藍よしのがわトロッコは四国の徳島駅から阿波池田駅を結ぶ2両編成の観光列車です。石井駅から阿波池田駅までがトロッコ乗車区間となっています。
乗車時は徳島県の歴史や伝統、吉野川から吹き抜ける風を全身で感じながら地元産の食材をふんだんに使用した限定の駅弁を楽しめます。列車に乗って四国の自然や歴史に触れてみたいと考えている方は、ぜひ乗ってみたいと考える方も多いでしょう。
藍よしのがわトロッコは土・日・祝日を中心に運行しているトロッコ列車です。全席が指定席となっています。1号車は4人がけの椅子とテーブル、2号車は 2人がけのリクライニングシートという配置です。
予約するかどうか判断する前に、藍よしのがわトロッコの特徴や運転ルート、運転日・時刻表、予約方法、乗車料金、楽しみ方について詳しく知っておきたいですよね。
この記事を読めば、藍よしのがわトロッコの乗り方を理解したうえで予約することができます。また、藍よしのがわトロッコをもっと楽しむ4つのポイントについても紹介しているので、藍よしのがわトロッコの乗り方を調べていて予約を検討している方は必見です。
1.藍よしのがわトロッコはトロッコ車両と気動車の2両編成
藍よしのがわトロッコは徳島駅〜阿波池田駅間を運行する2両編成のトロッコ列車です。
1号車は開放的なトロッコ車両、2号車はリクライニングシートがついた普通車両になっており、それぞれ異なる列車旅と車内設備を満喫できます。
ここでは、それぞれの車両の魅力や設備についてチェックしていきましょう。
1-1.1号車はトロッコ車両からの景色が楽しめる
1号車はカーテンや窓がついていない開放的なトロッコ車両となっています。4人がけの椅子に囲まれる形で大型テーブルが設置されており、駅弁や飲み物を飲食するのに最適。自然のマイナスイオンを全身で感じながら、雄大な山林や吉野川の清流を展望できます。
トロッコ車両に乗車できる区間は石井駅〜阿波池田駅です。徳島駅~石井駅間では、2号車に乗車します。
1-2.2号車はリクライニングシートのゆったり仕様の車両
2号車は2人がけのリクライニングシートが設置されている車両です。物販コーナーとトイレも併設されています。
ゆったりと車窓からの景色を楽しめる車両となっています。
2.藍よしのがわトロッコの予約に必要な4つの情報
藍よしのがわトロッコの予約には、以下の4つの情報が必要になります。
ここでは、藍よしのがわトロッコの予約に必要な4つの情報を見ていきましょう。
2-1.主な運転区間
藍よしのがわトロッコの運転区間は徳島駅〜阿波池田駅です。トロッコの乗車区間は石井駅〜阿波池田駅のみとなっています。
2-2.運転日・時刻表
2024年10月時点で確定している藍よしのがわトロッコの運転日・時刻表は以下のとおりです。
- 10/26,27
- 11/3,4,9,10,16,17,23,24,30
- 12/1
- 3/22,23,29,30(2025年)
停車駅(下り:さとめぐみの風) | 発着時間 |
---|---|
徳島駅 | 10:35発 |
石井駅 | 10:49着 10:54発 |
穴吹駅 | 11:49着 11:50発 |
貞光駅 | 12:08着 12:18発 |
阿波加茂駅 | 12:38着 12:39発 |
阿波池田駅 | 12:59着 |
停車駅(上り:かちどきの風) | 発着時間 |
---|---|
阿波池田駅 | 14:33発 |
阿波加茂駅 | 14:52着 14:53発 |
貞光駅 | 15:14着 15:24発 |
穴吹駅 | 15:43着 15:44発 |
石井駅 | 16:43着 16:49発 |
徳島駅 | 17:04着 |
2-3.料金体系
藍よしのがわトロッコの料金体系は、以下のとおりです。
乗りたい区間ごとに具体的な料金をチェックしましょう。
乗車区間 | 運賃 | 座席指定料金 | 合計金額 |
---|---|---|---|
徳島駅~穴吹駅 | 大人 980円 こども 490円 |
大人 530円 こども 260円 |
大人 1,510円 こども 750円 |
徳島駅~貞光駅 | 大人 1,240円 こども 620円 |
大人 530円 こども 260円 |
大人 1,770円 こども 880円 |
徳島駅~阿波加茂駅 | 大人 1,430円 こども 710円 |
大人 530円 こども 260円 |
大人 1,960円 こども 970円 |
徳島駅~阿波池田駅 | 大人 1,830円 こども 910円 |
大人 530円 こども 260円 |
