謎解きで熱くなる鉄道旅2018<第2弾>
青春18きっぷの夏が来た!
鉄道の達人にチャレンジする「謎解きで熱くなる鉄道旅2018」
第2弾は、3つのエリアでテーマごとに出題されるMISSIONにチャレンジしよう!
・MISSION 1「北海道グルメとお酒の旅」
・MISSION 2「近畿ファミリー旅」
・MISSION 3「九州温泉とSL列車の旅」
俺×青春18きっぷ×夏=青春
鉄道の達人にチャレンジ
青春18きっぷでいつもより熱い2018年の夏を過ごそう!
青春18きっぷとは
年齢にかかわらず、全国のJR線普通・快速列車の普通車自由席が一日乗り放題のきっぷ。5回分が1セットになっている。おねだんは12050円。同一行程なら、最大5人まで同時に利用できる。全国のJRの主な駅のみどりの窓口、旅行会社、指定席券売機でも購入可能。
発売時期・利用期間
◎春
発売期間:2月20日~3月31日
利用期間:3月1日~4月10日
◎夏
発売時期:7月1日~8月31日
利用期間:7月20日~9月10日
◎冬
発売時期:12月1日~12月31日
利用期間:12月10日~1月10日
鉄道の達人:結解喜幸
鉄道の達人にチャレンジする<MISSION 1>北海道グルメとお酒の旅
夏の利用期間中に「青春18きっぷ」を3回分使用し、次の条件をクリアする3日間の旅程を考え、のんびりと普通列車の旅を楽しんでほしい。
交通費:「青春18きっぷ」3回分+3000円以内(JR在来線の快速・普通列車の普通車指定席および第三セクター鉄道線・私鉄線・バスなどJR在来線以外の交通機関を利用する場合の運賃・料金)*宿泊費・飲食代などは含まない
旅の日程:2018年8月22日~9月8日出発の2泊3日(9月2~4日出発を除く)
出発駅:青森駅6時~6時30分の間
到着駅:根室駅18時30分~19時の間
1日目条件
- 1.昼食は駅前の朝市にある食堂で海鮮丼を味わう
- 2.名物の〇〇だんごと爽やかな湖畔の散策を楽しむ
- 3.途中駅で30分以上の停車時間があるので名物の「〇〇めし」を購入
- 4.乗換時間を利用して名物の「△△めし」を購入(売切の場合もある)
- 5.北海道を代表する都市の駅前ホテルに宿泊
2日目条件
- 1.6時30分~7時の間に発車する列車に乗車する
- 2.終着駅では約30分後に発車するこの日の最終列車に乗車する
- 3.廃止が決定した支線の終着駅まで行き、同じ路線の分岐駅まで乗車する
- 4.分岐駅からは「青春18きっぷ」の特例を利用する
- 5.名物の「〇〇丼」で有名な都市の駅前ホテルに宿泊する
3日目条件
- 1.7時30分~8時の間に発車する列車に乗車する
- 2.次の下車駅では近隣施設の営業時間を待ってワインを試飲する
- 3.往路はワイドな視界が楽しめる普通車指定席を利用する
- 4.復路は昔懐かしい客車列車の旅が楽しめる普通車自由席を利用する
- 5.「JR最東端」に位置する無人駅を車窓から確認する
- ※「〇〇弁当」などの〇〇や△△の数と文字の数は必ずしも一致はしません
MISSION 1のトレたび編集室の考察
1日目の考察
まず注目したのは【5.北海道を代表する都市の駅前ホテルに宿泊】。北海道を代表する都市と言えば札幌。札幌の駅前ホテルといえば「JRタワー日航札幌」!ということで1日目は青森駅から札幌駅を目指す。【1.昼食は駅前の朝市にある食堂で海鮮丼を味わう】は函館駅にかける。【2.名物の○○だんごと爽やかな湖畔の散策を楽しむ】は、「湖畔」から考えて大沼公園と予想。調べてみると名物は「大沼だんご」! 間違いない。次に【3.途中駅で30分以上の停車時間があるので名物の「○○めし」を購入】は大沼駅から長万部駅までで停車時間が30分以上ある駅=森駅の名物「いかめし」。【4.乗換時間を利用して名物の「○○めし」を購入(売切の場合もある)】は、乗換時間の長い、長万部駅で、名物「かにめし」が買える。(売切の場合もある)もヒントだなあ。これで条件はすべてクリアしたのであとはこれを結ぶ行程を作ればOK。
まず本州から北海道へは「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を使って新幹線で渡る。そしてここからがさすが達人。新青森駅から北海道新幹線でびゅーんではなく津軽本線で津軽二股駅まで出で奥津軽いまべつ駅で乗り換え。素人の私からすると不思議な行程。そのあとは木古内駅から道南いさびり鉄道。「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」をできるだけ使うのだなあと納得。あとは大沼公園駅に止まる列車の少なさに悩んだが、大沼駅に戻ることで解決。青春18きっぷはこうやって戻ったりしても乗れるところが便利。あとは順調に札幌駅まで到着。したのだが実はこのMISSIONでわたしはすこしズルをした。達人とのやりとりで「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を使うことを知っていたのだ。これを知らなかった一駅も進めず終わっていたかも。何はともあれ1日目終了!
