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2026.02.25鉄道『JR時刻表』連載「駅グルメ」Vol.09 駅弁 「津軽めんこい懐石弁当 ひとくちだらけ」

あなたにとって思い出深い一品はありますか?

毎月、駅で出逢える全国各地のグルメを紹介する連載「駅グルメ」のVol.09です。
今回のグルメは駅弁「津軽めんこい懐石弁当 ひとくちだらけ」。

最新のエピソードは、毎月発行の『JR時刻表』で公開中!


駅弁の絵

青森・津軽の自信と誇りで、旅人をもてなす「二十四の味」

東京から2時間50分余り、七戸十和田~新青森間の長い八甲田トンネルを抜けて、ぱっと車内が明るくなった東北新幹線〔はやぶさ〕が、新青森駅のプラットホームに滑り込む。日差しは強いものの、肌に感じる空気はまだまだ冷たい津軽の春。その張りつめた空気のなか、東北新幹線から北海道新幹線へ直通する新幹線では、乗務員の方の引き継ぎがキリッとした表情で行われて、安全のバトンが引き継がれていく。新青森駅にこの風景が生まれて丸10年。世界最長の海底トンネルを越え、北の大地を目指して軽快に滑り出していく新幹線を見送れば、時代の移り変わりに胸がジンと熱くなる。


東北新幹線〔はやぶさ〕( 東北新幹線〔はやぶさ〕

新青森駅 新青森駅

駅周辺に残る雪に、この冬も津軽には太宰治の小説や演歌でも唄われた“七つの雪”が降ったのだろうかと思いをはせているうちに、新青森駅には“二十四の味”が詰まった駅弁があったことを思い出した。五所川原を拠点に駅弁を製造する、つがる惣菜の津軽めんこい懐石弁当「ひとくちだらけ」だ。黒い折り箱を開けると、なんと24マスに詰まった郷土料理が現れる。ご飯だけでも青森県産ホタテを使ったほたて飯、津軽らしい刻んだ紅生姜を使ったいなり寿司、十三湖を想起させるしじみごはん、地元で絶大な人気を誇る焼肉のたれを使った青森県産牛のそぼろごはんの4種類。鮭の飯寿司やにんじんの子和えといったハレの日の料理から、イカメンチや牛バラ焼きといったいわゆるご当地グルメまで、ズラリと並んだ盛り付けは圧巻。朝5時から従業員総出で24種のご飯やおかずを一斉に手作業で盛り付けている。手間を惜しまない駅弁を作り続ける背景には、青森・津軽のふるさとの味への自信と誇り、そして旅人を思う心がある。

「ひとくちだらけ」は、新青森から発車する新幹線で、地酒と旅の余韻と一緒に味わうのがいい。もちろん秋田行きの特急〔スーパーつがる〕〔つがる〕や五能線へ直通する快速〔リゾートしらかみ〕で岩木山や日本海をのんびり眺めていただくのも味わい深いだろう。


快速〔リゾートしらかみ〕 快速〔リゾートしらかみ〕

特急〔つがる〕 特急〔つがる〕


津軽めんこい懐石弁当 ひとくちだらけ

発売駅:新青森駅 ※販売駅は代表駅のみを記載しています。
ねだん:1,700円(税込)
製造元:つがる惣菜

次号は駅弁「特製牛のワイン漬ステーキ辨當」。
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  • 『JR時刻表』2026年3月号掲載時点の内容です。
  • 取材・文・画像=望月崇史
  • イラスト=佐藤妃七子

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