大人 2,360円 こども 1,170円 |
2-4.予約方法
藍よしのがわトロッコの座席指定席券を購入するためには、JR西日本のネット予約システム「e5489」やJRのみどりの窓口、主な旅行会社で乗車日1カ月前の午前10時から予約できます。
3.藍よしのがわトロッコをもっと楽しむための4つのポイント
藍よしのがわトロッコを楽しむためには、以下の4つのポイントを押さえることが大切です。
ここでは、藍よしのがわトロッコをもっと楽しむための情報をチェックしてみましょう。
3-1.車内販売・お弁当
藍よしのがわトロッコの下り便のみですが、予約限定の阿波尾鶏トロッコ弁当(税込1,500円)が予約購入できます。引き締まったうま味の強い阿波尾鶏は絶品。藍よしのがわが開業して以来、大人気の駅弁となっています。乗車日の4日前までに必須項目(乗車日や氏名、人数など)を記入して、栗尾商店のメール(keiri2@kurio.jp)宛に送信しましょう。 また、藍よしのがわトロッコの2号車では以下のような車内販売品を購入することもできます。
- よしのがわ清流ブルーソーダ:清流をイメージした清涼感のあるソーダ
- あらたえエール プレミアムリッチ:すだちとゆずを使用したクラフトビール
- なると金時どら焼き:鳴門金時100%、甘い皮の生地が特徴のどら焼き
- プレミアム蜜芋:鳴門金時を和三盆の蜜床に漬け込んだスイーツ
そのほか、藍よしのがわトロッコをモチーフにしたオリジナル木製キーホルダーやオリジナルボールペンの販売もあります。
3-2.沿線ガイド・沿線からのおもてなし
藍よしのがわトロッコには沿線ガイドが乗車します。列車の進行に合わせて地元の歴史や文化、景観について説明してくれます。
また、11月の特定の運行日には地元・つるぎ高校の生徒による、さまざまなおもてなしがあります。
3-3.沿線の見どころ
藍よしのがわトロッコの沿線には観光名所が盛りだくさん!
以下のようなスポットがあります。
ここでは、これらの観光スポットの特徴や見どころについてチェックしましょう。
3-3-1.あわぎん眉山ロープウェイ(徳島駅)
徳島駅には徳島市内や淡路島、紀伊半島までをも一望できる眉山へと続くロープウェイがあります。
山麓駅から山頂駅までは約6分。移動中も風光明媚な景観を楽しめますよ。
3-3-2.脇町・うだつの町並み(穴吹駅)
穴吹駅の脇町・うだつの町並みは、隣家との屋根の境界に土づくりの防火壁が設けられている全長約430メートルの伝統家屋エリアが続く観光スポットです。
藍産業エリアとして発展してきた脇町の華々しい歴史や伝統を感じることができます。
3-3-3.阿波池田うだつの家・たばこ資料館(阿波池田駅)
阿波池田駅には阿波池田うだつの家・たばこ資料館があります。
100年以上前のたばこ業者が使っていた建物の中で、書院造りの離れ座敷などが鑑賞できます。
また、機械など、たばこにちなんだ200種類以上の貴重な資料を楽しめるのが魅力です。
3-4.お得なチケット&ツアー
藍よしのがわトロッコのお得なチケット&ツアーには以下のものがあります。
チケット&ツアー名 | 内容 | 申し込み先 |
---|---|---|
駅長推薦あじな散歩道 |
藍よしのがわトロッコかちどきの風と |
JR四国 旅の予約センター JR四国ツアーWEB |
池田の歴史と大地のつながりを知るツアー |
トロッコの時間にあわせた、 |
三好市観光協会 TEL 0883-76-0877 ※出発の3日前まで |
4.まとめ
この記事では、藍よしのがわトロッコの特徴や予約に必要な4つの情報、もっと列車旅を楽しむための4つのポイントについてご紹介しました。
藍よしのがわトロッコは徳島駅〜阿波池田駅間を走る2両編成の列車です。1号車はトロッコ車両で、2号車は普通車両。吉野川を筆頭に沿線の風光明媚な景観が楽しめます。
藍よしのがわトロッコの指定席に乗車する場合には、乗車日1カ月前の午前10時からJR西日本のネット予約システムの「e5489」やJRのみどりの窓口、主な旅行会社などで予約できます。
藍よしのがわトロッコを楽しむためには、沿線のおもてなしや観光スポット、お得なチケット&ツアーもうまく利用してみると、普通の列車旅とは一味違った旅が楽しめます。
藍よしのがわトロッコの予約情報や楽しみ方を押さえて、徳島県の歴史と自然を満喫しましょう。
「藍よしのがわトロッコ」の車両についてはこちらもチェック!
- ※写真:徳島県・(一財)徳島県観光協会・交通新聞クリエイト