を有償提供する初の試み「車両撮影会in苗穂運転所」を札幌市内の同運転所で実施した。営業施策としてさらなる稼ぎ方を模索する中で新たに手掛けた鉄道イベント商品。被写体は本年度末で定期運転から退くキハ183系など人気気動車4種で、各地から訪れた鉄道ファンら約60人がファインダー越しに熱い視線を送った。

収益拡大に向けた取り組みの検討を全社的に深める中、現場機関の苗穂運転所のアイデアで実現。話を受けた鉄道事業本部営業部を中心に、同運輸部、同車両部、苗穂運転所、グループ会社の北海道ジェイ・アール運輸サポートが協力して商品化した。

集めた被写体は、キハ183系(復刻塗装)のほか、来年春で引退するリゾート車両「ノースレインボーエクスプレス」、昨年度末まで特急「おおぞら」で活躍したキハ283系、キハ40形。1人1万8300円の商品として、JR東日本グループの通販ウェブサイト「JRE MALL」で今月1日から発売したところ即日完売した。

当日は、午前、午後の2部制、定員各30人で実施。参加者は8割が道外からで、このうち6割が首都圏から。遠くは大阪、京都から訪れた。

撮影会場では各車両を一堂に並べたほか、演出として183系、283系のヘッドマーク・サボの切り替え表示、ノースレインボーの「幕回し」、キハ40の運転台乗車体験を用意した。参加者は、しゃがみ込んでのローアングル、線路上に三脚を立てての動画、台車下の接写など、思い思いに撮影を堪能。サプライズのお土産として列車乗車案内札もプレゼントした。

勝又康郎鉄道事業本部営業部地域連携・観光開発部長は「これをきっかけに実際に列車にも乗っていただければと思う。8割を占めた本州の方々には、また北海道に遊びに来てぜひ列車の旅も楽しんでもらいたい」と同企画による収益確保と波及効果について期待を話した。


9月1日 木曜日

JRグループ旅客6社 「佐賀・長崎DC」概要発表 歴史、文化、自然、食の魅力発信


概要発表共同会見

佐賀・長崎DC公式ガイドブック

JR九州 独自キャンペーン並行展開

JR九州と佐賀、長崎両県は8月30日、福岡市内のホテルで共同会見を開き、JRグループ旅客6社と両県が10~12月に展開する大型観光キャンペーン「佐賀・長崎デスティネーションキャンペーン」(佐賀・長崎DC)の概要を発表した。今月23日の西九州新幹線武雄温泉―長崎間開業を機に、両県の特色ある歴史や文化、豊かな自然、多様な食の魅力を発信し、西九州エリアへの誘客を図る。

キャンペーン期間は10月1日~12月31日。キャッチコピーは「あなたの旅のコンパスをSとNへ 佐賀と長崎へ 出発進行!」。両県の観光素材や特別企画を一冊にまとめた公式ガイドブックを約40万部製作し、全国のJR主要駅や旅行会社で配布する。

DC開始に先駆け、7月に開設した専用ホームページでは観光情報を随時更新中。きょう1日から30日まで、全国JR主要駅に5連張りポスターを掲出。21日からは月刊「旅の手帖」(交通新聞社発行)の「佐賀・長崎DC特別号」を全国主要書店で販売する。

キャンペーン開幕を飾る特別企画として、関西・中国発の10月1日から1泊2日ツアー「オープニング記念号で行く佐賀・長崎への旅」(日本旅行主催)を設定。1日は新大阪、博多駅で出発式、武雄温泉、長崎駅では地元関係者による出迎えや物産品プレゼントなどでツアー客を歓迎する。

公式ガイドブックでは、西九州エリア内各地の体験商品やガイドツアー、観光周遊バス、クーポンなどDC特別企画を紹介。長崎市のまち歩き観光「長崎ストーリーズ」(全10コース)や、佐賀市の「高輪築堤の再現展示」など話題のお薦め素材をラインアップした。

佐賀、長崎を巡るプランでは、両県内150カ所にスポットを設け、抽選で1000人に特産品が当たるデジタルスタンプラリーを企画。長崎街道沿いの6エリアでまち歩きしながらスイーツを楽しむ「シュガーロードPASS」、佐賀県有田町や長崎県波佐見町など7カ所の焼き物の産地で利用できる周遊パスポート「ななぱす」も用意した。

JR九州では、23日にデビューする新D&S(観光)列車「ふたつ星4047」と西九州新幹線「かもめ」に片道ずつ乗車できる「かもめぐるりんきっぷ」、西九州エリア内の新幹線、在来線特急自由席が2日間乗り放題「いい旅!西九州きっぷ」(12月28日まで)などを発売し、周遊観光の促進につなげる。

このほか、JR九州とJR西日本がタイアップし、11月4~6日に大阪駅・大阪ステーションシティ(OSC)で観光PRイベントを開催。JR西日本では両県の観光情報を掲載したパンフレット「息吹を感じる、西九州旅」を発行し、管内主要駅で配布する。

共同会見では、初めにJR九州の三浦基路執行役員・鉄道事業本部営業部長が今月23日から来年3月31日まで展開する同社独自の送客キャンペーン「西九州開店」、佐賀、長崎各県の担当者が佐賀・長崎DCの概要をそれぞれ説明した。

続いて、古宮洋二JR九州社長、山口祥義佐賀県知事、大石賢吾長崎県知事がそれぞれあいさつ。古宮社長は「独自キャンペーンを並行して展開することで、佐賀・長崎DCの効果をより長いものにしたい。両県と一体となった取り組みと地域の皆さまのおもてなしで、お客さまに何度も訪れていただけるように努めたい」と意欲を語った。

山口知事は「JR九州の列車には九州の味わい深さがにじみ出ており、鉄道とタイアップするDCの舞台にとてもふさわしいと思う」、大石知事は「魅力的な観光コンテンツや多くの宿泊プランを用意している。旅先は迷わず西九州の佐賀と長崎にぜひお越しいただきたい」とそれぞれ述べた。


9月1日 金曜日

JR九州 「鉄道開業150年」記念 子ども150円乗り放題きっぷ、1日駅長体験


交通新聞 「150人の一日駅長」オリジナル制帽(イメージ)

JR九州は、鉄道開業150年を記念した子ども向け企画として、格安乗り放題きっぷの発売や一日駅長体験を実施する。

「こどもおでかけきっぷ150(いちごーまる)」は、10月15、16日限定で同社管内全ての普通・快速が150円で1日乗り放題。特急券を購入すれば、新幹線、在来線特急も利用できる。

今月15日から同社インターネット列車予約で発売。10月1日からは駅の指定席券売機でも取り扱う。きっぷを購入してキャンペーンに応募すると、鉄道グッズが抽選で当たる。

さらに両日は同社の駅相互間を利用する場合に限り、ペットの持ち込みを無料にする。乗車前に駅社員に申告し、「おでかけのしるし(手回り品切符)」を受け取ることが必要。

一日駅長150人募集

「一日駅長」は10月15日に、小学生以下の子どもを対象に実施。九州各地の150駅を対象に150人を募集する。1駅に2人以上応募があった場合は抽選。当日は委嘱式、駅業務体験などを行う。一日駅長にはオリジナル制帽を進呈する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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