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2022.09.20鉄道安全な列車運行のために行う訓練とは?【JR東海に聞いてみました】

JR東海に聞いてみました!

『JR時刻表』編集部がJR各社に鉄道にまつわるさまざまな疑問をQ&A方式で聞いていく連載です。
今回は……

Q. 安全な列車運行のために行う訓練とは?

東海道新幹線の安全な運行のために実施している訓練などについて、JR東海に聞いてみました!

A. 

JR東海では、運転士・車掌・駅係員は月に1回以上定期訓練を受け、基本動作の確認や過去に発生した取り扱い誤り・ヒヤリハットを共有し、同じミスを起こさないよう日々取り組み、安全な運行に努めています。

運転士・車掌・駅係員が基本的な技術を身につけ確認するための訓練には、シミュレータも導入されています。車両故障をはじめとする運転中の異常時を再現した運転士用のシミュレータには応急処置用と運転取り扱い用があり、応急処置用は車両故障が発生した場合の対応方について、また、運転取り扱い用は運転の基本的な技術習得のほか、列車火災など異常時の対応方についての技量向上を目的としています。

車掌・駅係員用のシミュレータは、駅のホーム上での異常時を再現し実際に処置を行う訓練も実施できます。これらにより、万が一異常が発生したとしても落ち着いて正確な対応を行うことが可能となります。
東海道新幹線沿線は東南海地震の被害が想定される地域であることから、JR東海では地震防災訓練を毎年実施しています。


異常時訓練シミュレータ

避難誘導訓練

そのほか、自然災害やさまざまな事故を想定し、迅速なお客さま救済と運転再開に向けた復旧体制の確立を行うために総合事故対応訓練を年に1回実施しています。また、運転中の車内における不測の事態に備えて、駅や車内に不審者が現れたことを想定した訓練や爆発物の発見を想定した訓練など、警察と連携した訓練も数多く実施しています。

  • 『JR時刻表』2022年10月号掲載時点の内容です。
  • 写真=JR東海提供
  • 構成=時刻表編集部

『JR時刻表』2022年10月号の詳細はこちら

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