行程
青森(6:15)→蟹田(6:58)
蟹田(7:07)→津軽二股(7:31)
奥津軽いまべつ(8:12)→木古内(8:49)
木古内(10:13)→函館(11:13)
函館(12:34)→大沼公園(13:13)
大沼公園(14:14)→大沼(14:43)
大沼(15:13)→長万部(17:51)
長万部(20:00)→札幌(22:50)
2日目の考察
札幌駅からスタート。まず【3.廃止が決定した支線の終着駅まで行き、同じ路線の分岐駅まで乗車する】は札幌駅のすぐ隣、桑園駅から札沼線で新十津川駅まで。札幌駅6:58発、新十津川駅9:28着。ここから【2.終着駅では約30分後に発車するこの日の最終列車に乗車する】なので新十津川駅10:00発に乗る。北海道の最終列車、恐るべし。【4.分岐駅からは「青春18きっぷ」の特例を利用する】は石勝線の新夕張駅~新得駅間でクリア。【5.名物の「○○丼」で有名な都市の駅前ホテルに宿泊する】は帯広駅の豚丼。一見何も迷わず終わったようだが、最初に【3.廃止が決定した支線の終着駅まで行き、同じ路線の分岐駅まで乗車する】を夕張線だと思い、時間がまったく合わなかったり、なぜか石見沢駅経由だと勘違いしてまた合わなかったり3ルートくらいは間違えた。北海道は廃線予定の路線が多いなあと少しさみしくなった。
行程
札幌(6:58)→新十津川(9:28)
新十津川(10:00)→札幌(12:15)
札幌(12:22)→千歳(13:16)
千歳(14:27)→新夕張(15:55)
新夕張(17:20)→帯広(19:00)スーパーとかち5号
3日目の考察
最終日は帯広駅からスタート。根室駅を目指す。まず【5.JR最東端に位置する無人駅を車窓から確認する】は東根室駅。根室駅に向かうときに確認できる。次に【2.次の下車駅では近隣施設の営業時間を待ってワインを試飲する】に注目。ここは個人的にずっと気になっていたのですぐにわかった。「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」。通称“ワイン城”。池田駅だ。帯広駅7:47発、池田駅8:18着。「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」の9:00のオープンを待つ。これはもうこの日は根室本線だけでクリアなのでは? と思った。この思い込みのせいで残りの2つの条件がなかなかクリアできず、大変な思いをすることに……。【3.往路はワイドな視界が楽しめる普通車指定席を利用する】ということは快速か観光列車。でも根室本線でこの時間帯に当てはまる列車がない。もしかしたら全部間違っているのかももうギブアップしてしまおうかなと思った。
が、ここで必殺「列車編成表」! 目次の列車名からどうにかヒントを探す。JR北海道の列車はそこまで多くないので、思っていたよりすぐにわかった。「くしろ湿原ノロッコ号」だ。東釧路駅から釧網本線を走るリゾート列車。なんだ。思い込みとは恐ろしい。往復ってそういうことか~。そして時間を調べるとぴったり。本当に達人の作る行程は美しい。3日目、無事終了!
