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2023.11.02鉄道東海道・山陽新幹線N700S「ビジネス向けサービス」 -ビジネスパーソン向け「S Work車両」が、“走るオフィス"として活躍(THE列車)

東海道・山陽新幹線の車内で仕事が進む「S Work車両」

東海道・山陽新幹線「のぞみ」「ひかり」「こだま」(16両編成限定)の車内で仕事を進められるのが、7号車の普通車指定席「S Work車両」です。ビジネスユースに最適な車内環境が確保されており、集中して仕事をしたいときやリラックスして仕事の構想を練りたいとき、Webミーティングをしたいときなどに活用できます。

「S Work車両」はネット予約サービス(エクスプレス予約・スマートEX)専用商品で、お手持ちのスマートフォンやパソコンから簡単に列車の予約をすることができます。また、N700S車両の一部に「ビジネスブース」(個室)が備えられており、自分のオフィス感覚で打ち合わせやWeb会議をすることも可能です。

なお、N700S車両の「ビジネスブース」は、整備の完了した編成から順次利用でき、2024年度中には全編成が整備を完了する予定です。

鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報

N700S(Supreme)車両

N700S(Supreme)は、JR東海の13年ぶりのフルモデルチェンジとして2020年に登場した次世代新幹線標準車両です。


“最高の”新幹線を追い求め、技術開発の粋を結集した車両で、「さらなる安全・安定輸送の実現」「革新的技術の採用」「快適性・利便性の向上」「標準車両の実現」「より一層の環境性能向上」のすべてを最高レベルで提供するものです。

外観は伝統を継承しつつ進化を遂げた装い、車内は上質な質感と機能美の融合を図っており、高速運転時の快適な乗り心地を実現しています。


「N700S」の車両をもっとくわしく

N700S―世界よ、これが日本(の新幹線)だ。シートからトイレまで車内を徹底解説(THE列車)

7号車普通車指定席「S Work車両」

「S Work車両」は、ビジネスという同じ目的で利用する乗客同士、気兼ねなく仕事を進められるように想定した車両です。


パソコンの打鍵音、携帯電話での通話など、仕事を進めるうえでの最低限の作業音は、乗客同士相互に許容することを前提にこの車両を利用します。座席はリクライニングの角度を小さくし、全席の背もたれが倒れてきても、モバイル端末などを利用しやすい環境に整備しています。

なお、N700S車両は全座席にコンセントが設置され、新幹線の車内ビジネスワークがより快適で便利なものとなっています。


「S WorkPシート」

7号車「S Work車両」の車内に設置されるプレミアムな座席です。


3人掛けの中央B席にパーティションを設置し、窓側のA席と通路側のC席のパーソナルスペースを広くしています。また、ノートパソコンなどの入力がしやすくなるよう、手元にスライドすると傾斜するテーブルに改良。広いスペースでより快適に仕事ができます。

なお、当面「S WorkPシート」は通常の普通車指定席(EXサービス利用)のねだんに1,200円をプラスすることで利用可能です。

「ビジネスブース」

N700S車両には、7号車「S Work車両」利用者限定の「ビジネスブース」(個室)を順次整備。


ブース内にテーブルやハイチェア、コンセント、スマートフォンの急速充電が可能なUSBポート(Type-A/C)が備え付けられているため、打ち合わせやWeb会議などで利用することができます。

利用時間は30分まで200円/10分、30分超60分まで300円/10分で、予約は10分単位・1回あたりの予約の上限は60分です。乗車後に「S Work車両」の座席に備付のQRコード、もしくは直接ブース内のタブレットに表示されているQRコードから利用時間を指定して予約することができます。
なお、利用料金は各種クレジットカードでの支払いとなります。


Wi-Fiサービス「S Wi-Fi for Biz」

N700S車両の7号車「S Work車両」と8号車(グリーン車)では、Wi-Fiサービス「S Wi-Fi for Biz」が利用できます。従来の「Shinkansen Free Wi-Fi」の通信容量の約2倍、接続時間制限なしとWebコンテンツを楽しむ場合にも快適です。

移動時間を充実させる様々なコンテンツが用意されたポータルサイトがあり、各駅の食事・ショッピング・お土産などの情報も用意されています。


エクスプレス予約・スマートEX

7号車「S Work車両」は、エクスプレス予約・スマートEXからのみ予約できます。
エクスプレス予約・スマートEXで普通車指定席を予約するときと同額で、乗車日当日の列車発車時刻4分前まで予約できるため、急な出張にも対応可能です。

また、購入後の予約の変更は、列車発車時刻前まで何度でも手数料無料。前の予定が長引き、予約した列車の発車時間に間に合わないときなどに便利です。


  • 「ビジネスブース」は整備が完了した編成から順次利用することができます。2024年度中にN700S全編成に整備を完了する予定です。3編成については一部の整備が未完了ですが、2024年度までに改良されます。
  • 現在、「S Work車両」はEXサービスの専用商品として発売していますが、2024年春頃(予定)から駅の窓口や券売機などで、通常の普通車指定席と同額で発売する予定です。

列車情報

運転日 毎日運転
運転区間 東海道・山陽新幹線 東京駅~新大阪駅~博多駅間
運転時刻 【271号】名古屋駅6:20発→博多駅9:39着
【7号】東京駅6:51発→博多駅11:45着
【11号】東京駅7:30発→博多駅12:30着
【15号】東京駅8:12発→博多駅13:09着
【19号】東京駅9:12発→博多駅14:09着

【74号】広島駅6:00発→東京駅9:57着
【4号】博多駅6:36発→東京駅11:33着
【10号】博多駅8:00発→東京駅12:57着
【14号】博多駅8:36発→東京駅13:33着
【28号】博多駅12:15発→東京駅17:15着
備考 2023年11月1日現在、N700S車両で運転される「のぞみ」の一部を掲載

「S Work車両」の詳細はこちら(JR東海)


著者紹介

ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

  • 文/ミスターK(結解喜幸)
  • 写真/JR東海
  • 掲載されているデータは2023年11月1日現在のものです。
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