多機能検測車「BIG EYE」について教えて!
『JR時刻表』編集部がJR各社に鉄道にまつわるさまざまな疑問をQ&A方式で聞いていく連載です。
今回は……
Q.多機能検測車「BIG EYE」について教えて!
多機能検測車「BIG EYE」の特徴や役割について、JR九州に聞いてみました!
A.より安全で効果的な設備修繕を目指していきます。
どの世代のお客さまからも親しまれる多機能検測車へ
JR九州の「BIG EYE」は、前身の多機能検測車(マヤ車)に代わり、令和2年7月豪雨 で被災した営業車両を改造し、運用を開始しました。車両やロゴのデザインは、社内コンペティションで決定。どの世代のお客さまにも親しみをもっていただきたいという想いを込めて、車体前面や背面にはヘッドライトの目玉や牛をモチーフとするデザインとしました。車体側面には軌道変位を表現した波形をあしらい、さまざまな赤色を採用したロゴマークは、多様な個性と個々の社員の力の結集をイメージしています。
前面から見た「BIG EYE」
背面から見た「BIG EYE」
最新装置による安全で効果的な設備修繕を目指して
「BIG EYE」には、軌道検測装置(線路のゆがみを測定)、建築限界測定装置(構造物と線路からの距離を連続的に測定 )、部材検査支援カメラ装置(レールやまくらぎといった軌道部材の状態を高精度に撮影)の3つの装置が備わっており、線路およびその周辺設備に異常がないか確認しています。現在、画像データを用いたAIの導入も検討しており 、さらなる検査の高度化を目指しています。
前身の多機能検測車(マヤ車)は動力を持たない客車で、別途ディーゼル機関車(DE10)と連結して走行していました。DE10はマヤ車以外にも使用用途があるため検測回数に制約がありましたが、「BIG EYE」は気動車で自走できるため、高頻度での検測データの取得も可能になりました。運転エリアは九州全線。最大で年12回の検測が可能です。
将来的には、高精度かつ高頻度な検測を「BIG EYE」が行うことによって、これまで係員が実施してきた目視による線路点検や 検査業務を抜本的に見直し、より安全で効果的な設備修繕を目指しています。
- ※『JR時刻表』2026年2月号掲載時点の内容です。
- ※写真=JR九州提供
- ※構成=時刻表編集部


