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2026.01.23旅行徳島から南淡路へ ―鉄道写真家・村上悠太が巡る絶景列車旅と観光スポット完全ガイド

徳島から始まる南淡路の旅 家族で乗りたいあの列車も!

風光明媚な瀬戸内の光景と旬の味覚にあふれる四国・徳島県。大鳴門橋を渡ればすぐお隣の兵庫県淡路島に向かうことができ、さまざまな魅力がつまっているこのエリア。

鉄道好きな筆者が独自の目線で見どころと新しい魅力をたくさんご紹介していきます!

四国旅のスタートはやっぱりここから

徳島県に向かう場合、首都圏、近畿圏からは明石海峡大橋経由のバスなども選択肢にあがりますが、鉄道好きとしてはやっぱり四国旅のスタートは瀬戸大橋から切りたいところ。
山陽新幹線から接続し、瀬戸大橋を渡って高松を目指す快速「マリンライナー」は先頭車が2階建で、運転士さんの視点を楽しめるパノラマシートと2階はグリーン車、1階は普通車指定席になっています。


本州と四国を結ぶ快速「マリンライナー」

眼下に瀬戸内海が広がる1階の指定席

眺望のいい路線なので、2階が人気ですが、瀬戸大橋を渡っているときは眼下に海が広がるので、実は1階の指定席も迫力があります。直近発車の列車は、グリーン車、普通車指定席ともに満席になることも多いので、あらかじめJR西日本のインターネット予約サービス「e5489」などで予約しておくと安心です。

また寒い時期に特におすすめなのが、東京~高松駅間を結ぶ「サンライズ瀬戸」。日本唯一の毎日運行する寝台特急として、年間通して人気が高いのですが、冬季は瀬戸大橋を渡るタイミングで車窓が朝日に染まり、より一層ドラマチックに! 進行方向左側の個室が日の出側になります。


瀬戸大橋を渡る「サンライズ瀬戸」

高徳線に新登場! みんな大好きアンパンマン列車

高松駅から徳島駅へは特急「うずしお」に乗り換え。ここで注目なのが2025年10月に新登場した、とっても楽しい「うずしお号」!


2両編成の「高徳線うずしおアンパンマン列車」


編成の真ん中にはドキンちゃんとコキンちゃん

車内の天井部にもなかまたちがいっぱい!

その名も「高徳線うずしおアンパンマン列車」です! オレンジとブルーを基調とした2両編成の車体にはそれぞれ「アンパンマン」と「ばいきんまん」が大きくデザインされ、そのなかまたちもたくさん登場。車内の天井部にもいっぱいデザインされています。

この列車は「うずしお」のうち、徳島行「うずしお9・15・21・27・33号」、高松行「うずしお2・12・18・24・30号」で運行されるほか、検査などの特定日を除いて平日・土休日ともに運行されています。運行日は公式webサイトに公開されているので、予約前にはチェックをお忘れなく! 乗車には通常の「うずしお」と同様に、乗車券と特急券が必要です。
※アンパンマンシートはありません。


「高徳線うずしおアンパンマン列車」の詳細はこちら

鳴門のいいもの大集合! 道の駅 「くるくるなると」

さて、今回目指すのは南淡路エリア。徳島からのアプローチでは鳴門を経由します。まっすぐ向かうのもよいですが、ちょっと立ち寄りたいのが鳴門の味覚が集まる道の駅「くるくるなると」。道の駅というとドライブの途中に立ち寄るイメージがありますが、ここはJR鳴門線 教会前駅から徒歩20分程度で向かうことも可能です。


鳴門金時のオブジェが印象的な道の駅 「くるくるなると」


新鮮な鳴門の魚介類がのる「くるくるなるどん」

店内には鮮魚コーナーもあり、お刺身の鮮度も抜群!

