JR東海に聞いてみました!
『JR時刻表』編集部がJR各社に鉄道にまつわるさまざまな疑問をQ&A方式で聞いていく連載です。
今回は……
Q. ビジネスパーソン向け車両について教えて!
通常の指定席車両とは異なる「S Work車両」について、JR東海に聞いてみました!
A. 時代に合わせた働き方に適応したサービスを導入
ビジネスパーソンのための快適な車内空間を
新幹線の車内で仕事を進めたいビジネスパーソン向けに、東海道・山陽新幹線(16両編成)の7号車指定席に設定をされた「S Work車両」。その名前には、「新幹線(Shinkansen)でシームレス(Seamless)に仕事(Work)を」という意味が込められています。
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、ICT(情報通信技術)を活用したテレワークやWeb会議といった場所を選ばない新しい働き方が広がりました。
こうした変化を踏まえ、東海道新幹線をご利用される際に、お客さまのワークスタイルに応じた移動時間をお過ごしいただけるよう、駅や車内のビジネス環境を整備しました。以前より新幹線車内でモバイル端末等を使用して仕事をされるお客さまがいましたが、コロナ禍を経て「S Work車両」は「場所を選ばずに仕事をしたい」というニーズの高まりにお応えするものと考えています。
実際にご利用されたお客さまからは「周囲に気兼ねなくパソコンを使った作業ができた」「車内で仕事に集中できた」などのお声をいただいております。
さまざまなニーズにお応えするサービスを実現
「S Work車両」は、集中して仕事をしたいとき、リラックスして仕事の構想を練りたいとき、Web会議などにおすすめです。
また、N700S車両の7・8号車間デッキ部に順次導入中の「ビジネスブース(別途要予約・有料)」は、広めの個室型のため周囲を気にせず、より気軽に電話対応やWeb会議を行うことができます。2人での打ち合わせや資料を広げて作業したいときにもおすすめです。
引き続き多くのお客さまに便利にご利用いただけるよう、周知やサービス向上に努めてまいります。
2021年10月の「S Work車両」のサービス開始以降、「隣席を気にせず、仕事に集中したい」や「パーティションがあるとよい」といったサービスを期待するお客さまからのご要望をいただき、一部の3人掛け席の中央にパーティション等を設置し、1人で1.5席分使用できる「S WorkPシート(普通車指定席のねだんに追加額の支払いが必要)」も導入しました。
また、「S Work車両」で使えるWi-Fiサービス「S Wi-Fi for Biz(N700S車両のみ搭載)」に接続をすると、話題のビジネス書籍が1冊10分で読める本の要約サービス「flier(フライヤー)」やビジネスに役立つ動画を視聴できる「グロービス学び放題」、新幹線の移動中にできるエクササイズを動画にて紹介する「WEBGYM」も楽しむことができます。
- ※『JR時刻表』2024年9月号掲載時点の内容です。
- ※写真=JR東海提供
- ※構成=時刻表編集部