JR九州に聞いてみました!
『JR時刻表』編集部がJR各社に鉄道にまつわるさまざまな疑問をQ&A方式で聞いていく連載です。
今回は……
Q. 新幹線の座席シートについて教えて!
新幹線の座席シートのこだわりについて、JR九州に聞いてみました!
A. JR九州では、列車や号車ごとにさまざまな仕様の座席シートを導入しています
九州新幹線の座席シート
九州新幹線〔さくら〕〔つばめ〕に使用されている800系は、ゆったりとくつろいでいただけるよう全号車で2列シート&2列シートの配列にしています。新幹線では前例のない木材を車内で多用し、木のぬくもりを表現。座席シートの柄も3色のバリエーションがあるほか、腰掛の中央部には木製の収納式テーブルも設け、斬新で繊細なイメージとしました。
また、800系には後から新造された「新800系」と呼ばれる車両もあり、こちらも全号車で2列シート&2列シートの配列が取り入れられています。さらに、「新800系」は6両それぞれの座席シートが異なります。1号車は日本の伝統的な柄である市松模様、2号車はワインレッドの革製、3号車は鮮やかな赤系統のカーマインの無地、4号車はアイビー柄のゴブラン織、5号車はオレンジ系のツイード、6号車は4号車とは異なるアイビー柄を用いています。号車ごとに雰囲気のまったく異なる空間を楽しんでいただけます。
西九州新幹線の座席シート
そして、2022年9月に開業した西九州新幹線〔かもめ〕の座席シートにもぜひご注目いただきたいです。九州新幹線同様に、指定席には2列シート&2列シートの配列を取り入れ、快適にお過ごしいただけます。
指定席の座席には木材を使用し、号車ごとにシートの柄と色も異なります。
1号車はグレーの「菊大柄」、2号車はグリーンの「獅子柄」、3号車はベージュの「唐草」。九州の新幹線では唯一、全座席にコンセントが設置されています。ぜひ個性豊かな座席で新幹線の旅を楽しんでください。
- ※『JR時刻表』2023年9月号掲載時点の内容です。
- ※写真=JR九州提供
- ※構成=時刻表編集部