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2021.12.16鉄道キハ25形(JR東海)―電車・313系にそっくりな「気動車」!? 転換クロスシート車両とロングシート車両の見分け方も解説

快適な旅のために、「見分け方」を知っておこう

鉄道ファンといえば新幹線、観光列車に特急列車が好き……。それはもちろんその通り。
しかし日々の通勤や通学を支える普通・快速列車にも、たまらない魅力が隠されています。さながら実家のような安心感と最先端の技術を兼ね備える不思議な存在、それが普通・快速列車なのです。

今回は、JR東海の「キハ25形」を紹介します。
見た目は電車・313形とそっくりですが、形式名の「キハ」が示すとおり、高山本線や太多線、紀勢本線といった非電化区間を走る普通気動車です。

「青春18きっぷ」を使った東海地方の旅ではお世話になることの多い列車ですが、乗るときに押さえておきたいポイントがひとつ。それは、この形式には「転換クロスシート」の車両と「ロングシート」の車両が併存している、ということです。

長時間の乗車なら、できれば「転換クロスシート」のほうを引き当てたいもの。
いつ、どちらが来るかは公表されていませんが、やってきた列車がどちらかを見分ける方法ならあります。
今回はそんなお役立ち知識も交えつつ、キハ25形がどんな車両なのかを見ていきましょう。

キハ25形の基礎知識

まるで313系の「気動車バージョン」?


キハ25形(2次車) キハ25形(2次車)

313系 313系

キハ25形は気動車ですが、JR東海の標準型電車である313系と瓜二つ。外観も室内もそっくりに造られており、エンジン音を聞くまでは「この路線っていつの間に電化したんだっけ?」と勘違いしてしまいそうです。多種多様なバリエーションを持つ313系のこと、まさか「気動車バージョン」まであるのか……? と勘ぐってしまうほど。
パンタグラフやエンジン音の有無以外で判別しようとすると、「前面貫通扉上に前照灯(LED)がある/ない」「排障器の形がちょっと違う」など、かなり難しい間違い探しをしなければなりません。

  • 313系について詳しくはこちら!

JR東海の非電化区間で活躍


キハ25形0番代・100番代は2011年、まず武豊線(たけとよせん)に投入されました。武豊線は名古屋への通勤・通学を主とする路線です。今となっては珍しい、都会を走るキハ25形の姿を見ることができました。
ちなみにこの時までJR東海エリアを走っていた気動車(キハ40形など)は主に国鉄時代の産物。キハ25形は、JR東海となってから製造された気動車という側面も持っています。

2015年の武豊線電化に伴い、キハ25形の活躍する舞台は高山本線に転じます。2014年に投入された1000番代・1100番代(寒地向け)とともに高山本線・太多線に主力として活躍。その後登場した1500番代・1600番代(暖地向け)は紀勢本線などで使用されています。

「1次車」と「2次車」の違い

実は投入時期によって「2種類」あります


1次車 1次車

1次車 2次車

先ほど313系とキハ25形の間違い探しをしたばかりですが、実はキハ25形の中にも2つの種類があります。
それが前述した0番代・100番代からなる「1次車」と、1000番代・1100番代および1500番代・1600番代からなる「2次車」。
2次車には振動検知装置が搭載されて安全性が高められたり、独自の鹿衝撃緩和装置が取り付けられたりと、さまざまなアップデートが図られました。


2次車の鹿衝撃緩和装置

見分け方を覚えておこう

1次車と2次車のもっとも簡単な見分け方……はもちろん形式番号を見ることですが、他にも「1次車には車体側面に凹凸があり、2次車には凹凸がない」というのもパッと見てわかる、すぐれた判別方法です。
先ほどの、1次車と2次車が2枚並んだ写真を見比べてみてください。特に、側面のオレンジ色の太い帯の下にご注目。
1次車にはひだのようなラインがあって、2次車はつるつるしていることが見て取れると思います。

「見分けられたから何?」と思われるかもしれませんが、意外とこれが重要なポイント。
なぜなら、1次車の座席は「転換クロスシート」であるのに対し、2次車は「ロングシート」だからです。


転換クロスシート ※イメージ

ロングシート

たとえば青春18きっぷ旅をしていて、長い距離を移動するなら転換クロスシートがいい!という場合、この2種類を見分けられると非常に便利。
座席にもたれながら、ゆっくりと景色を眺めて旅をすることができます。

  • 「転換クロスシート」と「ロングシート」などの座席の種類について、詳しくはこちら!

313系とキハ25形を乗り比べてみよう


313系とほとんど同デザインのキハ25形。ここが電化区間なのか非電化区間なのか、エンジン音を耳にするまで忘れてしまうようなこの感覚は、JR東海エリアならではのものです。
名古屋から各地へ進んでいくと必ずと言ってよいほど出合うこの2車両、旅のついでに乗り比べてみるのも楽しいかもしれません。

  • トレたび編集室/編
  • 写真/交通新聞クリエイト
  • 掲載されているデータは2021年12月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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