店内には鳴門名物「わかめ」「鳴門金時」をはじめ、海の幸や地元のいいものがたくさん! 敷地内の「大渦食堂」では、鳴門・徳島のタイやブリ、タコなどの魚介類をふんだんに使った「くるくるなるどん」や、ボリュームたっぷりの「くるくる大渦 海鮮絶景丼」などが堪能できます。

徳島にいながら世界の名画を巡る旅ができる!? 「大塚国際美術館」

続いては世界の名画が一堂に会した美術館へ。JR鳴門線 鳴門駅から路線バスで約20分のところにある「大塚国際美術館」は、世界26カ国、190カ所の美術館が所有する、西洋絵画1000点余りが一度に鑑賞できる美術館。
「そんな夢のようなことができるの?」と思うかもしれませんが、実はこちらの美術館にある名画はなんとすべて陶板でできているのです。


バチカン・システィーナ礼拝堂天井画および壁画(ミケランジェロ)の「システィーナ・ホール」


レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は修復前と後を比較して鑑賞できる

陶板名画と呼ばれるそれは、原画の色彩や大きさを忠実に陶器の板上に再現したもので、紙やキャンバス他などに比べ、経年劣化耐性も高いのが特徴。なにより、世界の名画を一度に堪能できるのは貴重な体験です。

迫力満点! 鳴門の渦潮を絶景アングルから見る

「大塚国際美術館」から程近いところにある、大鳴門橋遊歩道「渦の道」は神戸淡路鳴門自動車道の下の遊歩道で、鳴門海峡の真上を歩くことができます。鳴門海峡といえば、複雑な潮流が生み出す「渦潮」が有名。海面から45mの高さから見る渦潮は迫力満点!


足元がシースルーになっている箇所も


橋中央部には新幹線建設を見越して、新幹線の敷設用のスペースが設計されており、その様子が見学できる

海峡に沈む夕日を望む絶景リゾートホテル「休暇村南淡路」

このあたりで宿泊するならやっぱり鳴門海峡を眺められる宿に泊まりたいところ。大鳴門橋を渡り、徳島からお隣、兵庫県へ。鳴門海峡を見下ろす南淡路の高台に立つのが、「休暇村南淡路」。
2025年にリニューアルオープンし、館内最上階には露天風呂がついた「プレミアム和洋室」が登場しました。


2025年にリニューアルした休暇村南淡路


リニューアルで誕生した「プレミアム和洋室」

オーシャンビューのプライベート露天風呂を備える

約11mのオープンキッチンを新設した「Oceanfront Dining 淡路島キッチン」では、淡路島といえば欠かせない玉ねぎ料理や、ライブ感ある出来立ての料理が楽しめます。

さらに淡路島の冬の味覚として、淡路島南端福良湾で育てられた「淡路島3年とらふぐ」を使用したふぐコースを、2026年3月22日までの期間限定で味わうことができます。今だけの淡路の味覚をぜひ。


地元の味が楽しめる地産地消ビュッフェのほか、夕食にはコース料理もある


ホテルからは夕日に染まる大鳴門橋が見られる

暖かい時期におすすめの「藍よしのがわトロッコ」

魅力いっぱいの徳島・南淡路ですが、もう少し暖かい時期に訪れるならおすすめしたいのが、JR徳島線 徳島〜阿波池田駅間を走る「藍よしのがわトロッコ」。
2026年は3月20日から運行開始となり、土休日を中心に運行される予定です。列車名のとおり、吉野川に沿うように走り、窓のないトロッコ列車からは、徳島の自然を体感することができます。


春から運行再開する「藍よしのがわトロッコ」


吉野川の風に吹かれながら旅をしよう!

沿線のみなさんが列車に向かって手を振ってくれる

車内では、3日前までの事前予約で駅弁の予約が可能なほか、車内販売も実施。鳴門金時を使用した芋けんぴやアルコール、オリジナルドリンクなどが購入できます。


アテンダントさんも乗務し車内販売も充実

列車オリジナルドリンクと徳島の地鶏を使った「阿波尾鶏弁当」


「藍よしのがわトロッコ」の詳細はこちら

冬から春にかけて季節の魅力を増してゆく徳島・南淡路の旅へ、みなさんもぜひ!


著者紹介

村上悠太

1987年鉄道発祥の地新橋生まれ、JRと同い年の鉄道写真家。
交通新聞社刊『鉄道ダイヤ情報』では「ユータアニキ」としてあらゆる現場で鉄道を支える「鉄道HERO」たちの取材を続ける。元々旅好きから写真を始めたので、乗り物に乗って旅をしながら写真を撮るのが大好き。

X:https://x.com/yuta_murakami
Instagram:https://www.instagram.com/yuta_murakami/

  • 取材・撮影・文=村上悠太
  • 掲載されているデータは2026年1月現在のものです。
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