行程
帯広(7:47)→池田(8:18)
池田(10:59)→釧路(13:16)
釧路(13:35)→塘路(14:17)
塘路(14:48)→釧路(15:36)
釧路(16:17)→根室(18:49)
鉄道の達人の解答
今回は出発駅が青森駅、到着駅が根室駅ということで、北海道内を巡ることがすぐにわかります。「青春18きっぷ」で北海道に渡る場合は、オプションの「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2,300円)が必要になります。奥津軽いまべつ駅から木古内駅まで新幹線の立席(普通車の空いている席)が利用でき、さらに木古内駅から五稜郭駅まで道南いさりび鉄道線に乗車できます。そして1日目の条件を探ると「駅前の朝市&海鮮丼=函館駅&駅前食堂」、「名物〇〇だんごと湖畔散策=大沼公園駅&大沼だんご&大沼・小沼」、「名物〇〇めし=森駅&いかめし」、「名物〇〇めし=長万部駅&かにめし」と点が見えてきます。後は点を繋ぐ列車を探せばOKです。
2日目は「約30分後に発車するこの日の最終列車」から札沼線新十津川駅が思い浮かべばOKです。この後、札幌~旭川~北見・網走(泊)とする予定でしたが、接続列車の旭川駅着が15時38分、北見行の最終列車が何と旭川駅発15時37分。「1分の壁」に泣くことになり、石勝線経由のルートを選ぶことになりました。新夕張駅から支線の夕張駅まで往復乗車できること、新夕張駅から新得駅まで特例として特急列車の普通車自由席に乗れることを考えれば、石勝線経由も魅力がありました。今夜は「名物〇〇丼=帯広駅&豚丼」をいただきます。
3日目は「ワインの試飲=池田駅&ワイン城」(9時~)です。ワインとステーキが楽しめるレストランは11時開店ですので、車内で楽しむワインを手に釧路駅へ向かいます。当初の釧網本線経由の目的は、釧路湿原をワイドな車窓に楽しめる「くしろ湿原ノロッコ号」です。往路はトロッコ車両の指定席(520円)、復路は客車タイプの自由席を利用します。後は釧路駅から根室駅まで花咲線の列車に乗ればミッションはクリアです。なお、交通費3,000円以内は2,300円+520円=2,820円でクリアしています。
路線図
鉄道の達人にチャレンジする<MISSION 2>近畿ファミリー旅
夏の利用期間中に「青春18きっぷ」を2回分使用し、次の条件をクリアする2日間の旅程を考え、のんびりと普通列車の旅を楽しんでほしい。
交通費:「青春18きっぷ」2回分+3100円以内(JR在来線の快速・普通列車の普通車指定席および第三セクター鉄道線・私鉄線・バスなどJR在来線以外の交通機関を利用する場合の運賃・料金)*宿泊費・飲食代などは含まない
旅の日程:2018年8月22日~9月9日出発の1泊2日
出発駅:大阪駅6時~6時30分の間
到着駅:大阪駅21時30分~22時30分の間
1日目条件
- 1.2つ目の乗換駅で電車・バス・船などに乗れる「特別企画乗車券」を購入
- 2.8時54分~16時12分の間は「特別企画乗車券」をフル活用する
- 3.電車~バス~船~バス~ケーブルカー往復~バス~電車の順に使用
- 4.「鯖」を使用した名物駅弁を販売する駅で列車を乗り換える
- 5.駅前広場に動く恐竜がいる市の玄関口に宿泊
2日目条件
- 1.蒸気機関車や電気機関車が保存・展示されている施設を見学する
- 2.新幹線が発着する乗継駅で昼食用の駅弁「ステーキ弁当」を購入
- 3.非電化区間と電化区間がある〇〇本線に乗車する
- 4.到着駅に向かう列車に乗るが、途中駅で乗り換えて大回りする
- 5.乗継の列車を約1時間後にすればご当地ラーメンが味わえる
- ※「○○弁当」などの○○や△△の数と文字の数は必ずしも一致はしません。
MISSION 2のトレたび編集室の考察
1日目の考察
