2025.01.30ジパング俱楽部建築史家・倉方俊輔さん、居酒屋探訪家・太田和彦さん選!京都私的遺産|京の冬の旅/京都デスティネーションキャンペーン
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「ジパング倶楽部」は、65歳以上の方なら全国のJR線きっぷの割引、JRホテルグループのホテルを優待料金で利用できるなど、魅力的なサービスが満載です。観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」開催中の京都への旅もおトクに。
デスティネーションキャンペーンとは?
1978(昭和53)年に始まった、自治体や旅行会社などとJR6 社(北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州。発足当時は国鉄)が協力して開催する国内最大級の大型観光キャンペーンです。
「デスティネーション(Destination)」とは、旅の目的地や行き先のことです。
「京の冬の旅」キャンペーン実施中
2025年1月~3月、京都市ではJRグループ6社と連携したデスティネーションキャンペーンとして、「京の冬の旅」を開催中です。
第59回を迎える今回のテーマは、「世界遺産登録30周年」と「洛陽三十三所観音霊場再興20周年」。「古都京都の文化財」がユネスコの世界文化遺産となってから30年、また、平安時代に定められた「西国三十三所」に代わる京都市内の巡礼路が再興から20年を迎えたことにちなみ、非公開文化財の数々を公開する。
●非公開文化財特別公開・公開期間:2025年1月10日(金)~3月18日(火)
千年先にも残したい、京の遺産
悠久の歴史をもつ京都には、世界遺産はもちろん、世界に誇るものがあふれている。
公的に認定されたものから、その道の専門家が選ぶ私的遺産まで、京都の魅力を再発見する旅へ出かけよう。
建築史家・倉方俊輔さんが選ぶ、モダン建築遺産
本願寺伝道院(ほんがんじでんどういん)
玄関上部のドームが目を引く
「京都モダン建築祭」実行委員も務める建築史家・倉方俊輔氏が選んだのは、日本建築史学の基礎を固めた伊東忠太の代表作・本願寺伝道院。
世界一周留学に赴いた伊東は、西洋だけでなくアジアにも素晴らしい建築があると主張。留学後最初に手がけた本願寺伝道院は、東西文化が融合した「生命力あふれる折衷様式」が光る。
レンガ壁の外観は英国様式でありながら、ドームを支える柱には仏教寺院のような意匠が、柱の間にはイスラム風の窓が開き、建物の周囲には妖怪の石像があるなど、アジア風の意匠が細部に施されている。
本願寺伝道院
真宗信徒生命保険株式会社の社屋として明治45年(1912)に建てられた。日本、インドなどアジア、西洋が三位一体となった建築は重要文化財に指定されている。内部は通常非公開。
住所 | 下京区油小路通正面 |
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問い合わせ先 | 075・371・5181 |
交通アクセス | 京都駅から徒歩15分 |
料金 | 前売券1500円、当日券2000円 |
URL | https://www.hongwanji.kyoto/ |
京都近現代建築ものがたり
居酒屋探訪家・太田和彦さんが選ぶ、居酒屋遺産
神馬(しんめ)
千年の時とともに流れる京都のシンボル
入口からの眺め。手書きの品書きがずらりと並ぶ
写真奥が「にしん茄子」990 円、手前が「鯖きずし」1155 円
デザイナー・作家で、居酒屋探訪をライフワークとする太田和彦氏が選んだのは、昭和9年(1934)開業の「神馬」。
白壁蔵の重厚な外観に、店内の枯れ池泉には金色擬宝珠(ぎぼし)の太鼓橋が架かる。高級割烹のような装いでありながら、情に厚い店主の料理には「手抜きのない親しみやすさ」があり、常連客、観光客分け隔てなく迎え入れてくれる。
神馬
酒店の建物を改装した風格ある居酒屋。銘酒6種を独自にブレンドした熱燗が人気で、料亭で修業した3代目の料理は絶品。冬はズワイガニやぶりしゃぶも取り扱う。遠方からの客も多く予約がおすすめ。
住所 | 上京区玉屋町38 |
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問い合わせ先 | 075・461・3635 |
交通アクセス | 嵐電北野線北野白梅町駅から徒歩17分 |
時間 | 17時~21時30分 |
定休日 | 日曜 |
URL | https://www.shinme-kyoto.jp/ |
日本居酒屋遺産西日本編
「京の冬の旅」キャンペーン実施中/別冊旅の手帖発売中
京都の遺産めぐりMAP
協力/別冊旅の手帖「京の冬の旅」編集部
デスティネーションキャンペーンをもっと楽しもう!
- ※記事中の情報は2024年11月1日時点のものです。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。