2022.01.26鉄道東海道新幹線で行く3つの離島観光! 鉄道カメラマン・村上悠太が体験した、「EXサービス」の観光プランでできるお得な島めぐりとは
「EXサービス」は新幹線予約だけじゃない! 2021年秋スタートの「観光プラン」に大注目
東海道・山陽新幹線の「EXサービス」といえば、新幹線の乗るときに「のぞみ」や「ひかり」など自分の好きな列車、好きな座席を何度でも変更できる便利なサービスというイメージが強いですよね。でも実はこのサービス、ただ新幹線に乗るだけのサービスじゃないんです!
今回は「EXサービス」を活用して、冬こそ行きたい日間賀島などをめぐるプランを体験! その魅力をご紹介します。
ホテルやレンタカーなどをまとめて予約できる「EX 旅のコンテンツポータル」でさらに便利に!
東海道・山陽新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービスである「EXサービス」。改札口を通るまで、指定列車の発車前であれば何回でも列車や座席位置の変更が自由で、しかも直前のキャンセルでも払い戻し手数料は320円と、なにかとこまめに旅の選択をしたい人にはとってもうれしい会員サービスです。
そんなEXサービスに、2021年秋より会員向けのコンテンツとして新しく、「EX 旅のコンテンツポータル」がオープン。これまで新幹線をEXサービスで予約した後は、ホテルやレンタカーなどの二次交通手段、現地での観光プラン等はそれぞれ別のサービスを利用して予約する必要があったものを、EXサービス内で一元的にプランニングができる新しいコンテンツ。実際にサイトを覗いてみると、「ホテルプラン」、「観光プラン」、「交通サービス」、「ビジネス向けサービス」の4コンテンツに分かれており、それぞれのニーズにあった多様なEX会員向けサービスが用意されています。
ちょっとチェックしただけでも、タクシーのクーポンやびっくりするほどお得な限定プランもあり、EXサービスを利用しているなら一度は覗いてみる価値満載のラインアップ! 僕自身、EXサービスはもっぱら新幹線の予約にしか使っていなかったので、正直びっくりしました。ホテルもハイクラスで魅力的なプランで用意されていたりと、今まできちんとチェックしてこなかったのをとても後悔しています…。
今回はサイト内の「観光プラン」の中から、東海道新幹線で行く「3つの離島めぐり」の観光プランをご紹介したいと思います。
東海道新幹線で行く離島観光!EXサービスでお得に愛知県の「3つの離島めぐり」へ
さて、冒頭でもご紹介したとおりEX会員向けのサービスなので、用意されているコンテンツはどれも東海道・山陽新幹線を利用した際に活用したいサービスです。そうなると「東海道新幹線×離島観光」はちょっとピンとこないかもしれませんが、実はあるんです! 東海道新幹線で冬の時期に行きたい離島が!!
その島とは愛知県にある「日間賀島(ひまかじま)」。僕自身も以前より名前は知っていたのですが、なかなか行く機会に恵まれず、今回が初めての渡島となりました。しかも日間賀島の周りには他にも魅力的な「篠島」や「佐久島」という島もあり、今回のポータルサービスを利用するとかなりお得に、しかも効率的に3つの島を周ることができちゃうんです!
この「EX 愛知の離島めぐり!島たび~日間賀島・篠島・佐久島~」プランの利用は、土日祝日の2022年3月27日まで。料金は大人4,300円~4,900円 (こども3,800円~4,400円)と、お得に週末の離島観光をかなえます。
※プランのご利用には、EXサービスへの入会が必要です。詳細は「https://jr-central.co.jp/ex/」をご覧ください。
東京駅から名古屋駅まではもちろん東海道新幹線で向かうわけですが、できれば最新鋭の「N700S」で向かいたいですよね! 現在、N700Sは着々と増備され、だいぶ乗車チャンスが増えてきました。それでも「確実にN700Sに乗りたい!」という人は、こちらのサイト「https://railway.jr-central.co.jp/n700s/」で運行予定をチェックして予約しましょう(使用車両は急遽変更になることがあります)。
「N700S」についてもっとくわしく
名古屋駅からは、鉄道ファンとしてはきしめん以上に(?)名古屋名物の赤い電車、名古屋鉄道(名鉄)に乗って河和(こうわ)へ。駅を降りて15分ほど歩くと河和港に着きます。ここから日間賀島に向かう船が出ているのですが、この港から今回利用するプランである「EX 愛知の離島めぐり!島たび~日間賀島・篠島・佐久島〜」の旅がスタートします。まずはこのプラン旅で欠かせない、「島たびパス」を引き換えてみましょう。
この「島たびパス」こそ、びっくりするほどお得なコンテンツなんです。河和港〜日間賀島(西港・東港)〜篠島の名鉄海上観光船と日間賀島西港〜佐久島東港の海上タクシーが2日間乗り降り自由なだけでなく、日間賀島、佐久島、篠島の3島合計12施設で使用できる「島たびクーポン」もついてくるんです!