この日の条件はパッと見ただけで難しそうと思った。【3.電車~バス~船~バス~ケーブルカー往復~バスの順に使用】がまずもうよくわからない。青春18きっぷの旅なのにバスに乗って船に乗ってケーブルカーに乗るのか。とりあえず目指す場所がわかった方がいいかなと思い【5.駅前広場に動く恐竜がいる市の玄関口に宿泊】から考える。駅に恐竜がいる駅といえば福井駅! 1日目の目的地は決定。次に【4.「鯖」を使用した名物駅弁を販売する駅で列車を乗り換える】は福井方面で乗り換えができるようなある程度大きい駅で鯖の駅弁……。敦賀駅にたどり着いた。次に【3.電車~バス~船~バス~ケーブルカー往復~バスの順に使用】から「特別企画乗車券」はフリーパスタイプだろうと予想。調べてみるが、まっっっったく分からない。ケーブルカーで思い浮かんだのは「南海電鉄」。でも大阪から見て福井とは反対方向。どうしたものか。ギ、ギブアップです。
2日目の考察
1日目はギブアップしてしまったが宿泊は福井駅なので、とりあえず福井駅からスタートする。まずは【1.蒸気機関車や電気機関車が保存・展示されている施設を見学する】。前に別件で「黒壁スクエア」を調べたときに長浜になにかあったような……と思い調べてみると「長浜鉄道スクエア」を発見! 次に【2.新幹線が発着する乗継駅で昼食用の駅弁「ステーキ弁当」を購入】はとりあえず1番近い新幹線の駅の米原を調べる。井筒屋のステーキ弁当を発見! 順調。普通の旅行ならここから大阪にまっすぐ帰るところだが、達人の作る青春18きっぷの旅。ここからが本番。
【3.非電化区間と電化区間がある○○本線に乗車する】は関西本線の亀山駅~加茂駅間。ということは名古屋駅経由かな? ということは【4.乗継の列車を約1時間後にすればご当地ラーメンが味わえる】は名古屋の『寿がきや』のラーメン? ここまで来たらせっかくならラーメン食べて帰りたい! と1時間遅らせて帰る行程を考えてみる。2日目は順調に終わりそうと思ったが、そんなすんなりいくはずもなかった。1時間遅らせてラーメンを食べて帰る行程にしたはずなのに、21:.35に大阪駅についてしまった……。達人、どこまでいくのが正解だったのでしょうか。またしても答えに辿りつけず終了。涙。
行程
福井(7:41)→敦賀(8:32)
敦賀(9:23)→近江塩津(9:39)
近江塩津(10:05)→長浜(10:29)
長浜(12:29)→米原(12:42)
米原(13:00)→大垣(13:55)
大垣(13:56)→名古屋(14:28)
名古屋(16:14)→亀山(17:18)
亀山(17:43)→加茂(19:17)
加茂(19:19)→木津(19:28)
木津(19:33)→京都(20:42)
京都(20:52)→大阪(21:35)
鉄道の達人の解答
大阪駅から大阪駅まで1泊2日で関西圏を巡るプランです。1日目の一番のポイントは電車・バス・船などに乗れる「企画乗車券」です。関西圏の第三セクター・私鉄線のおトクな「企画乗車券」が見つかれば、後は「JR時刻表」の「JRバス電車&会社線」頁から電車~バス~船~バス~ケーブルカー~バス~電車と乗り継ぐ時刻を調べることができます。企画乗車券とは京都丹後鉄道の「天橋立まるごとフリーパス」(おとな3,090円、こども1,550円)で、同社の全線(特急列車自由席の利用も可)および丹後海陸交通の路線バス・観光船・ケーブルカー・リフト・登山バスが1日間乗り降り自由)となります。電車の発車時刻8時54分、電車の到着時刻16時12分の条件から、JRとの接続駅は福知山駅とわかります。後は「鯖を使用した名物駅弁=敦賀駅」、「動く恐竜=福井駅」ですので、小浜線経由で今夜の宿がある福井駅に向かいます。敦賀駅前泊でもよいのですが、福井駅まで来たのは駅前乗り入れの福井鉄道とえちぜん鉄道福井駅の新駅を見たかったからです。
2日目の条件を探ると「蒸気機関車や電気機関車が保存・展示される施設=長浜駅&長浜鉄道スクエア」、「新幹線が発着する乗継駅=米原駅」、「非電化区間と電化区間がある路線=関西本線名古屋~加茂~JR難波間」が分かります。福井駅~長浜駅~米原駅~名古屋駅~加茂駅~王寺駅(大回りするために和歌山線経由を選択)~和歌山駅と乗り継ぐ列車を調べます。最後は和歌山駅で途中下車して「和歌山ラーメン」を食べ、大阪駅に直通する「紀州路快速」に乗車します。疲れたなと思った場合は王寺駅で乗り換えず、そのまま大阪駅まで乗車すれば、大阪駅には18時9分に到着します。臨機応変・自由自在に予定を変更できるのも「青春18きっぷ」ならではのものです。
