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2026.03.17鉄道特急「うずしお」―高松駅〜徳島駅間をパターンダイヤで結ぶ気動車特急(THE列車)

車両を2600系と2700系に統一

高松駅〜徳島駅間を約1時間で結ぶ特急「うずしお」は、1988年の瀬戸大橋線開業に伴って運転を開始しました。列車名は鳴門海峡で見られる渦潮に由来します。高松駅から徳島駅を結んでおり、高松駅では岡山駅までを結ぶ快速「マリンライナー」に接続するため、本州方面へのアクセスにも便利です。

車両は2025年3月のダイヤ改正以降、2017年に導入された2600系気動車と、2019年に登場した2700系気動車の2形式に統一されています。日中時間帯は、高松駅毎時10分発/徳島駅毎時24分発のパターンダイヤが組まれており、旅程を組む際に時刻の見通しが立てやすいのも特徴です。

「うずしお」はどんな列車?

2600系をベースに誕生した2700系


電車

主力車両である2700系は2019年に登場。先に導入された2600系をベースに開発された形式です。最高速度は130km/hで、2600系に搭載していた空気ばね式の車体傾斜装置に代わり、制御付き自然振り子装置が採用されています。

編成両数は列車によって異なり、所定では多くの列車が2両または3両編成です。

  • 下り「9・15・21・27・33号」、上り「2・12・18・24・30号」は2600系2両「高徳線うずしおアンパンマン列車」での運転です。

両形式で統一されたデザインコンセプト


2700系

2700系は、デザイン面でも2600系を踏襲しています。コンセプトは日本の伝統的なデザインをアレンジした「Neo Japonism」。ディープレッドとグリーンのラインは、それぞれ徳島が誇る阿波おどりの熱量と、香川・小豆島の特産であるオリーブをイメージしています。

普通席


電車の座席 2700系 車内

ほとんどの列車の車内は徳島方の1号車の半分が指定席、それ以外が自由席という構成です。座席は「2+2」配列のリクライニングシートで、背もたれと連動して座面が前方にスライドする機構を採用しています。シートモケットは「ジャパンブルー」と「オーシャンブルー」の2色があり、どちらにも日本の伝統文様をアレンジしたデザインが施されています。

シートピッチは980mmで、すべての列車に車椅子スペースが確保されています。各席の肘掛けにコンセントを備え、背面テーブルはパソコン作業がしやすい大型のものを採用。無料Wi-Fiサービスも提供されており、移動時間を快適に過ごすことができます。

「うずしお」はこう楽しむ!

2600系「高徳線うずしおアンパンマン列車」


オレンジベースの2号車 ©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV


アンパンマンとそのなかまたちがデザインされた車内天井 ©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

2600系2編成は2025年にリニューアル工事が行われ、同年10月25日から「高徳線うずしおアンパンマン列車」として運転されています。2両編成で、1両はアンパンマンとそのなかまたちが描かれたオレンジ色ベース、もう一方はばいきんまんとそのなかまたちが描かれた水色ベースのデザインとなっています。

徳島駅から乗れる観光列車「藍よしのがわトロッコ」


1号車

徳島うまいんじょ弁当

下り列車の終点・徳島駅からは、毎週土日を中心に運転されている徳島線の観光列車「藍よしのがわトロッコ」に乗るのもおすすめ。四国を代表する全長194kmの吉野川の流れに沿って、徳島駅〜阿波池田駅間を走ります。2両編成のうち1号車は窓のない開放的なトロッコ車両で、吹き抜ける風を感じながら吉野川の雄大な流れを眺めることができます。沿線の美馬市のうだつの町並みや、美濃田の淵といった観光地も見どころです。

この度、漫画家・文筆家やすこーんさんの監修による藍よしのがわトロッコ特製「徳島うまいんじょ弁当(事前予約1,500円)」を新発売!トロッコ車両からの景色を楽しみながら、ご一緒にいかがでしょうか。


藍よしのがわトロッコについてはこちら

おトクなきっぷも要チェック

四国の鉄道旅を楽しむなら、おトクなきっぷのチェックもお忘れなく。通年販売されている「四国フリーきっぷ」は、18,000円でJR四国の特急列車の自由席が3日間乗り放題です。通常の紙のきっぷのほか、スマートフォンで使えるデジタルきっぷもあります。
また、春・夏・冬の長期休暇シーズンには、25歳以下限定のさらにおトクな「スマえき若者限定四国フリーきっぷ」(12,000円)も設定されています。


鳴門線に乗り換えて見に行きたい「鳴門の渦潮」


徳島県・(一財)徳島県観光協会

徳島駅または池谷駅から鳴門線に乗り換え、鳴門駅に来たらぜひ見ておきたいのが、列車名の由来でもある鳴門海峡の渦潮です。

鳴門駅からバスで約20分の鳴門観光港を発着する「うずしお観潮船」は、渦潮の迫力を海上から体感できる事前予約不要の大型船「わんだーなると」と、渦の様子を水面下1mの水中展望室から間近に見られる予約制の「アクアエディ」の2種類のクルーズ船を運航中。

月と太陽の引力が影響する潮汐によって発生する渦潮は、時期によってその迫力が変わるため、特に大きな渦が期待できる大潮(満月・新月)の日をチェックしておくのがおすすめです。


「うずしお観潮船」について詳しくはこちら


列車情報

運転日 毎日
運転区間 高松駅〜徳島駅間(高徳線経由)
運転時刻 徳島方面・始発【1号】高松駅6:10発→徳島駅7:29着
徳島方面・最終【33号】高松駅22:22発→徳島駅23:34着

高松方面・始発【2号】徳島駅5:41発→高松駅6:55着
高松方面・最終【30号】徳島駅20:27発→高松駅21:35着
(1日あたり下り17本、上り15本)

特急「うずしお」について詳細はこちら



著者紹介

佐藤正晃

1991(平成3)年、スーパートレイン全盛期生まれの旅行・交通ライター。青森県青森市出身。

撮影旅・乗車旅が好き。最近は吞み鉄にもハマっている。

親の転勤が多く、幼少期は盛岡市や東京都で過ごしたため、東日本エリアの鉄道には並々ならぬ思いがある。大学卒業後、旅行関連業界を経て、現在は取材のため各地を飛び回る日々。

  • 文/佐藤正晃
  • 写真/JR四国、交通新聞クリエイト
  • 掲載されているデータは2026年3月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください
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