トレたび JRグループ協力

2021.10.07鉄道藍よしのがわトロッコ―徳島の伝統「藍」を「愛」せよ! 人気駅弁もふるってご紹介(THE列車)

吉野川に吹き抜ける風を体感できるトロッコ列車

かつて阿波国(あわのくに)と呼ばれた徳島にて、吉野川の流域に育まれた「藍」、そして藍商人により花開いた阿波おどりをはじめとする徳島の文化や沿線の歴史、地元の食や地酒。そんな徳島の「いいところ」を列車の中で体感できる、それが徳島線の徳島駅と阿波池田駅を結ぶ「藍よしのがわトロッコ」です。

列車名は、徳島駅発の下り便が「藍よしのがわトロッコ さとめぐみの風」。吉野川やその恵みに育まれた里山の風景が楽しめることがその名の由来です。
阿波池田駅発の上り便の名は「藍よしのがわトロッコ かちどきの風」。藍は「藍四十八色」といわれ、多くの色味を持っています。そのうち古くから縁起の良い「勝ち色」として好まれた「褐色(かちいろ)」を、藍により富を得た阿波商人が栄華を極めて様々な徳島県の文化が花開いていった様子になぞらえ、「かちどき」という言葉で表現しています。

トロッコ車両(キクハ32)+控車(キハ185)の2両編成で、定員56名の全車指定席です。なお、トロッコ車両の乗車区間は石井駅~阿波池田駅間。
ガラスのない窓から吹き抜ける吉野川の爽やかな風が心地よい列車です。

鉄道コンシェルジュ・ミスターKの車両解説

① 吉野川の流れを表した車体デザイン


藍よしのがわトロッコ

木綿地のテクスチャーをラッピング柄とした、柔らかな風合いの車両外観です。深い藍「かちいろ」へと染まっていくグラデーションと3色の流曲線とで、恵みを運ぶ吉野川の流れや、豊かで穏やかな阿波の風土が表現されています。藍の絞り染めをモチーフにした水玉模様や「ジャパンブルー」、無垢さと愛らしさを重ねたデザインも魅力です。

② トロッコ車両(1号車)の開放感


藍よしのがわトロッコ トロッコ車両(1号車)

側面の窓にガラスがない開放感にあふれたトロッコ車両です。4人掛けの椅子と大型テーブルが左右に配置され、駅弁や飲み物、おやつなどを広げて楽しむことができます。なお、両端の車体前面中央にある「藍」のヘッドマークは、徳島県阿南市在住の書家・天羽汕景(あもうさんけい)氏が藍の墨を使い、列車イメージを基にこの列車のために作成したもので、列車の重厚さを演出しています。

③ キハ185形気動車(2号車)にも注目


トロッコ乗車区間外の徳島駅~石井駅間では、控車として連結されているキハ185形気動車に乗車します。車内は2人掛けのリクライニングシートが配置され、ゆったりと乗車することが可能です。トロッコ車両乗車区間でも利用できます。なお、両端の車両前面にはAi(藍)の字体を阿波踊りの躍動感に見立てたシンボルマークが描かれています。

鉄道コンシェルジュ・ミスターKのとっておき情報

① 人気駅弁の復刻版!「阿波尾鶏トロッコ駅弁」


下り便「さとめぐみの風」限定販売の事前予約制の駅弁です。阿波尾鶏をメインの食材に使用した「阿波尾鶏とりめし」の復活駅弁で、トロッコ列車用にアレンジされたもの。乗車日4日前(4日前が土休日の場合はその前の平日)までに電話予約が必要です。注文連絡先は「栗尾商店」(0120-38-48-58、9時~17時・土休日を除く)。ねだんは1,300円(税込)で、貞光駅発車後に販売します。

② 秘伝のタレがたまらない!「藍よしのがわうなぎ弁当」


上り便「かちどきの風」限定販売の事前予約制の駅弁です。創業以来継ぎ足しのタレで味付けたうなぎ弁当に豪華な副菜がセットになっており、吉野川の風景を楽しみながら食べれば気分は最高。乗車日4日前(4日前が定休日の火曜日にあたる場合はその前日)までに電話予約が必要です。注文連絡先は「味匠藤本」(0883-79-3212、10時~18時・火曜定休)、ねだんは3,000円(税込)で、阿波池田駅発車後に販売します。

③ 「四国まんなか千年ものがたり」との乗り継ぎもバッチリ


四国まんなか千年ものがたり

阿波池田駅~大歩危駅間を特急「南風」で移動すれば、徳島駅→多度津駅または多度津駅→徳島駅のトロッコ列車と観光列車の旅を1日で楽しむことも可能です。
徳島駅発の「藍よしのがわトロッコ」と大歩危駅発の「四国まんなか千年ものがたり」、多度津駅発の「四国まんなか千年ものがたり」と阿波池田駅発の「藍よしのがわトロッコ」を乗り継ぐ旅となります。



列車情報

運転日 毎年春から初冬にかけての土曜・休日(多客時は金曜も運転) ※詳しくはホームページをご覧ください。
運転区間 高徳線・徳島線・土讃線 徳島駅~阿波池田駅間
運転時刻 【下り】徳島駅10:28発→阿波池田駅12:59着
【上り】阿波池田駅14:33発→徳島駅16:58着

「藍よしのがわトロッコ」の詳細はこちら(JR四国ホームページ)


著者紹介

ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

  • 文/ミスターK(結解喜幸)
  • 写真/交通新聞クリエイト
  • 掲載されているデータは2021年10月現在のものです。
  • 運転日・運転区間等は変更となる場合があります。
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