駅の数ほど物語がある? 知れば知るほどおもしろい駅めぐりの旅にご招待
全国を結ぶ鉄道は、人々の生活に欠かせない存在となっています。乗り鉄、撮り鉄、音鉄など、楽しみ方は人それぞれな時代。
そして鉄道といえば、車両もさることながら、負けず劣らず個性豊かな駅も魅力のひとつです。不思議な駅名、不思議な形の駅舎、一見変わっては見えないけれど驚きの秘密がある駅…。全国のちょっと変わった駅を集めていきます。
今回は岡山編。岡山県の駅…といえば、思い浮かぶのはやっぱり新幹線が停車し、複数の在来線の発着地にもなっている岡山駅でしょうか。ついつい大きな駅を思い浮かべてしまいますが、岡山県には一癖も二癖もある“個性派”駅がいくつもあるんです。ここでは、岡山の文化に彩られた駅舎たちを紹介します。
さあ、駅めぐりの旅スタートです!
晴天、フルーツ、アート、ジーンズ…いろいろあるぞ、岡山県
倉敷美観地区
日本有数の雨の少ない県でもあり「晴れの国おかやま」という愛称もある岡山県。雨が少なく温暖な気候は果物栽培にぴったりで、「フルーツ王国」とも呼ばれています。
ほかにも日本三名園のひとつである後楽園に、桃太郎伝説ゆかりの吉備津神社といった歴史ある名所だけでなく、ジーンズで名を知られる児島、江戸時代の街並みを今に残す倉敷なども観光地として人気です。
また3年に一度、香川県と合同で開かれる「瀬戸内国際芸術祭」も来年で5回目を迎え、アートが息づく街としての一面も定着してきました。
自然・文化・歴史と、あらゆる面で見どころ満載。それが岡山県です。
街や場所を表現する、個性ありすぎな駅がたくさん
瀬戸内海と中国山地に囲まれた岡山県は、エリアによって違った顔を持っており、駅の形もいろいろ。
そんな岡山の“個性派”駅舎を紹介します。
駅×アート! まるごと現代アートの駅 宇野みなと線「宇野駅」
一つめの駅舎は、宇野線(宇野みなと線)の終着駅である宇野駅。
JR西日本の観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」の終着駅のひとつでもあります。
「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」は、2016年の「晴れの国岡山 ディスティネーションキャンペーン」に合わせて導入された列車。目的地によって名前を変えて運行しており、宇野駅には「La Malle せとうち」が停車します。
そんな宇野駅は、瀬戸内国際芸術祭2016の作品として、アート化された駅舎なのです。
…駅舎がアートってどういうこと?
そのまま、言葉通りの意味ですよ。
まずビフォーから。アート化前の宇野駅はこちら。
窓枠や入口のアーチデザインが素敵な、洋風の駅舎でした。
こちらが、2016年にイタリア人アーティストであるエステル・ストッカー氏によりデザインされて……
このようになりました。
基本的な構造はそのままに、白と黒のラインが印象的な駅舎に。おしゃれ~!
この駅舎アートは近隣の3駅(常山駅・八浜駅・備前田井駅)にも施されており、宇野駅含めた4駅まるごと「JR宇野みなと線アートプロジェクト」という作品として、瀬戸内国際芸術祭2016でお披露目されました。
白を基調に、黒い直線的なラインで旅行鞄のイメージを表現している「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」の車両とも、相性ばっちりですね!
La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)について詳しく知りたい方はこちら
駅×産業! ありとあらゆる場所にジーンズ 瀬戸大橋線「児島駅」
二つめにご紹介するのは、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋の本州側の玄関口であり、岡山県最南端の場所に位置する児島駅。
すぐ隣はもう四国、というこの地域で有名なものといえば、なんといってもジーンズ。
昔から繊維産業の盛んだった児島では、1965年に日本で最初のジーンズが生産され、以降国産ジーンズ発祥の地として全国に名を馳せるようになりました。
「ジーンズの聖地」の中心である児島駅も、「ジーンズステーション」なる愛称がついています。
そんな児島駅の外観がこちら。
白地の壁にデニムカラーのラインが映える、爽やかなデザインの駅舎です。
ただ、この駅のすごいところは駅の中。
「ジーンズステーション」の愛称を体現するように、駅構内の様々な箇所にジーンズやデニムのカラー・ラッピングを取り入れているんです。
列車を降りて改札を出て、ふと振り返ると早速ジーンズが!
駅出口の方に進んだ先にあるコインロッカーにも大きなジーンズ。す、すごい…。
ジーンズ尽くしの駅から歩いて15分ほどのところには、およそ30ものジーンズショップが軒を連ねる「ジーンズストリート」も。
ジーニストでなくても、行ってみる価値ありですね。
駅×歴史! 今村昌平の映画ロケ地にもなった、明治の木造駅舎 津山線「建部駅」
最後にご紹介するのは、津山線・建部駅。
岡山県といえば、倉敷美観地区をはじめ昔ながらの風情ある街並みが残るエリアとしても有名ですが、駅舎の方も、昔の姿を残したまま営業しているところが多く、建部駅もそのひとつ。
入口に設置された手書きの駅名標が、いい味出しています。
1900(明治33)年に開業した当時の木造駅舎が今も残っており、駅構内の設備なども基本的には当時のまま。
レトロな駅舎は、今村昌平の映画『カンゾー先生』のロケ地として使用されたことも。
100年以上前の姿を色濃く残している駅舎として、2006年に国登録有形文化財に指定されました。
岡山県の風土に馴染む“個性派”駅舎、いかがでしたか?
観光ついでに途中下車して、立ち寄りたい駅ばかりです。旅の楽しみのひとつに、駅めぐりもおすすめですよ!
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