出発駅から接続駅までの移動で「青春18きっぷ」を使用し、目的地では他社線の「企画乗車券」をプラスして利用するのも手です。なお、交通費3,100円以内は「天橋立まるごとフリーパス」(3,090円)でクリアしています。
路線図
鉄道の達人にチャレンジ<MISSION 3>九州温泉とSL列車の旅
夏の利用期間中に「青春18きっぷ」を3回分使用し、次の条件をクリアする3日間の旅程を考え、のんびりと普通列車の旅を楽しんでほしい。
交通費:「青春18きっぷ」3回分+1400円以内(JR在来線の快速・普通列車の普通車指定席および第三セクター鉄道線・私鉄線・バスなどJR在来線以外の交通機関を利用する場合の運賃・料金)*宿泊費・飲食代などは含まない
旅の日程:2018年8月24日~9月8日出発の2泊3日(8月29・30日と9月3~7日出発を除く)
出発駅:博多駅6時~6時30分の間
到着駅:博多駅21時30分~22時の間
1日目条件
- 1.乗車した列車の終着駅から全車指定席のレトロな列車に乗車する
- 2.今も続いている駅ホームの立ち売りで名物「〇〇めし」を購入する
- 3.普通車指定席を利用して明治期の鉄道遺産の旅を楽しむ
- 4.駅前広場に展示されている蒸気機関車や資料館を見学する
- 5.18時過ぎの早めの到着でゆっくりと郷土料理&焼酎を楽しむ
2日目条件
- 1.今日は早起きして「JR最南端」に位置する駅まで往復する
- 2.10時38分~13時11分の乗継時間を利用して市内散策を楽しむ
- 3.約1時間15分の乗継時間を利用して郷土料理を楽しむ
- 4.下り1本、上り2本しか直通する普通列車が無い区間を踏破する
- 5.おんせん県を代表する温泉地に宿泊する
3日目条件
- 1.早朝から湯けむりが立ち込める温泉地の湯めぐりを楽しむ
- 2.高原リゾートの人気温泉地でランチと温泉を楽しむ
- 3.保存・展示されている旧機関区の扇形庫を見学する
- 4.藩政時代の天領の街並みと温泉・夕食を楽しむ
- 5.19時台の列車に乗車するが21時台の列車でも博多駅まで戻れる
- ※「〇〇弁当」などの〇〇や△△の数と文字の数は必ずしも一致はしません。
MISSION 3のトレたび編集室の考察
1日目の考察
このMISSIONのテーマは「九州温泉とSL列車の旅」。ならば【1.乗車した列車の終着駅から全車指定席のレトロな列車に乗車する】か【3.普通車指摘席を利用して明治期の鉄道遺産の旅を楽しむ】のどちらかはSL列車に乗車だろうと予想。九州のSLといえば「SL人吉」。「SL人吉」は全車指定席なので【1.乗車した列車の終着駅から全車指定席のレトロな列車に乗車する】がこれだ。さらに人吉駅では駅弁「栗めし」の立ち売りも行なわれているので【2.今も続いている駅のホームの立ち売りで名物「○○めし」を購入する】もクリア! そして駅前には「人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868」と線路を挟んで「人吉機関車庫」があるので【4.駅前広場に展示されている蒸気機関車や資料館を見学する】もクリア! なんだかこんなに人吉だけでも条件をクリアしていいのか、若干のもやもやが残るがきっと乗ることは間違いない。
SL人吉に乗るのであれば、【3.普通車指摘席を利用して明治期の鉄道遺産の旅を楽しむ】は近くを走る列車であろう。同じ区間を走る「かわせみ やませみ」か「いさぶろう しんぺい」かな。乗継にちょうどいい時間の列車はあるだろうかと探す。と「いさぶろう しんぺい」のしんぺい4号が熊本着18:18! きっと【5.18時過ぎの早めの到着でゆっくりと郷土料理&焼酎を楽しむ】はこれだ! 1日目の目的地は「熊本」に決定。【1.乗車した列車の終着駅から全車指定席のレトロな列車に乗車する】から博多から6時~6時30分の間に乗車して終着駅…鹿児島本線で熊本9:05着…? そうすると9:45発のSL人吉に乗り換えられるけど…こんなに単純な経路で本当にいいのだろうか? うーん、でもいちおうすべての条件にクリアしているし、いいのかなあ。と、もやもやを残しながら1日目終了。
行程
【誤】
博多(6:28)→熊本(9:05)
熊本(9:45)→人吉(12:09)SL人吉@820
