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2021.01.07鉄道北斗―札幌と函館を結ぶ、北海道の大動脈! 指定席は何号車? 車両ごとに細かく解説(THE列車)

函館・新函館北斗と札幌を結ぶ気動車特急

道南の観光都市・函館と北海道の道都・札幌を室蘭本線・千歳線経由で結ぶのが、函館本線函館駅~札幌駅間の特急「北斗」です。外観のデザインや内装が異なるキハ281系特急形気動車とキハ261系特急形気動車の2種類の車両が運用されています。

函館駅を発車した列車は五稜郭駅、そして東北・北海道新幹線が接続する新函館北斗駅に停車します。車窓左手に道南の秀峰・駒ヶ岳の姿が映し出され、大沼公園駅からは車窓右手に独特な山容を眺めながらの旅となります。次の停車駅の森駅からは右手車窓に内浦湾の青い海が広がります。長万部(おしゃまんべ)駅から室蘭本線に入った列車は、洞爺湖温泉で有名な洞爺駅、有珠山を望む伊達紋別駅、室蘭方面の列車が接続する東室蘭駅、登別温泉で有名な登別駅、ウポポイ(民族共生象徴空間)の最寄り駅となる白老駅、製紙の町として知られる苫小牧駅に停車します。この先で千歳線に入り、帯広・釧路方面の列車が接続する南千歳駅、そして札幌の市街地が広がる新札幌駅を過ぎると、列車はすぐに終着の札幌駅に到着します。
※一部の列車は大沼公園駅・白老駅・登別駅・洞爺駅・南千歳駅を通過します。

鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報

キハ281系グリーン車指定席(3号車)


7両編成の列車の3号車は、大型リクライニングシートを横3列(2+1席)にゆったりと配置したグリーン車指定席です。座席は9列ありますが、中央の5列目は左右に一人掛け、1~4列と6~9列は座席配置が逆になっています。スライド式大型背面テーブルやパソコン用コンセント、LED読書灯、ドリンクホルダーなどを完備。「ゆとり」と「なごみ」が感じられる空間で、充実した旅の時間が楽しめます。

キハ281系普通車指定席(1・2・4・5号車)


7両編成の列車の1・2・4~7号車の6両が普通車ですが、1・2・4・5号車は指定席、6・7号車は自由席となっています。指定席車両の座席は従来の普通車よりも座席幅を広げ、背もたれを高くし、上下可動式枕をそなえたリクライニングシートを装備しています。ドリンクホルダーやチケットホルダー、大型荷物置場も設置した快適な車内空間となっています。

キハ261系グリーン車指定席(1号車)


函館方向の先頭1号車は、大型リクライニングシートを横3列(2+1席)にゆったりと配置したグリーン車指定席です。豪華な青色の革張りシート(増備車は平織布に変更)を採用していますので、自宅の居間に座っている感覚で旅が楽しめます。スライド式大型背面テーブルやパソコン用コンセント、LED読書灯、上下可動式枕など、ゆったりとくつろげる設備が揃っています。

キハ261系普通車指定席(2~5号車)


7両編成の列車の2~7号車の6両が普通車ですが、2~5号車は指定席、6・7号車は自由席となっています。指定席車両の座席は従来の普通車よりも座席幅を広げ、背もたれを高くし、上下可動式枕をそなえたリクライニングシートを装備しています。また、ドリンクホルダーやチケットホルダー、大型荷物置場などが設置されていますので、快適な車内空間で列車旅が楽しめます。

アイヌ文化を体感できる「ウポポイ」


ウポポイ(民族共生象徴空間)※画像はイメージです。

北海道の先住民族であるアイヌ民族の文化の復興と発展のナショナルセンターとして、白老駅近くのポロト湖のほとりに開業された施設です。ウポポイ(民族共生象徴空間)には、アイヌの歴史と文化を主題とした国立アイヌ民族博物館や、アイヌの文化を五感で感じる国立民族共生公園などの文化施設のほか、アイヌの伝統料理を味わえるカフェ、アイヌの工芸品が手に入るショップなどがあります。

2タイプの異なる車両に乗車


キハ281系 キハ281系

キハ261系 キハ261系

キハ281系の先頭車両は噴火湾をイメージしたブルー塗色ですが、キハ261系の先頭車両は北国に積もる雪や清らかさ、誠実さをイメージした白色と菜の花畑をイメージした黄色、そしてラベンダーやライラックをイメージした紫色を使用したカラフルな塗色となっています。キハ281系は「北斗2・5・7・14・16・21号」の3往復、キハ261系は「北斗1・3・4・6・8~13・15・17~20・22~24号」の9往復に運用されています。


列車情報

運転日 毎日運転
運転区間 函館本線・室蘭本線・千歳線 函館駅~札幌駅間
運転時刻 【1号】函館駅6:02発→札幌駅9:50着
【23号】函館駅19:54発→札幌駅23:39着
【2号】札幌駅6:00発→函館駅9:29着
【24号】札幌駅20:00発→函館駅23:38着

著者紹介

ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

  • 文/ミスターK(結解喜幸)
  • 写真/公益財団法人 アイヌ民族文化財団、交通新聞クリエイト
  • 掲載されているデータは2021年3月13日のダイヤ改正前(2021年1月現在)の情報です。
  • 運転日・運転区間等は変更となる場合があります。

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