JR西日本に聞いてみました!
『JR時刻表』編集部がJR各社に鉄道にまつわるさまざまな疑問をQ&A方式で聞いていく連載です。
今回は……
Q. 落とし物(お忘れ物)の管理について教えて!
拾得されたお忘れ物がどのように管理されているのか、JR西日本に聞いてみました!
A. お忘れ物は厳重に管理され、お客さまに返却できるものは約3割です。
年間100万件以上にもなるお忘れ物の管理
駅で拾得されたり、届けられたりするお忘れ物は、JR西日本管内で年間100万件以上あります。そのうち、お客さまに返却できるのは約3割程度です。
駅や列車内で拾得されたお忘れ物は、一定期間その駅や最寄り駅で保管をします。その後、集約箇所へ移送し、最終的には警察署へ移管しています(傘等、一部移管されないものもあります)。
警察署では3カ月間保管したのち、落とし主が見つからなかったものはJR西日本へ所有権が移るため、処分や売却等を行っています。
持ち主へお返しするために欠かせない確認作業
お忘れ物で最も多いのは傘類で、衣類が続きます。梅雨の時季や雨の日には雨傘、夏には日傘、冬にはマフラーや手袋などの防寒具のお忘れ物が多くなる傾向があります。
お忘れ物を持ち主の方へ正確にお返しするために、お忘れ物の形状や特徴、紛失された時間・場所などの状況を丁寧にお聞きするようにしています。
そして、現物と照会を行い、間違いなくその方のものであるということを確認してお客さまにお返ししています。
ご要望に応え導入した「チャットサービス」
また、お客さまからのご要望を受け、JR西日本では2018(平成30)年から「お忘れ物チャットサービス」を開始しました。
このサービスの導入で、いつでもどこでもお忘れ物の問い合わせをしていただけるようになりました。
お忘れ物は、駅のベンチやトイレ、列車の網棚・座席の上に多く見られます。ご移動される際には、大切なお荷物をお忘れになっていないか、お気をつけいただければと思います。
- ※『JR時刻表』2023年12月号掲載時点の内容です。
- ※画像=JR西日本提供
- ※構成=時刻表編集部