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2022.04.28鉄道E231系(JR東日本)通勤型と近郊型とは? 0番代、500番代などの車両の歴史を紹介

時代とともに進化する、鉄道の新しい一歩となった車両

鉄道ファンといえば新幹線、観光列車に特急列車が好き……。それはもちろんその通り。
しかし日々の通勤や通学を支える普通・快速列車にも、たまらない魅力が隠されています。さながら実家のような安心感と最先端の技術を兼ね備える不思議な存在、それが普通・快速列車なのです。

中央線・総武線各駅停車の運行からスタートし、少しずつかたちを変えながら、数多くの路線を走ってきたE231系。首都圏近郊に住んでいる方なら一度は見たり乗ったりしたことがあるのではないでしょうか?

そんなE231系の歴史や性能を見ていきましょう。

E231系の特徴と歴史


E231系は、2000年に登場した一般型電車です。
それまで形式を区分して製造されていた、通勤用車両(通勤型)と近郊用車両(近郊型)を、同じ形式の番代区分とした初の直流電車です。

E231系が登場するまでは、

・通勤型 乗降客の多い首都圏で運行される、短い駅間でより多くの乗客を運ぶための列車
・近郊型 大都市間など中長距離区間用

というように、それぞれに適した、座席配置やモーターが導入され、目的別に使い分けされていました。

しかし、ベッドタウンが郊外へ広がるにつれて、近郊型が走る中距離区間も通勤客が増えるなど、時代の変化を受けて、どちらにも対応できるE231系が作られました。

E231系には、車体の基本仕様は共通で、座席配置などが異なる「通勤タイプ」と「近郊タイプ」の車両があります。

とても分かりやすい見分け方があります。それは、前照灯の位置。
前面窓下の帯部に左右に2灯ついているのが「通勤タイプ」。前照灯が上部についているのが「近郊タイプ」です。

当時の最新技術が満載! 環境への配慮とサービス向上を実現

E231系の電力使用量は、JR東日本発足時に首都圏の通勤型電車の主役であった103系の約半分。車体の軽量化、ブレーキ時に発生する電気の有効活用、モーターの効率的な制御などの取り組みで大幅な省エネを可能にしました。

また、車両重量の9割はリサイクル可能で、特に外装材は、ほぼ全てリサイクルできます。内装材も、座席の素材をリサイクルできるポリエステル樹脂に変更し、表面の損傷時にはカバーだけを交換できる構造にするなど、 省資源のための工夫が施されています。

さらに、列車全体をコンピューターで制御し、季節や混雑状況によって車内の温度調節を自動化できるほか、列車の加速・減速もスムーズに行なわれ、快適に。

幅の広い車体を採用することで、混雑緩和にも貢献しているほか、車椅子の方のためにホームとドアの段差を極力減らすなど、サービス向上に役立っています。

E231系の車両たち

ここからは、路線や時代に合わせ、変化するE231系の車両をご紹介します。

E231系0番代


0番代は、2000年3月13日から中央線・総武線各駅停車用として営業運転を開始。2002年からは常磐線快速・成田線用が加わりました。

E231系500番代


2002年4月からは205系の置き換えを目的に山手線用として、E231系500番代が営業運転を開始。前面のデザインが変更になったほか、車内案内表示器をLEDから液晶モニタとして、停車駅案内や広告の表示を行なうなど、情報提供の充実が図られました。


E235系の登場により、E231系は2020年1月に山手線の営業からは引退し、三鷹駅~千葉駅間を走る総武線各駅停車へ。黄緑から黄色へと帯を張り替え、搭載した機器も一部を更新して、新たな舞台で活躍しています。


E235系の記事はこちら

E231系800番代


2003年には、地下鉄東西線に乗り入れる中央線・総武線各駅停車として、800番代が営業を開始。E231系の車両は混雑緩和のため、車体幅が2950mmと幅広になっているのにたいして、800番代は2800mmと細身のスタイルになっています。

E231系1000番代~8000番代


東北本線・高崎線用と東海道本線用に投入された「近郊タイプ」。当初は運転区間も異なっていましたが、2015年3月に上野東京ラインが開業したため、両線で共有されています。

「近郊タイプ」は、ロングシートのほかにボックス席のセミクロスシートを採用し、2階建てのグリーン車を併結しています。
座席配置の違いやトイレの有無などで、1000番代~8000番代に分けられています。


グリーン車についてはこちら

2000年にデビューと新しい車両ではないものの、2022年現在でもこんなに多くの路線で活躍中のE231系。
【中央線・総武線各駅停車、東海道本線、伊東線、宇都宮線、高崎線、常磐線、成田線、武蔵野線、川越線、京葉線、八高線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、東京メトロ東西線】

これからの活躍も楽しみですね。

  • トレたび編集室/編
  • 写真/交通新聞クリエイト
  • 掲載されているデータは2022年4月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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