人吉(16:43)→熊本(18:18)しんぺい4号@520
【正】
博多(6:28)→熊本(9:05)
熊本(9:45)→人吉(12:09)SL人吉@820
人吉(13:22)→吉松(14:48)いさぶろう3号@520
吉松(16:32)→隼人(17:24)
隼人(17:36)→鹿児島中央(18:12)
2日目の考察
2日目の行程を考え出して気づく。1日目の熊本泊は間違いではないか。やっぱりもやもやはあっていた。あわあわと行程を考えなおし鹿児島中央にたどり着いた。というより普通に考えて鹿児島中央の方が自然だったなあ。達人も言っていたがこの日の1番のポイントは【4.下り1本、上り2本しか直通する普通列車が無い区間を踏破する】である。“日豊本線の宗太郎越え”だ。時刻表を見ても本数が少ないのがパッと分かる。【1.今日は早起きして「JR最南端」に位置する駅、まで往復する】とあるし、【5.おんせん県を代表する温泉地に宿泊する】だから、夜は大分方面に向かうので、下りは考えにくい。上りだとすると朝一の延岡駅6:10発は物理的に無理なので、残る1本の延岡駅19:33発に乗車。完璧。
この日の行程はひたすらここから逆算。【2.10時38分~13時11分の乗継時間を利用して市内散策を楽しむ】をヒントにして鹿児島駅を見つける。1日目と違って乗り換えも多いし、乗車時間も長い。実際に乗っていたら大変そう。【3.約1時間15分の乗継時間を利用して郷土料理を楽しむ】は鹿児島駅かな? と思ったが、延岡駅19:33発に合わせて宮崎駅でも時間がとれる。お腹もすいてくる時間帯。さすが達人。無事宗太郎越えも無事クリアして、大分駅まできたが、湯布院と別府で悩む。個人的には湯布院。だけど、1日目の反省を踏まえ、翌日のことも考えて別府駅に宿泊にして2日目終了。
行程
鹿児島中央(6:21)→山川(7:33)
山川(7:37)→西大山(7:44)
西大山(8:31)→指宿(8:48)
指宿(9:01)→鹿児島中央(10:19)
鹿児島中央(10:35)→鹿児島(10:38)
鹿児島(13:15)→隼人(13:46)
隼人(13:47)→都城(14:44)
都城(15:05)→宮崎(16:09)
宮崎(17:44)→延岡(19:09)
延岡(19:33)→佐伯(20:44)
佐伯(21:12)→大分(22:44)
大分(23:00)→別府(23:12)
3日目の考察
まず別府に宿泊しているので、【1.早朝から湯けむりが立ち込める温泉地の湯めぐりを楽しむ】はこのまま別府を楽しむ。次に【3.保存・展示されている旧機関区の扇形庫を見学する】は、かの有名な「豊後森機関庫」だろう。なので豊後森駅。え、余裕。と思わず思ってしまった。これを後で反省することになる。次に注目したのは【4.藩政時代の天領の街並みと温泉・夕食を楽しむ】。このエリアで歴史的な街並みが楽しめるところ…まず浮かんだのは杵築。距離感もいい感じ。次の条件が【5.19時台の列車に乗車するが21時台の列車でも博多駅まで戻れる】なので、きっとこれが最後の立ち寄りだろうから、杵築駅19時台発で博多21時30分~22時着の列車を調べる。が、ない。そんなに離れていないと思ったが、ぐるっと大きく回らないといけないのでけっこう時間がかかる。あれ、どうしよう。他に歴史的な街並みがあるところを探して路線図を見る。いうよりもはや睨んでいるレベル。
日田! こんなすぐ近くにあるじゃん。しかも列車の時間も日田駅19:28発、博多駅着21:47。ぴったり。ということでここまでは順調に繋がった。【2.高原リゾートの人気温泉地でランチと温泉を楽しむ】は、阿蘇かな。豊後森駅や日田駅とは路線も違うし、ランチだからきっと最初によるはず。別府駅からの時刻を調べるとなんと! なんてスムーズな乗継ぎ。さすが達人。阿蘇駅着11:30。お昼の時間にもぴったり。しかしここまで来て問題発生。豊後森機関庫による時間がない。豊後森駅から日田駅までの時間を遅らせる…?でもそうすると夕食と温泉を楽しむ予定の日田での時間が1時間も取れなくなってしまう…。どうしよう…。うーーーーんでも……。もうギブアップ! これ以上は私の知識ではどうしようもない! ここまでできたからよし! 終了!
