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2022.10.24鉄道教えて! 車掌の仕事【JR西日本に聞いてみました】

JR西日本に聞いてみました!

『JR時刻表』編集部がJR各社に鉄道にまつわるさまざまな疑問をQ&A方式で聞いていく連載です。
今回は……

Q. 教えて! 車掌の仕事

通勤列車や観光列車など、乗務する列車によっても車掌の仕事は異なります。
それぞれの車掌の業務内容について、JR西日本に聞いてみました!

A. 

まず、車掌にとって必要な持ち物には、会社貸与の携帯品(乗務員カバン、乗務カード、規程類、各種マニュアル、忍び錠(乗務時に必要な鍵)、腕時計、チケッター、業務用タブレット端末、車内補充券発行機、異常時携帯電話、異常時対応用具、電子ホイッスルなど)があり、これらの仕事道具を用いて乗務を行っています。

通勤列車に乗務する車掌の主な業務は、お客さまを安全・正確に目的地までお送りすること。列車到着・発車時の安全確認、ドアの開閉、放送による案内やお客さま応対などがあります。混雑時の車内の空調管理や秩序維持なども大切な業務。通勤列車には多くの方が乗車されるため、時間帯や場所に限らずホーム上の安全やドア扱いなど特段の注意を払っています。また、車掌は泊まり勤務が中心で出勤時刻は行路ごとに異なるため、時計とにらめっこしています。


新快速の車掌

観光列車では、始発駅から終着駅まで乗務する場合もあり、お客さまと接する時間も長くなります。旅先案内人としてのおもてなしの気持ちを忘れず、思い出に残る沿線案内放送や親切な接客を心がけ、お客さまに気持ちよく旅行していただけるよう努めています。
観光列車の研修では、機器の取り扱い、異常時対応などの講習のほか、元キャビンアテンダントから放送や接客の指導を受けることも。

車掌としてのやりがいを最も感じた瞬間は、放送に込めた思いがお客さまにしっかりと伝わった時です。年度はじめの時期、沿線に咲きほこる桜がとても美しく、また、自分自身も何か新しいことにチャレンジしたいという思いがあり「桜と年度はじめ」についての放送を行ったところ、後日お客さまから「放送を聞いて涙が出そうになりました」とお褒めの言葉をいただき、放送に込めた思いが届いたことへのうれしさを感じました。

  • 『JR時刻表』2022年11月号掲載時点の内容です。
  • 写真=JR西日本提供
  • 構成=時刻表編集部

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