日間賀島と佐久島は比較的近い距離なのですが、市町村が異なることもあり定期航路がありません。そのため両島の行き来は、ちょっと割高な海上タクシーを利用するか、一旦河和に戻って三河湾をぐるーっと周って定期船を利用するしかありません。ですが、EXサービスのプランなら、本来割高な海上タクシーがEX会員だけの貸切船として乗船できるという、とってもプレミアムな航路が用意されています。
伊勢神宮と深い関わりのある「篠島」へ
まず訪れたのは「篠島」。日間賀島の南側に位置している島で、伊勢神宮と関わりの深い神社や史跡が大変多く点在しています。愛知の離島3島は、それぞれ趣の異なる魅力を持っているのが特徴です。
千年以上にわたり、年に3回、篠島で獲れた鯛を伊勢神宮内宮に献上する「おんべ鯛」は、この島と伊勢神宮との関わりを示す上でもとても大切な存在です。
島の至る所にお地蔵さんがあるのも特徴の一つ。「ここって愛知!?」と思ってしまうようなフォトジェニックなスポットも満載の島です。
島の味として代表的なのは「しらす」。最近では牡蠣の養殖にも力を入れ、生でいただける篠島産の牡蠣を使用した「牡蠣寿司」はとろける美味しさです。
フグ刺しとタコ丸茹では必食! 観光に最適な「日間賀島」
続いて日間賀島は今回周った3島の中では最も人口の多い島。宿泊施設も多く、3島の観光拠点としても最適な島です。この日間賀島で絶対に味わって欲しいのが「フグ」と「タコ」!「日間賀島=フグ、タコ」というイメージを持つ人もかなり多いほど、日間賀島の代名詞といっても過言ではない存在です。
日間賀島からしばらく先の沖は元々フグの良質な漁場でしたが、島の周囲ではフグを食べる文化がそこまでなく、どちらかと言えば市場に卸して売られる存在でした。ですが、「せっかくこんなにフグが獲れるならば!」と日間賀島の人々は一念発起! フグの調理に必要な免許はもちろん、フグ料理から包丁さばきまですべてを学び、「日間賀島のフグ」はこの島の一大名物といえる人気になりました。
そして、もう一つの名物が「タコ」。茹でても硬くならないのがこの島のタコの特徴で、一匹まるまる茹でた「タコ丸茹で」は必食の一品。蛸壺で丁寧に一匹ずつ獲ったタコは、そのほとんどが島内で消費される希少な存在なんですよ!
サイクリングをしながらアートを満喫できる「佐久島」
そして「アートの島」として知られるのが佐久島。島内の様々な場所にアート作家の作品が展示されています。そのどれもが島の背景や空気感を存分に活かした作品たちで、レンタサイクルで作品を見て周るのがおすすめです。「寒い時期に自転車は…」と思うかもしれませんが、こぎ始めればあっという間に身体はポカポカになりますよ。
「島たびクーポン」では、3島どの島でもレンタサイクルを1~2時間借りることができます。車で周るとあっという間ですが、自転車ならちょうどよいサイクリングタイム。海岸線は基本的に平坦な道なので、だれでも気軽にサイクリングを楽しむことができます。
名古屋にとどまらない愛知の魅力「3つの離島」で海の幸と懐かしい景色を
愛知の観光というと今までどちらかといえば名古屋が中心だったかなーという方はぜひぜひ一度訪れてほしいこの離島3島。この旅の他にも魅力的なコンテンツが集まった「EX 旅のコンテンツポータル」を利用すれば、簡単に、そしてとってもお得にまだ知らない東海道・山陽新幹線沿線の魅力にきっと出会えるはずです。
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著者紹介
- ※写真/村上悠太