行程
別府(8:52)→大分(9:06)
大分(9:14)→阿蘇(11:30)
阿蘇(12:58)→豊後竹田(13:45)
豊後竹田(13:47)→大分(14:58)
大分(15:10)→湯布院(16:15)
湯布院(16:19)→豊後森(16:53)
豊後森(16:53)→日田(17:24)
日田(19:28)→久留米(20:38)
久留米(20:38)→博多(21:47)
鉄道の達人の解答
博多駅から博多駅まで2泊3日で九州内を巡るプランです。1日目の条件を探ると「全車指定席のレトロな列車=SL人吉」、「駅ホームの立ち売り=人吉駅&栗めし」が浮かびますので、博多駅~熊本駅~人吉駅の線が繋がります。「明治期の鉄道遺産=肥薩線人吉~吉松間」から観光列車「いさぶろう」の普通車指定席(一部自由席があるが、車窓観光に向かないロングシートなので指定席を利用)を利用して、大畑駅のループ線やスイッチバック、矢岳駅の蒸気機関車展示館、日本三大車窓のひとつに数えられる絶景、真幸駅のスイッチバックとホームの鐘などを楽しみます。「駅前広場の蒸気機関車=吉松駅」からどこに向かうかと思うのですが、2日目の条件に「JR最南端に位置する駅」とありますので、鹿児島市内に宿泊することが推理できます。
2日目は指宿枕崎線の列車で「JR最南端=西大山駅」を往復します。西大山駅からの復路は1本遅らせ、開聞岳と最南端の標柱を入れて列車の撮影を楽しむのも良いでしょう。鹿児島中央駅では日豊本線の列車を乗り継いで宮崎駅方面へと向かいますが、日豊本線のとなる区間が「青春18きっぷ」の難所となっており、その時間に合わせて鹿児島市内観光や宮崎駅界隈での郷土料理などをプランに入れています。難所とは日豊本線の佐伯~延岡間で、1日に下り1本、上り2本しか普通列車が走っていません。日豊本線を踏破するには「佐伯6時18分→延岡7時26分」、「延岡6時10分→佐伯7時19分」、「延岡19時33分→佐伯20時44分」のいずれかに乗車するしかありません。朝の列車は佐伯または延岡に宿を取る必要があり、同日の鹿児島中央駅~大分駅・別府駅の通過利用では夜の上り列車を選択することになります。
3日目は早朝から宿泊先の別府で湯めぐりを楽しみ、昼食は「高原のリゾート・人気の温泉地=由布院駅」という定番のコースを辿ります。由布院駅のホームには足湯がありますので、列車待ちの間に利用することができます。記念にもなるタオルと絵葉書付きの「足湯券」(160円)も販売されていますので、由布院駅足湯利用の記念に購入すると良いでしょう。条件の「旧機関区の扇形庫=豊後森駅」ですので、普通列車の乗継時間を利用して見学することができます。最後は「天領の街並み・温泉地=日田駅」となりますが、ここは温泉地としても知られるところですので、街並み散策の後は立ち寄り湯&食事を楽しむことができます。博多駅まで戻れる最終列車は日田駅発21時14分となります。
1日目は指宿温泉泊として、朝の散歩で西大山駅を往復するのも良いですね。なお、交通費1,400円以内は800円+520円=1320円でクリアしています。
路線図
トレたび編集室より
夏の青春18きっぷの旅 第2弾楽しんでいただけましたでしょうか? 今回は編集室Iもチャンレジしましたが、仕事を忘れて楽しんでしまいMISSIONひとつにつき1日かけてしまいました……。
冬の18きっぷの旅もみなさんにワクワクしていただけるような企画を考えております! トレたびでトレーニングして次回の公開をお待ちくださいね♪
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