JR東日本に聞いてみました!
『JR時刻表』編集部がJR各社に鉄道にまつわるさまざまな疑問をQ&A方式で聞いていく連載です。
今回は……
Q. 接客制服について知りたい!
駅社員や車掌・運転士の制服について、2020年に接客制服をリニューアルしたJR東日本に聞いてみました!
A. お客さまに「信頼感」や「親しみやすさ」を感じていただける接客制服を目指しました
JR東日本では、駅社員や車掌・運転士が着用する「接客型」の制服と、車両検修・設備関係業務に従事する社員が着用する「技術・検修型」の制服があります。どちらの制服にも、上衣・ズボンは冬用と夏用、シャツは半袖と長袖があります。
接客制服については、お客さまと接する最前線でサービスを提供する社員が、一体となってサービス向上に取り組めるよう、駅社員・車掌・運転士が全て同じ制服を着用しています。
快適な着用感に配慮した冬・夏用の接客制服
清潔感のあるクールビズ用制服
2020年5月に行われた接客制服のリニューアルにあたっては、全社員を対象としたアンケート調査を複数回実施。各職種の代表者が集まる「制服委員会」で、アンケート結果を踏まえたコンセプトや改善点を議論しました。
制服の特徴としては、「正統」と「品格」を表すダークネイビーを基調に、アクセントとして上衣の襟にグレーのラインを採用。また、上衣の袖ライン(駅長・区所長は2本、その他は1本)および制帽(5種類)で職制を区分しています。
駅長用制服
色については、JR東日本は営業エリアが広く、働く場所によっても温度変化が大きく、社員の体感温度にも差があることから、冬・夏を同じ色に統一することにより、着用期間を社員の自主判断とすることとしています。
リニューアルした制服は、これまでの制服から10%程度の軽量化を実現し、機能面においても3%程度の伸縮性の改善を図っています。シャツ生地についてはノーアイロン生地とすることで、清潔感を保つとともに夏用は通気性、冬用は保温性の向上を実現しました。また、上衣の表生地およびシャツ生地には、これまでの制服同様、環境に配慮した再生ポリエステルを使用しています。着用できなくなった制服については、今後、回収・リサイクルすることを検討しています。
制服の着用によって、お客さまに「信頼感」や「親しみやすさ」を感じていただけることを期待しています。
- ※写真=JR東日本提供
- ※構成=時刻表編集部